「 JKと六法全書(第7話)」反社の親分の殺害事件と国を敵に回す大事と、JKは力を惜しまない
まずは、前回の公園の土から、不適切な物質が出てきた話を、幸澤沙良が日向亘に話してなかった案件から。この事案は、日向の父親の高橋和也を敵に回す話であり、弁護士としての心を悩ませる幸澤。しかし、このドラマ主人公を女子高生にしたことにより、世の中の変な人間関係の中に彼女がないことで、法の中で真摯に戦えるところが心地よい。ある意味、彼女からの、悪いことを覚えてそれでいいだろうと思ってる大人たちへの大向こうからの叫び的な感じで脚本が描かれているのだろう。今回のラスト、定年引退するはずだった検事長が、閣議決定のその定年を伸ばされるという、今の日本で平然と重なわれる行為がドラマでも出てくる。利権者が、その立場を飛び越えた感じで勝手に国の罪を闇に葬ろうとする行為が行われようとしているわけだ。この辺りのテーマは「アンチヒーロー」と同じなわけだが、こちらはあちらよりもわかりやすい。
そして、そんな中、幸澤のスマホに、捕まった「お金配りおじさん(生瀬勝久)」から電話がかかってくる。反社の組長を殺した自分の弁護をしてほしいという。そして、接見した幸澤。自分の母親の行方不明の本質が知りたいこともあり、その弁護を受ける。
それともう一方で、国立公園の水道水を飲んで男の子が亡くなるという案件が出てくる。そして、この事件は生瀬の事件と遠回しに繋がってると感じるところもあり、幸澤は、この件で国家賠償請求訴訟に乗り出すことを決める。ドラマの中でも述べられているが、国家賠償請求訴訟というのは、基本成功はしないものだ。そこには、徹底的な証拠が必要であることは明らかで、国は、どんな手を使ってでも踏み潰しにくる。国に間違いがあるということは許されないことだからだ。
だが、大東駿介は、今の検事長が定年で入れ替わるから、その時を狙えば勝てる見込みはあるかもしれないというわけだ。それは、先に書いたように潰される。そういうことは、ここから徹底的な証拠が必要になる。それを生瀬が握っている可能性はある。そういう意味では、反社の人々が渦巻く法廷で、まずは勝利しないといけない幸澤。しかし、普通の法廷ドラマよりもすごい案件ぶち込んできていて、そこで、幸澤の大人の世界など知ったことではない感じの弁護がどう火を吹いていくかというところだろう。
次回が最終回のようだが、高校生が相手ということよりも、ここで間違えたから国は負け的なものを明確に見せていただければ、このドラマ、大傑作と言えるようになるかもしれなせんね。
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