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「彼女たちの犯罪(第4話)」幸せのトレード計画を刑事がサポートする。何故に?

前田敦子が夫の毎熊克哉の浮気を指摘し慰謝料をもらい離婚し、その空いた席に深川麻衣が座り、お互いが幸せになるという女二人の計画は、毎熊が浮気を指摘されても「離婚はしない」といったことでダメになる。しかし、毎熊は女の気持ちなどどうでもよく、母親もそんなことより世間体を優先するという、社会的にダメな親子だということくらい前田は理解していなかったのか?というオチである。

そして、その話を聞いて、石井杏奈が、席替えゲームの提案をしてくる。そこに、財産もあるさとうほなみを加えることで、皆が幸せになることができるトレードができるというのだ。確かにさとうも「死にたい」というのが望みであるのはわかるが、その提案をする石井杏奈の目論見がまだ見えてこない。刑事が犯罪をサポートする危険性もあまり考えていない気がする。そして、彼女には息子がいるようだが、これは毎熊の息子?そんな中で、毎熊の家を眺める謎の女、南沢奈央まで出てくるのだが、結果的には、深川以外は、毎熊をギャフンと言わせたいということなのだろうか?いや、さとうは自分の消滅願望を叶えたいだけだが・・・。そう、さとうがこの計画に入ってくるメリットは何もないのも気になる。

そんな中で、今回も深川だけがネガティブな気分で生きてるのが気にもなる。会社で鈴木ゆうかに、ここまで偉そうな顔されることもないのではないか?鈴木にも何か、ここに関係する秘密があったりするのか?気にはなる。そして、深川は毎熊とホテルに入り、盗聴録音までするのだが、毎熊をそんなに愛してるとも思えない行為ですよね。そして、そんなゲスな男に金だけのために抱かれる女が自分のキャリアを貶めた女に嫉妬するのもわからない。

そう、事件をドラマとして成立させるために、彼女たちの心のありかがもう一つ見えにくくなってしまってるのが、これから後半、ドラマとして勢いを失わせるものにも感じる。でも、ここまでは、石井杏奈が最も不可思議の中にいて、多分、この中では一番の怨恨みたいなものを毎熊に感じている節がある。その辺りがここからの見どころ。

そして、野間口徹が、死んだとされる前田敦子の故郷を訪ね、彼女の評判自体が悪いという話が示されるが、これも、最後に完全犯罪が崩れる際の伏線になりそうな気がする。

ドラマは今回が4回目で折り返しに入るところ。女たちが一つの事象に重なってきたことで、これから、それがどう実行され、完全犯罪が成立したかと思いきや、綻びが出て、予想できない世界に彼女たちが堕ちていくという感じだと私は思うが、どうだろうか?まあ、ここまでのドラマの流れはそれなりに面白い。女優たちもそれなりに良い演技をしているとは思う。もう少し、構成にスリリングさが欲しいですけどね・・。

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