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「セクシー田中さん(第6話)」田中さんがだんだん綺麗になっていく微妙なエネルギー感の表現に成功してるのはすごい

前回のラストで見事な存在感を示した未唯Mieは、今回の冒頭部分で圧巻のベリーダンスを披露する。一時代を作った彼女は、もっと今にフューチャーされてもいいのではないかと思ったりする。だいたい、もう美空ひばりより長生きしてるわけで、(というか、我が世代には美空ひばりより大きなものを感じさせますよね)そして、年齢不詳状態にあって、なおかつこのダンスができるのは褒め称えるしかない。そして、その彼女とすっぴんで舞台に上がることになる木南晴夏だったが、二人のダンスのコンビネーションもなかなか、「良いものを見せてもらった」という感じ。こうなると、この二人でピンクレディを踊って欲しい(木南にとっては恐れ多いだろうが・・。)

そして、その田中さんのメイクなしのダンス動画がネットに拡散されてしまい、会社中に身バレして落ち込むというのが今回の主題。でも、そのオドオドの仕方は最初の頃よりは少し弱くなってる気もする。生見愛瑠という友人ができたせいもあるだろう。だが、身バレの対応が分からなくて会社を休む。

そこを気にしてコメディのビデオを持ってやってくる毎熊克哉。彼も話し方は、木南が言うようにところどころ失礼な単語を挟みながらも、木南を本気で好きになっている感じ。まあ、それでなくても、ダラブッカを習った時点で木南と共演も考えているのだろう。この毎熊の心の変化の演技もなかなか良い。彼がこう言う芝居ができることは新発見!ラストのダラブッカを安田顕と共演するシーンも良かったです。さあ、どうここから木南を口説いていくのか?

そんな流れの中で「人を惹きつけるものはエネルギーだ」と言う話が出てくる。確かにダンスというのはエネルギーを感じさせてなんぼのものだ。そして、それによって見ているものもエネルギーをもらう。だからこそ、お祭りなどでダンスが行われるわけだ。人が燃えるところにダンスあり。それは古今東西変わらず、このドラマの主題も存在さえ感じさせなかった女性が皆にエネルギーを与えるようになる話であり、そう考えると主人公を応援したくなる。

そして、ここに来て、最初より木南が綺麗になっているように見える。それは、ドラマの流れに準じたことなのだが、木南の芝居が微妙に変わってきているのもあるのだろう。そういう意味で木南晴夏の代表作として語られるドラマになっていますよね。ここから、どう美しく恋を実らせていくか楽しみであります。

そして、生見愛瑠も前田公輝に惹かれ始めている。そこで、最後に前田と川村壱馬のバッティング!何が起こるのかと思ったら、サシで飲みましょう話に。このドラマ、女性の生き方みたいなものが主題なわけだが、男心の描き方も結構細かい。原作を相沢友子が上手く脚色しているのだろうが、そういう男女の恋愛哲学的な描き方のバランスが良い。ドラマ後半戦も期待できそうです。

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