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「珈琲いかがでしょう(第3話)」中村倫也の過去が見えてきて、先が見えなくなってくる

3話は監督も荻上直子氏。荻上ワールドは、どちらかといえば、日常をまったり描くイメージだが、今回の最後は中村倫也の過去が見えてきて、反社会勢力が絡んでいる感じ。そういうのを荻上監督がどう料理するのかはかなり興味がある。彼女がヤクザ映画とか作ったら、それはそれで面白そうだ。

今日の二つの話は特に繋がっていない。前半の戸次重幸、演じる、今更ヨン様気取りの男の話は、少し古臭い感じはした。私も、こういう蘊蓄振り回して、他人の欠点をついて喜ぶような男は願い下げである。組織の中にいたら、胡散臭いだけですよね。その男が、コーヒーのブレンドの話を聴いて、馬鹿にしていた同僚の出世に驚き、改心するというオチだ。まあ、今もこういう人間は結構いますよね。自分に自信を持つのはいいが、一杯一杯なのは辛いですよ。筋トレすれば、色々気づくとは思うのだが、…。ラスト、妻の筧美和子が、加齢臭フェチだというのは、どうなのでしょうか?

そして、礒村勇斗が中村が近くにいることを勘づいて、中村が脱げる構図。そして、車がパンクして、スナックのママ?の滝藤賢一に拾われる。この拾われたところがないのは、ちょっと足りない感じだが、時間の関係でしょうな。中村のバーテンダー姿もなかなか似合っていた。そう、バーテンダーで中村が人生相談受ける話でも面白そうですね。

しかし、滝藤のスナックの生活を金魚鉢に例えた会話はなかなかうなづいてしまった。大きな水槽で居心地が悪い金魚もいるというのはよくわかる。でも、小さい水槽の中で何を考えるか…。いや、何も考えないでいいということだろう。そして、同級生のセールスマンがやってきて、訳のわからないビタミン剤みたいのを売りつけようとする。というか、こんなの住宅街でこんなもの売り歩いてるセールスマン、今時いるのか?そういえば、こういう飛び込みセールスマンや押し売りの話って、リアルでも本当になくなったよね。そういうことしていた輩はみんな「オレオレ詐欺」に転向しているのだろうか?

今回の二つの話は、あまり現代には合わない気もしたが、言いたいことはわかる感じ。磯村は中村のことを「アニキ」と呼んでいた。そして、中村は見つかりそうになって、怖そうに隠れていた。そんなドラマを見た後で、金髪の中村が暴れるシーン。そして、彼に滝藤が助けられた過去。なかなか、伏線っぽいのが小出しに出てきていて、それなりにドラマは順調に動いている感じ。次週はまた夏帆さんが出てきますね。そして予告編の最後にある、光浦靖子と中村倫也の2ショットは、いかにも荻上さんらしい画ですな。楽しみです。

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