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「さらば、佳き日(第7話)」家族の欠落が普通ではない愛の形を作るということ?

来週が最終話。タイトルからしたら、今の形のままでのハッピーエンドはない気がする。でも、まだ、最初の回の二人暮らしのところに到達していない。周囲にはわかりにくい愛をどういう形で纏めるのか?なかなか興味深い。

今回は、先週の鈴木仁が谷まりあと会話するのを見て、山下美月が東京に帰ってくるところから。確かに、山下が感じるように、鈴木は、他の女といるときは山下といるときとは違う表情をしている。それは、一番好きな人に対するテレみたいなものもあるだろう。男とは好きな人にまともな表情ができない・・。でも、そんな時代でもないか・・。

山下が東京に帰ると、加藤小夏のところに母親の小沢真珠がきていて、二人の行方を聞いてきた。そして、そこで倒れる小沢。ということで、必然的に、山下は小沢に対峙することになる。この二人の関係もよくわからないが、女通しだから、それなりに探りを入れながらも、話ができたりする。

その前に、悩む山下に寄り添う加藤というシークエンスがなかなか素敵だった。この二人、タイプの違う美女であり、ここではそれほど暮らしに恵まれない二人だが、共にわかってあげようというような見えないものが、演技の中に浮かび上がり素敵だったのだ。やはり、ドラマって貧乏くさい話でも美女が演じるから良いのですよね。山下はそんな加藤に、兄への愛情を吐露する。それに困りながらも寄り添ってあげる優しさが感じられるのがいい。まあ、誰でも、そんなこと吐露されても答えようがないところ。

そして、その加藤の幼馴染の伊藤あさひは、鈴木が好きなわけだが、後輩にも愛されていたりする。こういう男のトライアングルはよくわからないが、最近の会社の中ではそういうのもできる時代なのか?できるかどうかはともかくも、まあ、綺麗にこのあたりを描いてるドラマではありますよね。まだ、プラトニックだしね。転勤になることで、伊藤は鈴木にもう一度会おうとする。告白するのか?

そして、その鈴木は谷まりあに、妹とのことを告白し、谷は、自分と弟、そして鈴木と山下を主人公に絵本を描くと言い出す。この辺りが、ラストにつながっていくのだろうか?

ドラマがあまり進展していかない中にも、役者たちの惑う表情を見ているだけで結構面白いドラマである。深夜でないとできないテイストとも言えるが、女優さんたちが美しいのが私をその世界の中に引き込む。そこにある愛情世界は、家族が壊れているところが起点になっている気もする。そう考えれば、現代の中では、この深みにハマった感じの波動域に共感する人たちも多いのかもしれない。あくまでも、今の時代の兄と妹の話であるのが大事なところなのだ。最終回、楽しみではある。


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