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「新空港占拠(第8話)」情報分析官が内通者だったと言う話は前作と同じなのよね。

やはり、白石聖という女優さんは、唇とほくろが魅力の人であり、ワルの一味となった瞬間に、美しさが輝くみたいなのはありますよね。今後、もっと悪い役をこなして行ってほしい気もする。ということで、これで「獣」の12人が全て開示された8話目でした。とはいえ、白石がどういう恨みがあってここにいるかはこれからであり、そこのところが結構大きな闇の部分なのですかね?

その前に、今回は、ジェシーが何故に比嘉愛未を恨んでいたかがわかる。ジェシーの姉が死に至る前の手術をするところで、飛び込みで比嘉が政治家の手術を行なったというもの。同じようなケースがもう一件あり、ジェシーは、比嘉が患者を選んだという解釈の中で彼女を拉致していたのだ。気持ちはわかるが、これが空港占拠の環境問題の話みたいのと、リンクしてくるのかはよくわからない。それが、まだわからぬ、本物の「山猫」につながるのかもしれないが、イマイチ一貫性が見られませんよね。

だから、ジェシーは「獣」の反乱分子で「ケダモノ」と名乗るということにしたわけですかね。そして、すぐに獣の中の「ケダモノ」仲間が二人いることがバレる。そのほかにも2人がその仲間だったことが、ドラマ的にはわかるが、この内部分裂が、この作戦が成功しないということにつながるのだろうか?

だいたい、「ケダモノ」メンバーは、人質を最後に開放しないで殺すと主張するメンバーだ。ある意味、短絡的であり、その向こうには希望がない。たんなる自爆テロするような奴らに近い。確かに、こういう輩がいることで、事件現場はより悲しい結果を生む確率は上がるわけだが・・。

今回は、山猫の話がどこかに飛んでいってしまった感じになってるのは、脚本的にはいただけない。だいたい、手術の後先の権限が医師本人にあると思うジェシーの幼い考え方はどんなものだろう。だいたい、政治家が先にされた場合、その上の利権が動いてるに決まってるわけだ。でも、やはり医師という当事者であり、顔を知ってるものが憎いわけだよね・・。こういう話は子供っぽい。

そう、前作もそうだったが、色々と犯人が仰々しい割には稚拙な部分が多いのが気になるのですよね。もう少し、大人感覚のテロドラマ作ってほしいなと思ったりするのですが、まあ、日本テレビにそれを求めても無理なのは、最近のニュースを見てもわかりますよね。

そして、真打登場ではないが、櫻井翔の姉である奥貫薫が押さえつけられ、彼女の失踪した兄のことについて問い詰められる。そして、白石が設置した、ヘッドホンの爆弾が櫻井の頭にかかってるというゲーム。ドラマ的にゾクゾク感はあるが、白石の本性が見えてこないのでイマイチだったりもする。というか、犯人側が分裂してるのでなおさら何が起こるかわからないというところだろうが、ちょっと複雑系になりすぎていて、見ている方は疲れる感じになってきてますよね。

とにかく、これ事件が終わったって、この空港使えるの?という問題であり、そういう部分ではもっと箱物行政的なものも批判してほしいですな。

これ、舞台を万博の工事現場にしても面白かったですね・・・。」

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