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最後にタイムスリップネタでいろいろ打ち込んできて嬉しい!「浦安鉄筋家族(11発目)」

このドラマの長いワンクールが来週終わるらしい!ということで、最後はヨーロッパ企画お得意のタイムスリップねたできましたね。どこまで、はちゃめちゃにして落とすのか?

今回は、お父さんが家族を旅行に連れていくという導入!成り行きで持っているパンフレットから、廉価版旅行が沖縄になり、サンタモニカにまで広がる。大沢木家、全員が盛り上がる中、ついた先は浦安のサンタモニカ?新浦安。まあ、ここまでは、いつもの感じで飛ばしているわけで、問題なし。でも、ここで、今までのゲストの「サンタモニカ」と話すカットが入ってくる。ということは、この最終章は初めから考えられていたんでしょうね。それが、タイムスリップとは、上田誠氏らしいネタということ。

今回はこの辺りで花丸木君が出てくる。大河ドラマで織田信長で忙しいはずなのに、浦安までパン1になりにくる染谷翔太に拍手!ギャラは、どちらがいいのかな?とか考えてしまいました。

そして、タクシー飛ばして、お父さんはファミレスに。店長、松井玲奈が店の禁煙宣言をして、黄昏れて、外でタバコをふかすシーンがなかなかよかったです。

そして、アジャ・コングのパトカーとの西部警察的カーチェイスの後に、時間軸が狂う。やはり、時間軸を狂わせるには、高速と言うことなのだろう。わかりやすいが、ここからが面倒臭い。SF小説的には、あってはならないはずの、タイムパラドックスが展開されるのだ。

タバコが吸える過去のファミレスで一服するも、過去の本人がやってきて慌てふためく。家では、お父さんが二人になり、家族が、収入2倍になるからいいと、受け入れる悲しさ。

とにかくも、ほぼ、初回に戻って、昔のカットと新しいカットが交錯するので、セットの家も前のと、後のがめちゃくちゃに混ざっている。もう、こう言う自由さを許しても、テレビドラマが成立していることに未来を感じる私であったりするのです。

そして、ここのところ、挿入されていた、宇宙人の星君とUFOに乗ってしまった春巻の無駄なやりとりはなく、予告編では、この辺りが来週に繋がってくるらしい。脚本がどう展開するかは、上田脚本だから、読めるわけもない。しかし、出てくるキャラクターを全部濃くしてしまえば、セットが替わろうと、天気がどうなろうと関係ないと言うことをこのドラマは示してしまった。この辺りは、VFXでなんでも作り込んで製品を作るハリウッドへの対抗心にも見えるw。

このドラマ中断を感じさせない、キャストのコンビネーションの良さが光る。ここでは、演技する場所全てがリングだ!どんなアドリブが飛んでこようと綺麗にウケる!そして、受けられなかったら、一つのドラマのコクとして、無理やりドラマに入れ込む。コロナ禍の中、規制だ、粛清だうるさいが、この深夜のテレビ中の自由度は、国に元気を与えている感じである。まさに、令和のドラマなのだ。

来週で最後は、とてももったいないが、シーズン2を願う私である。時に、オリエンタルランドの収益がかなり減ったと言うニュースがあったりするが、浦安はそんなことで元気をなくす場所でもなさそうである!

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