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「この素晴らしき世界(第3話)」バラエティに出て、大物との遭遇。深入りしていく感じが面白い

3回目で、影武者、若村麻由美はバラエティ番組に出演。CMで終わることはなかったところの経過は何も語られていないが、とりあえず若菜絹代のタレント生命をかけて若村が影武者を続けなくてはいけない状況のようだ。

そして、沢村一樹は、若菜絹代を殺して埋めたということが、今回のラストシーンで語られているのだろう。とすると、彼が若村に優しく当たり、お世話になった監督の堺正章に会わせた意味もなんとなくわかってくる。徐々に若村を本物の若菜絹代に仕立てていく感じは面白い。

それとは違って、プロダクションはなんとか場つなぎがしたいだけ。ただ、沢村と一緒に死体を埋めているのは誰なのか?プロダクション関係者でこれを知っているものはいるのか?この辺りもミステリアスな感じに流れていく。まあ、それなりにしっかりした脚本だと思う。

そして、今回は、スーパーの仲間の平祐奈に、沢村と別れるところを見られてしまう若村。平が先輩がいないとちゃんと仕事をすると言うことを見せてからのこれである。さあ、彼女がどう動くのかは楽しみなところ。

そして、息子の中川大輔の周辺で蠢く永瀬莉子。この辺りも多分、若村と接点が出てくるのだろう。そして、まだ蚊帳の外で認知症扱いされるマキタスポーツもどうやって、この一件に関わっていくのかは興味深い。

そう、この話。嘘をつくところから始まり、どう嘘がバレて、人の人生がどう変わっていくかがテーマなのだと思う。小田和正の歌が主題歌になっているところを見ると、ただのコメディではない。スタッフが何を描こうとしているのかがすごい重要なわけだ。

芸能界というかなり特殊な世界が、普通の一般の人の生活とうまくリンクできるような描き方はまずないだろう。でも、最初の300万の後のギャラみたいな話が出てこないが、ここまで深入りしたら、もう一千万くらいもらってないと合わないのではないかと思うところもあるが・・。

あと、木村佳乃の孫の面倒を見る話が出てくるが、ここも何かがバレる導線のような気もする。しかし、こんな綺麗なお婆さんがいる時代ではあるのでしょうね。本当、世の中見た目ではわからなくなった。と言うことで、この影武者話もリアル感があったりもするわけですよね。

そんな中で、テレビ局で、介護士をやっていた血が騒ぎ、若いタレントの脳梗塞を見つけたはいいが、「私、昔、介護の仕事をやっていたことがあるので」と口走ってしまう若村。まあ、これも、先の伏線にはなるのだろう。

色々と先を考えてしまうが、普通に流れていた世界がどう破綻して混乱していくのかと言うところがこのドラマの見せたいところなわけだ。そう言う意味では、この序盤の3回はなかなか良くできていた。若村の今のおばさん演技が、これからどういう演技に変化していくかも見物ですね。ここまで、結構、面白いです。

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