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「#家族募集します(第8話)」夏休みだから、家族が寄り添いあう。そして、本当の家族も何かを求めて集まってくる

先週、突然、石橋蓮司が倒れ、悲しいモードになっていくのかと思えば、家族が一致団結、見事に石橋を病院に運ぶことができる。ここは、家族がいたからよかったというのと、みんなが一緒に住むことでちゃんと家族になっているというとこが大事なところ。でも、それは、子供たちがいることによって成立している感じがある。

先週、海水浴でよくある家族風景を見せておいて、そこから一気に日常に戻される感じで一泊もまともにせずに戻ることになった訳だが、子供たちは石橋をお見舞いにいくことで、毎日が楽しそうである。そう、夏休みは、先生やいつものクラスメイトではなく、こういう家族の会話の中で昔は過ごしたものだと思い出したりする。

でも、今はお父さんもお母さんも家にいない子も多いし、こんな風景はなかなか見る事はできない。ましてや、このパンデミックでは、こんな夢のような、毎日が冒険のような夏休みは戻ってこないかもしれない思う人もいるだろう。

多分、だからこそ、このドラマなのだろう。そして、色々と都会人が忘れているものがここに集まってくる感じがいい。もちろん、ハッシュタグというもので人を集める技は、今風なのだが、今風をあえて、過去に戻す導線に変えるという企みは結構新しい。これは、パンデミック後の大きなヒントのようにも見える。

舞台になる、「おかず横丁」は、ある意味、行ってみると、タイムスリップ感がある場所だ。昔なら、子供たちが今以上に走り回っていた事だろうし、そこは、子供達の天国だったはず。そんな理想郷を描いてみたいというのが脚本家がこれを書く意味合いなのだろう。そして、そこには、忘れてはならないものがあるという事だと思う。

そんな、「家族ごっこ」のなかに、本当の家族たちが動き出す感じ。これが、最終回への導線であることもよくわかる。この擬似家族が掴んだ、今までにない何かをどう処理するのか?そして、元いた家族はここに戻ってくるのか?みんなは元の家族の鞘に戻っていくのか?脚本家、マギーがどういう答えを出してくるのかすごい興味がある。そして、視聴者はこれをみて、これからどういう家族像を持っていくのか?結構、奥が深い。

そして、重岡が妻の残したものからヒントを得た、「飛び出す絵本」の完成もすごく楽しみだし、それぞれが、未来に何を見つめていくのか?家族というテーマが、現代において、9回で描くにはなかなか大変なテーマになってしまったということに対し、「どうしてこうなったの?」と私は、問い続けるしかない。

昔は、木村文乃が見せるような、母親たちの子供に向ける笑顔はいっぱいあったような気がするのだ。しかし、木村文乃、美しいお母さんである。

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