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「ブラックペアン シーズン2(第4話)」 AIによる医療器に頼る話はよくあるが、それで成功は無理なのでは?

人の生き死にの時に、賭けをして勝ったら治してあげるよというのは、本当に品のない行為だとは思う。ただ、医療というものは、ある一面、そういう品のない構造の中で進歩しているものだということも確かだ。コロナとそのウィルスに関する問題も同じことである。多くの問題が今更論議されている(それも日本では一般庶民には隠されるように)が、結局は歴史は金の流れを優先させたということなのだと思う。そして、治験が何もできていないものを平気で流すシステムが勝手に動き出したのである。

だから、こういうのを見ると、難病を治す医師など必要なのか?と思うことはよくあるし、ここの二宮和也という医師に近い人間もそれなりの数いるのだろう。そして、何度も言うように、このドラマの彼は品がないところで、ドラマ的には共感が湧かないように作られている。これをどう言うところに落としていくのかは興味深いが、基本、不愉快なドラマである。

今回のクライアントは、その二宮の手術のやりからに「詐欺行為」だと反旗を翻してきた、花總まり。この人、誰かと思って調べたら、結構昔の宝塚の娘役だった人なのね。それなりに印象深い演技はする。この役が葵わかなの母親役ということで彼女が選ばれた感じもするが、どうなのだろう。

そして、彼女が意見を言いにきて病院で倒れる。ここでも心臓疾患で検査の結果、竹内涼真がバイパス手術を試みるも周囲の石灰化で、結論としてはこれを二宮がダイレクト・アナストモーシスを使って手術しない限り治らないということになる。

だが、それでなくともできるとライバル病院の院長、段田安則が言い出す。執刀医は、「医龍」を思い出させる池田鉄洋。彼を見た段階でこの手術成功するとは思えないのは、ドラマ的にいかがなものだとは思う。そして、彼らが使うのは最新AI。こんな話「ドクターX」でもあった気がするが、問題なのは、周囲の医師たちがAIに対して疑問を持たないことだ。まあ、データ的に病名をAIで突き詰めるまではいいが、外科手術をAIの言うとおりにするというのは、絶対にあり得ないことだろう。まあ、詐欺のような医療軍団がこういうことを平気でやりそうではあるが・・。つまり、金の為せる技。

世の中、AIブームだが、まあそれは検索という機能がもう少し発展し、単純作業は代わりにできるというもの。だいたい、人間が本来持っている能力の5%もわかっていない科学の現状の中で、AIで医療など難しいし危険すぎる。まあ、SFとしたら今だに面白い領域だが・・。(つまりかなり先の将来的にはそういうこともありうるだろうと思うところはある)

で、ドラマの流れは、失敗を想定して、二宮と竹内が準備していて、そのとおりに動くが、竹内が成功したと思った瞬間に出血が・・。さあ、二宮はどう動くかと思えば、賭けをして勝って、そのまま次回へという流れ。まどろっこしいドラマである。

で、このドラマ3回続けて、公開手術って、バカなのか?品がないにも程があるし、ドラマの展開としても面白みに欠ける。そろそろ、私を震えさせてほしいが、どうなのだろうか?

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