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「マウンテンドクター(第2話)」山が近くにあるからといって、医者が山に登りたいわけではない

初回、海外研修を終えて資格をとって戻ってきた杉野遥亮。そこには、選ばれたMMTのメンバーがいたが、みな、あまり山岳医療のことには興味がない感じだ。つまり、事故があったら、病院に運んでくれれば治せるからいいだろうという感じなのだ。そのトップが、八嶋智人という配役は、そういうところから来ているのだろう。そして、このドラマ、この MMTのメンバーを一人一人山岳医療に必要な人材にしていくという感じなのかもしれない。

で、そこに一番必要であるだろうはずの大森南朋が外れている。彼が何をしたかはまだ明確に語られていないが、大森が演じてるのだから、自分の意思で行ったことが皆に受け入れられなかったということだろう。その辺は、終盤にかけて色々語られ、最後には大森もMMTに入っているような気もするが・・。

そして、今回、最初に山岳医療の現場に出され鍛えられるのが、麻酔科医の岡崎紗絵。麻酔科医は地味な存在ではあるが、手術をする際には必要な存在。だが、確かに山小屋に行ってこいと言われたら、拒否感があるのはわかる。だが、岡崎、多くの医療ドラマに出演したこともあるし、こういう役がしっくりいく。その辺は、彼女の役者としての強みにもなってる気がする。

そして、主演の杉野遥亮。前回は、山岳医療?という感じだったが、流石に今回は色んな意味で対応が変わっている。若き、真面目な医師の役としては好感が持てる感じでよし。

今回の事故は、親子で、どちらかといえば軽装で山に登りにきた西原亜希とその息子。登山靴を履いていないという伏線もあり、山で足を滑らせて落ちてしまう。通りかかった人がいたから、山小屋に連絡はついたが、こういう時は一般人は焦りますよね。昨今はスマホがあるから、昔に比べたら連絡はつきやすいのかもしれないが・・。

そして、杉野がロープを使って事故で人が落ちた現場まで救助に向かうシーンはちゃんとプロがついている感じで、リアル感があってよかった。こういうシーンはやはりCGではなく、リアルな空気感は欲しいもの。杉野、この役を受けてから色々な訓練をしたのが良くわかる。

そして、傷が軽そうな息子の方に問題があり、それを大森が気づくというのもドラマとしてはわかりやすく、やはり大森が必要だというフラグが最初から立っている。こういうのも好きである。

で、今回の患者になった西原亜希。「グレイトギフト」では、金持ちの医師の奥様役で、驚かされたが、やはり彼女は、こういう庶民を演じた方が似合う感じがする。元々顔が優しいからでしょうけどね。そして、バイプレイヤーとして安心して見ていられるのはさすがと言える。

このドラマ、こういう山岳事故の連続の中で、その必要性を訴えていく感じなのでしょうね。「ブルーモーメント」とは違って、自然との戦いの様子が見られるのは嬉しいです。

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