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「夫婦の秘密(第9話)」セイダカアワダチソウの話を人間社会に置き換えた?

セイダカアワダチソウは、他の植物の生息地に入ってきて毒を撒き、他の植物を枯らし、そして綺麗な花をつける。だが、結果的にはその自分自身も枯れていくという話を臼田はする。臼田自身が、そんな植物を体現し、その毒に枯らされていく感じの、剛力彩芽であり、宮本真希だったと言うことか?この話は嘘をつくことがうまくても下手でも行き着くところに行くと言うようなドラマだったようだ。

しかし、今回の最後の10分くらい、剛力彩芽が臼田を恐怖に追い込んだのは、全て自分だという話を、もう我慢がならないと言うように吐露し出したとき、やはり、今の剛力がやるべき役はこう言う役なのだろうなと思ってしまった。そう、このドラマ上は臼田のの方が悪女でも、ヒールは剛力だ。最初から、機嫌の悪いシーンや、食が止まらなかったり、万引きしたりと、精神的に追い込まれてるところを慰めるために臼田を追い込んでいたわけだからだ。

そんな臼田とわかってるのに、その臼田のいうことを聞いて、植物状態の夫を殺したのは何故なのか?剛力的には、管を抜こう、そのままにしようが、もはや、精神的に壊れていたわけで、自虐的になりながらも、臼田を責めて自分の優位性を保とうとしたにも関わらず「みんな知ってた」と臼田に言われるとは思わなかったわけだ。そりゃ、殺意は湧くよね。

しかし、臼田の、薄汚れた心の女を相手にして、それを上回るが如く悪女として存在する姿は、なかなか圧巻である。もはや、男たちは悩んだところで、この狂気の女の種馬になってるだけだろう。夫婦のSEXシーンがなくても、その場はかなり狂気に満ちたプレイが行われているように感じるのは私だけではないだろう。臼田と豊田裕大のそんなシーンを妄想すると、なかなか興奮する方も多いのでは・・。特に、二人ともDVの家庭の中で育ったみたいなところは、そういう場でその反抗的な姿勢をとると思えばしっくりくる。

とにかくも、登場人物が全てイカれているのだが、そんな中で確かに嘘をつくのが最も下手なのは剛力だろう。だいたい、万引きをやる心は、悪いことをして構ってもらいたい的な心的展開にも見えるしね。

剛力が臼田を刺すのは間違いないが、臼田は死んで埋められるの?そんな単純な最終回でもない気がする。だいたい、剛力が生き残る的な筋書きも私は嫌な気がする。とはいえ、セイダカアワダチソウは最後には朽ちるのですよね。

ということで、男たちは添え物というか、飾り物でしかない、女王蜂物語だったということですな。

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