「トクメイ! 警視庁特別会計係(第11話)」正義はお金に勝つという論理を納得させるのは大変
明けましておめでとうございます。ドラマを見て書くこと、越年してしまいました。最後まで書かないのも気持ち悪いので昨年モードで続けます。まあ、個人的には年末気分も正月気分もあまりないので、良いのでしょうが、読んでいただいてる皆様には感謝しかございません。今年もよろしくお願いします。
で、1週間前にオンエアされた、この最終回。最後に橋本環奈が祖母に「仲間って何?」と聞くところで終わる。えーっ!それがテーマだったの?よくわからんが、橋本環奈のドラマというのが相変わらず誰に向けて作られてるのかわからないというのが私の本音。まあ、大晦日の紅白の司会は無難にこなしておりましたね。これを見るとアイドル性はあるのがわかるが、女優の道はまだまだという感じ。司会では浜辺美波といいコンビではあったが、女優的にはかなりの差ができてるようにも感じる。で、来年の今頃は朝ドラヒロインということだが、不安しかない・・。「ちむどんどん」を超える可能性もありそうな?そういう予感は当たらないで欲しいとは思っている。そういえば、黒島結菜どこにいちゃったんだろう?
ということで、ラストでは警察の会計係として正式に事例が降りた橋本がクレープを持ちながらそれを報告するドラマなわけですよね。そう、前から書いているが、彼女が刑事でないことから、結果的にはあまり事件の中枢に入っていけないわけで、そういう意味でもこの主役の立ち位置がわかりにくい。
ドラマは、最初から語られる「X」が佐藤二朗だというのが前回わかって、彼の復讐劇が始まる最終回。石井杏奈が妹なのかと思ったら、娘だったのですね。まあ、年齢から言ったらそれがスッキリするところか。最初から、佐藤にしては優しい役柄だと思ったが、このラストがあるからそういう芝居をしていたのですね。さすがの演技でした。そして、彼が拉致した沢村一樹という男がどういう男かよくわかっていて、なかなか犯行に真っ直ぐに向かえないという感じもよく出ていたと思う。
そして、前回、警察AIを作るために裏金を集めていたことがバレた官房長は追い詰められるわけだが、追い詰められても「いくら払えばいいんだ」というのは、日本のお偉いさんの本音を聞いてるようで、なんかね・・・。越年でニュースに上がってる自民党の皆さんも似たような感想なのでしょうね。金のことは金で解決すればいいというようなね・・。
「ゼイチョー」もそうだったが、公務員の不正みたいなドラマが最近多くなってきているようにも感じる。こういうドラマが放送されることはテレビ局が利権に組みしてないということなのだろうが、それが社会を変えるまでにはなっていない気もする。流れとしては応援したいが、エンタメとして社会の意見を変えるようなエネルギーを持った作品を提示していただかないとねと思ったりする。そういう意味で、橋本環奈主演では軽すぎるのだ。テーマと主演俳優の相性というものもありますからね、・・。
もう少し練って作れば、硬質な社会派ドラマになった気もしますが、橋本を主役にしたことでコメディ要素を入れた作品になったのでしょう。テーマから言ったら勿体無い気はしましたね。とにかくも、2024年の橋本環奈にはもう少し女優を感じさせて欲しいところではあります。
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