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「八月は夜のバッティングセンターで」人生を野球に例える興味深さ

原案はゲームらしいが、なかなか面白い企画だと思う。スポーツをやるものは、よくそのゲームの面白さを人生に例える。野球でいうなら、「人生の中で中で起こる事は、野球のゲームの中で全て起こる」というようなことだ。そんな話を実写化したのがこのドラマだ。

主演は関水渚と仲村トオル。深夜枠のドラマにしたら豪華である。まあ、エンタメ業界も仕事の取り合いでこういう状況が生まれるのだろう。仲村は元プロ野球選手という役どころ。関水渚がバイトするバッティングセンターで、客のバッティングを見て、彼らの悩みを解き明かす。全ては、バッティングに見て取れるというのだ。同じテレビ東京の「シェフは名探偵」の野球版と思えばわかりやすいのかもしれない。そして、こういう役が仲村によく似合っている。しかし、仲村もなかなか歳をとった感じにならないのが良いですね。

そして、その仲村を胡散臭く見ているのが関水渚。こちらはテレビドラマ初主演らしい。ショートパンツで弾けている感じがたまらない。そして、また芝居の幅が広がってきたのと、眼力がついてきた。これからもっともっと伸びていく存在をここで見られることは楽しい。

で、初回のゲストは木南晴夏。この人も最近はよく使われるようになった。先月までやっていた「レンアイ漫画家」では、今までとは少し変わった弾ける感じの漫画家を演じていて、色々できるようになったなとは思ったが、今回のこの役は、昔から結構やっていた役だと思う。目立たないけど、必要な人材。会社での評価がよくなくモヤモヤしている役。少し暗めのOLキャラはなかなかうまい。そして、そんな彼女の役を今回は中継ぎ投手に例える。

中村の講釈が始まったところで、舞台が野球場になるのは、まあわかりやすい。そして、往年のスターたちが、悩める乙女に変わって勝負を決めるという構図。今回は岡島秀樹。これが毎回続くというなら、野球好きのおっさんたちは見ますよね。若い関水のファンも見るでしょうし、仕事に悩める乙女達も見るのでしょうか?いろんな層に欲張って媚びているドラマであります。

ドラマの大半は、バッティングセンターとグラウンドが舞台となる。これはその中で繰り広げられる、お悩み相談ドラマであるのだ。そう考えると新しい感じはする。まあ、色々と仕事がまともに進まないことが多い昨今である。深夜の憂さ晴らしドラマとしては良い企画だと思った。

そして、最初にショートパンツで男を釘付けにした関水渚は、野球のユニフォームを着ても、キャップから出た長い髪がセクシーだ。来週も彼女を見に来ようと思ったりする私である。

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