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「DCU」阿部寛の少し悪い感じが新しさだが、扱う事件が鍵の海洋刑事ドラマ?

それなりに金が使える「日曜劇場」枠。そこの常連でもある阿部寛主演。その上、今回はハリウッドの制作会社との共同制作ときた。まあ、Netflixのような黒船が日本のドラマ作りに刺激をもたらしているわけで、こういうことになるのだろう。初回を見た限りはハリウッド的なものはあまり感じなかったが、ここの前作「日本沈没」よりは金がかかっている気はした。私的には「日本沈没」でもっと海中シーンを見たかったのですよ!

私自身は、海洋ドラマというやつがそれほど好きではない。水の中で活躍するとなると、風景が画一的であまり変化がないからだ。水の中で警察の捜査をすると言っても、そこで追いかけっこがあるわけではないし、まあ、危険の中で捜査をしているということ以外あまり新鮮味はない。そして、スエットスーツを着ていると役者の顔もわからないというのは、役者さんも無理なことやっている割には救われない環境だと思うのだ。そして、やはり水の中のシーンに感動はしなかった。最後に死体を探すところも、音楽で雰囲気を高めてはいるが、見ている方はあまり興奮をしない。そう、水の中が現場だと、基本、刑事ドラマには見えないところもなんか変?

阿部寛は、「水の中に真実はある」というが、その意味合いがよくわからない初回だった。確かに証拠となる5年前の遺体はあったけどね。

そして、このドラマ、もう一つの見どころは、横浜流星が、昔、助けられて慕っていた、阿部寛が、実は敵ではないかという疑いの中でこれからバディとして事件を解決していくことだ。最後には、阿部の事実がわかる設定なのだろうが、最初から、少し悪いやつの疑惑を持たせることでミステリアスな感じになるということだろう。だからか、阿部の台詞回しもいつも以上に荒いし、やっていることも、かなりギャンブル的な行動だと思える。そういう意味で、一つワイルドな阿部寛が見られるのは良いかもしれない。横浜流星とのコントラストも楽しみではある。

阿部の恋人が市川実日子。朝ドラのベリー役もそうだが、最近、なかなかこういう脇役が板についてきた。女優陣では、趣里もいつもと似たような役だが、まあ、女優さんらしくなってきたという印象。そして、中村アンは、「日本沈没」に続く連投だが、こういう役の方が似合っていますね。

他の部下として、阿部のことをよく思っていない高橋光臣が重要な役なのだろうが、容姿で目立つ岡崎体育もどのように捜査に加わっていくのか楽しみなところ。

今回の事件は120mの深さのダムに潜るというのが最後のミッションだったが、その大変さを上のボートで待つ隊員たちに言わせて、視聴者にアピールするやり方は少し解せない。ダムの中のシーンはあまり大変そうに見えなかったからだ。多分、水の中のシーンはプールのセットだと思うが、そこに迫力がないのはちょっと?というところですね。もっと水圧を感じる演出はできないのだろうか?

そして、警察ドラマと考えれば、水の中で泥炭が死体を守っていたという以外はあまり珍しさはなかった。私たちが見慣れない水が絡んだ事件をどう持って来れるかもキーポイントですね。

次回も見るとは思いますが、なかなか難しい題材のドラマと感じました。

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