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「笑うマトリョーシカ(第2話)」次々に追い詰める人が変わる展開?

前回は、水川あさみの父親が残したメモノートが盗まれ、焼却されたような状況の中で、怪しいのは、櫻井翔の同級生で秘書の玉山鉄二。櫻井が水川に送ってきたと思われるヒトラーに殺されたハヌッセンの論文から、櫻井は水川にSOSを出しているのではないかという水川の読み

その話を丸山智己と曽田陵介と語り合う場所は、まさに毎日新聞の入っているパレスサイドビルの屋上。毎日の記者がこんな感じで語り合ったことがなん度もあった場所なのかと思うと、何か話がリアルに感じられてくる。まあ、本当の今の新聞記者は、こんなに熱くはないだろう。このくらいの熱さを持っていたなら、都知事選はもっと面白くなったはずだ。まあ、選挙後の悪口を書いた記事が多いのを見ても、新聞記者など、今はコタツ記事専門的な人間の方が多いのだろう。そう考えると、新聞を月極で取るなどという行為は、まあ、意味のないことなのがよくわかる。

だから、このドラマでは、総理候補の櫻井を文芸部の水川が追っているわけで、それの方がリアルな感じになるよということだろう。リアルな中でも、政治記者など、味方にならない奴はいらないというのが本音だろうから、こういう文芸部のお姉さんを問題がある議員につければ、ポロッと本音をいうということはあるだろう。

そして、水川は、玉山が、父親も、櫻井が地盤を継いだ代議士(小木茂光)も殺したのではないか?という仮説を立てていく。すると、今度は玉山が交通事故にあったという知らせ。ここで、仮説が崩れた感じになる。

このドラマは、毎回、新しいマトリョーシカの人形を開いていく感じで進むのだろう。そう、犯人と思った人間が、消され続ける的な流れが考えられる。

そして、次のマトリョーシカは、櫻井の学生時代の恋人、田辺桃子。もう一つ癖っぽい美人ではある彼女、なかなか謎の好演。櫻井のハヌッセンは玉山ではなく田辺?そういう単純な話ではないか?まあ、容姿端麗でお金もあるだろう櫻井が皆に利用されようというところではあるよね。

で、高校大学時代の櫻井が何度も出てくるが、似てないのが困りものである。昔なら、J ジュニアから、似たような子を連れてきて、あてがったりしたのだろうが、流石にそれができなくなったということのようだ。でも、青木柚では、あまりにも違うタイプですよね。

まだ2回目であり、ドラマの表層を見せられているだけなのはわかるが、なかなか一筋縄で解決するものでないのもわかってくる。そして、ラスト、水川に密着取材を許した櫻井が、水川を早くも出入り禁止にする。そこには、田辺が関わっているのか?

結局、政治の世界というやつは、歪んだ世界の中に本質を見ていくようなもので、本当にけったくそ悪いのだが、それだけに、ドラマにはしやすいのですよね。まあ、ドラマの新聞記者くらいはちゃんと悪いやつを追いかけてほしいものだと思いますよね・・。

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