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「ガンパウダー・ミルクシェイク」単純にドンパチが楽しめるアクション映画。気分的にはこう言うのがもっと欲しい私

「悪を蹴散らすシスター・ハードボイルドアクション」と言うキャッチに惹かれて劇場に。箱は大きくないが、結構お客さん入っていた。ポスターの雰囲気に惹かれてきたのだろうか?とにかく、私は予告編からも、ドンパチ映画が見たかった。そして、その想いは叶った!そう、A級感がない(B級と言われれば、そうなのだが、それよりは上の感じ)、まあ、話の設定など、どうでも良くって、シンプルに、悪者やっつけて気持ち良い映画であった。マーベルだDCだっていうような映画が、なんか偉そうに哲学的なものを持ち出すのが、なんか鬱陶しい私なので、こういうのは清々しい。

アクションの組み立ても、なかなか面白いのだが、映像の美しさ、構図の格好良さが光るところが多い。アクション映画の中でこういうマニアックな映画愛的なものを感じるのはとても共感できる。そして、アクションの場が、ボウリング場だったり、病院であったり、図書館であったり、ダイナーだったりするのが、日常を破壊する感覚でとても気持ち良かったりした。

図書館の中、本の中に武器が格納されている様は、シュールだが、この映画はそういう映画だということなのだろう。銃のありかが、「自己啓発のコーナー」というセリフもすき。そして、ここにいる彼女らは図書館の司書という位置なのだろうか?みなさん、思いっきり凄む感じはとても頼り甲斐がある。まあ、その上を行くのが、主人公の母親だったりするのだが、まあ、強い女のアクションは面白いよ。

とはいえ、主人公のキャラもちゃんと立ってるから、この無茶苦茶な設定の映画が成立してるわけですな。スカジャン着て、立ち回る姿は東映の影響?その主人公、医者に薬打たれて、銃が打てなくなるも、子供を使って、車を動かすは、ちゃんと殺しもやってのける。子供の使い方がなかなかうまい。そして、彼女の父を殺したのが主人公という設定も、ハードボイルドにはありがちな設定。そう、いろんなパロディ要素をシェイクした感じでもあるのだろう。それが、見事に新しいものに変化している。

まあ、細かい内容とか、なんの映画に影響されたとか、色々いうのは、他の人に任せといて、とにかく、楽しかったですよ。そして、明確にこの映画、悪いのはみんな男で、それに立ち向かう女たちという設定なのだよね。それは、この間見た「355」も似たような構図だったが、まあ、こういう女性アクション映画も「チャーリーズエンジェル」のテレビ版の時に比べたら、本当に激しく、格好良くなりましたよね。でも、最後のダイナーの銃撃シーン、スローモーションで流してしまうのは、ちょっともったいなかった。

昨年は、日本の女子高生アクション?「ベイビーわるきゅーれ」に凄い、シンパシーを感じたが、あれを見ると、日本でも、こんな感じの映画はもっと撮れると思うのですよね。そう、昔のテレビの「プレイガール」みたいのが、もっと格好良く撮れる時代なのだと思う。まあ、往年のそういうエグい演出家がみんな逝ってしまいましたしね。とにかく、若いアクション映画専門の制作集団とか作ってほしいよね。

昨今は、本当に気が滅入ることが多くてさ、こういう映画がもっともっと見たい私であります!!


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