「着飾る恋には理由があって(EPISODE LAST)」 とても綺麗な結末の個々の未来が感じられる恋愛劇
先週の最後の川口春奈と向井理の姿を見たら、最後はどんな変化球が飛んでくるのか?とも思ったが、とても綺麗な終わり方で、笑顔のまま見終わった。そう、テレビドラマって、そんなに癖がなくてもいいのですよね。明日の活力になるものなら大歓迎と言った感じ。
ラスト、横浜流星が北海道ではなく、全国をキッチンカーで回るという決断をするのは、結局は彼も、川口と同様に、多くの人と繋がって、笑顔に触れられる人生を良きと思ったということだろう。そのきっかけを作ったのが、川口のインスタからだったというのも、現代風で面白かった。
そう、SNSというものの怖さも描きながら、多くの人と繋がることがやはり、素晴らしいに決まっているという発信で終わったドラマである。その描き方はなかなか上手いと思った。そして、これだけの人を惹きつけられるインフルエンサーである川口が、最後に起業するというのも分かりやすいし、現代の隣にあるストーリーである。
最後に、子供まで出てくるが、この夫婦の働く姿で続編もできるだろうと考えたりした。だが、それは数年後にコロナ禍が終わって、ネット社会も変化している時なら面白いと思ったりもする。川口と横浜のカップルはとても現代的に好ましかったから、この二人がこれからどう動くのか?というのは興味深い。
そして、ラストで皆が集まる、テレビドラマ定番のシーンが、中村アンと丸山隆平の結婚式だというのはなかなか憎い演出。丸山が、そっと中村の絵を残しておいたプロポーズの場面はなかなか名シーンだし、その場を川口と横浜が見て笑っているのも良きシーンだった。そして、この結婚式のシーンの夏川結衣と生瀬勝久の再接近のシーンは、若者たちの恋愛ドラマのエッセンスとしては最高だった。そう、年代関係なく恋愛を描ける時代なのだ。そんな、素晴らしい時代の良きドラマだったと思ったりする。
ただ、向井理は、結局、告白しながら去るという、結構古臭い役。でも、こういう古臭い二枚目が似合う向井理でありました。
料理シーンも最後まで美味しそうだったし、ドラマのチームワークみたいなものも感じさせながら、もっと先が見たいと思わせたドラマでもあった。多分、特に今後言い伝えられるような派手さはないが、私的には2021年の恋愛像として記憶しておきたいと思ったりする。
たまたまではあるのだろうが、この幸せなドラマの主題歌が、星野源「不思議」だったのは、時を図ったような感じでもあった。彼の幸せに近い幸せを引き寄せているような…。
そして、川口春奈と横浜流星の役者としての成長も感じた10のストーリー。ごちそうさまでした。
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