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「罠の戦争(第3話)」大臣を葬って、第一段階終了。力をつけて復讐ができるのか?

本田博太郎演じる大臣が、策略にハマるか!と啖呵を切ってお偉方の前で草彅をなぶりものにしようとしたところで、大臣の収賄疑惑がばれ、息子の犯罪も警察沙汰になる。ある意味、草彅が仕掛けた全て葬り去る罠は完成したわけだが、息子の事件の真相はわからず。

これを、見ると、永田町は地雷だらけであり、自分で仕掛けた地雷を自分で踏んでしまうこともあるのだろうということはよくわかる。そんなところに集まる政治家に、国民を守れと言う方が無理なのかもしれない。自分で、自分を守ることもできないのだから。3回目で、わかりやすく第一部終了というところ。なかなか脚本は小気味よく展開し、話も面白い。まさか、草彅自身が選挙に出るという筋書きは予想していなかった。

しかし、本田博太郎の頭が全くない大臣の演技はなかなか見事だった。一昔前だったら、「こんな大臣いるかよ」と思うところもあったかもしれないが、現実ではこんなのばかりだろうと思ったりするのが昨今の普通の考えにも思える。そして、七光で地盤を継ごうとする息子の描き方も秀逸。リアルでも、首相の息子の外国での観光が問題視されているが、本当に政治家は同じ地盤での承継禁止にして欲しいものだ。

そして、草彅の演技、ここまで特にブレることない感じが良い。そして、妻役の井川遥も刹那い感じがたまらないですね。彼女の過去にも何かあるようだが、その辺りがどう結びついてくるのだろうか?

息子の事件については、本田が真犯人を知らないと言ったところで振り出しに。昨今は確かに街中で起きた事件でも犯人の逃亡を許すことは多い。皆が、スマホをもち、いつどこで撮影されてるかわからない時代に、いやそういう情報がありすぎるが故に、真犯人がわかりにくいという事象も出てきているのだろう。そして、安倍晋三暗殺事件などをみても、何か勝手にストーリーができてるような事象も多かったりする。そういう意味では、これはドラマだが、こんな裏の世界もあるんだぞというものを見せてほしい。

あと、やはり片平なぎさはなかなか好演してますよね。セリフの吐き方など、かなり政治家を研究した感がある。これから、ドラマの中でどういう働きをするのか楽しみなところ。

ということで、本田博太郎は辞職だろうから、秘書グループは一旦解散なのだろう。草彅が議員になって、彼らが引き継ぐ感じにはなるのだろうが、本田をめぐる復讐は終わったわけで、ここから矛先がどこにいくのか?見えない中で前に進む草彅。話としては、ここから中盤楽しみではある。

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