「花咲舞が黙ってない」銀行というところは、今も本当にこんな感じなのだろうか？

と、タイトルを書いてみたが、私は今でも銀行というところが好きではない。だいたい、ほとんど預金に利子がつかないのに、機械にやらせて手数料などというものを取る。それも、べらぼうな額。だいたい、いつから機械に手が生えたんだよ！そんなところから花咲舞に怒って欲しいところが本音だったりもする。

しかし、「悪女」でもそうだったが、日本テレビは、ドラマの二代目に今田美桜を使うのは、なかなかセンスが良い。こういうふうに、真っ当に怒る女をやらせたら、若手女優の中では彼女の右に出るものはいないだろう。今年後半は朝ドラの撮影も始まるだろうから、連ドラ出演も次のクールまでくらいな気がする。とにかく、暴れていただきたい。

そして、そんな期待の中で始まったこの池井戸潤原作の銀行もの。まあ、金の流れの中で不正を行う話というのは、私はあまり興味がないのだが、今田美桜の最後の啖呵を切る様に、これは任侠ドラマとしてみればいいことがわかってくる。池井戸の小説の根幹にはそんな任侠道があると思うのだが、どうだろう。

話は、羽田支店での今田が栗山千明に小言を言われるところから。ラストに二人が仲良くなるのを見ると、なかなかうまい始め方だ。そして、今田は本店の臨店班に移動になる。そこに待っていたのは、昔の知り合いの山本耕史。しかし、山本も本当によく仕事してるよね。ある意味、凡庸な顔が得をしているというところか？今回は、グルメオタクの親父で、それほどやる気はない様に見えて、実は働き出すと役にたつおじさん役。今田をアシストする役としては、なかなか好感度が上がりそう。

そして、初回の事件は、今田が前日までいた羽田支店の支店長の不正融資と、それを自分にキックバックさせていたという、とても今の事件とは思えない収賄話だが、まあ、自民党をみれば、多くの利権者が今もやってるということでしょうね。そして、相手の会社もブラックで、パワハラの巣窟って、本当にもう、こういうのをみているだけで嫌な気分になるのは、「不適切にもほどがある」の阿部サダヲのように、悪いものを悪いというのが当たり前の時代になれると、本当にこういう輩が気持ち悪くなるのよね。私なんか、今、自民党の人の前に出ると吐き気しか起こらないものね・・。

そして、その疑惑を暴いてくれと内部告発するのが、栗山千明という流れ。あと、一緒に不正をしていたブラック企業の山田真歩がいい芝居してましたね。女たちがドラマを引き締めてる感じはこのドラマにとってはとても勢いがつく感じ。で、今田美桜と栗山千明という美女二人が対峙するシーンがなかなか緊張感があって良かったですね。

今回は、最後に今田に徹底的に怒鳴られるのが迫田孝也。まあ、そんな役にはピッタリですが、今田の言いたいことを吐くシーン、迫力ありましたね。本当に、可愛いのに色々できる女優さんです。彼女に対しては、私は見るごとに好きになっていきます。そういう女優さんも珍しい！

あと、セリフの吐き方が茨田りつ子のままの菊池凛子が今田の最後の相手なのですかね！銀行社会の内部の話にはあまり興味がない私ですが、女の闘いには注目ですね！