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「墜落JKと廃人教師(第9話)」吊り橋効果からの純愛ものとしてはなかなかの佳作でした

最終回は、第一回目で髙石あかりが自殺しようとして、橋本涼が止めたシーンをリピートするように、学生時代の橋本を教師の小沢真珠が止めるシーンから始まる。そんなデジャヴなシーンで橋本は髙石に興味を持ちストーカーみたいに追いかけるわけであるが、この橋本と小沢の掛け合いはなかなか面白かった。小沢真珠、まだ高校生に恋されるような女を演じられるとはなかなかの魔女である。目の大きさは今も健在。そういう意味では髙石に対比させる役としては適役だ。

そのシーンは、先週お菓子の袋から出てきた橋本の遺書つながりのシーンであったわけだが、なかなか煮え切らない二人の屋上でのやりとりでこの最終回どうやって落とすのかもう一つ分かりにくかった。そして、最終回の髙石は意外に魅力的ではないのですよね。この最終回の屋上シーン、初回の自殺シーンと一緒に撮ってるような気がしますが、どうなんでしょうね。

というのも、田村海琉に「告白しないんですか」と言われるシーンの髙石が妙に色っぽいんですよ。多分、この撮影の3ヶ月くらいに髙石、女になってる感じなのかもしれません。どうしてそうなったかは知りませんが、女のメタモルフォーゼは突然やってきますものね・・。

そう、だから、最後の教室の告白シーンはもっと色っぽい髙石であってほしかった。まあ、橋本の耳を塞いで「大好きですよ先生」というのはなかなかイカすシーンでしたけどね。そして、最初に橋本の口が滑った「ボイスレコーダー」にその声を録ってるとか、まあ、現実、昨今は綺麗な恋物語が、最新鋭の機器で、なんか下世話な感じになりますな。そういうドラマではあるのでしょうが・・。

というか、全9話、思った以上の面白かったです。だいたい、出てくる役者が極端に少ない中で、カメラワークも凝りながら、吊り橋効果恋愛話の二人の心中をうまく描けていたし、結果的には二人とも相思相愛で終わるわけで、男はストーカーまがいに追いかけるというのも、まだ古くないかなと思ったりもしました。

そして、最初から書いておりますが、髙石あかり、とっても印象的な女優さんであります。もっと目立つところで使っていただきたい。小沢真珠に似ているからといって、彼女のやったようなキツイ役に使う必要はありません。とにかくも、髙石にあった個性的なドラマを作っていただきたいのです。あと、「ベイビーわるきゅーれ」の3作目も期待しますが、それ以外で主演映画よろしくお願いします。今の若手の女優さんの中ではどう化けるのか、一番楽しみではあります。

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