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「となりのナースエイド(第8話)」親の承諾なしで子供の手術ができないという「人でなし」の話に取り組む医師たち

小手伸也が古田新太に言われて、ナースエイドをうまく使っていたという話をきっかけに、やっとコメディ要素は取り払われたようではある。だが、高杉真宙に「ピカチュー」の真似(全く似てなかったが)をやらせるような軽さは残したままに、話はクライマックスに進んでいるようだ。

まず、小手伸也がナースエイドに盗みまでやらせていたことは、古田の知るところにあらず、小手の暴走でしかなかったことに安堵はする。で、川栄李奈の姉の成海璃子が「オームス」のことについて知っていたということがわかる。それは、警察の上杉柊平にも知られてしまっていた。意外に、柔い秘密情報だったようだ。そして、そのことで成海が小手に殺されたのかと思ったら、小手にはアリバイがあり、他に犯人がいるような流れ。

そして、「オームス」とは何かがやっとちゃんと説明される。がん細胞にチップを入れて、それを医師がVRのような機器をつけて操作し壊滅するというものらしい。これの話で一本SF映画できるよね。ある意味勿体無いと思いました。そして、その機器の操作で精神をやられるって、どういうこと?つまり、バーチャルでがん細胞と格闘するみたいな世界なのか?現状、高杉でも15分しか持たず、オームスの効果を出すには最低1時間、そのVRを操作する必要があるというのだ。つまり、かなり精神的に高い外科医でないとそれはできない。ということで、古田は全国から、できる外科医を集め実験しているという。そして、川栄もその一人であることを古田から知らされる。で、次回予告では、川栄が機械に載せられてますね、どうなるのか?

その前に、高杉の出身の養護施設から、一人の少女が盲腸で送られてくる。しかし、予想以上に肥大していて、手術しないと他の病気になる可能性があるという事象。ここで、高杉が親が亡くなって養護院で育ったことがわかる。川栄も早くに親を亡くしてるという。こういう不幸な状況が必要かどうかはわからないが、彼らが医師として人を救いたいという気もちが強いだろうことはわかる。

親を訪ねると「手術はしない」と言い張る。そして、親の周辺の情報を調べると、親は勝手に産んで、父親は逃げ出す。そして、養護院に入れられるも、祖母と祖父が遺産をその孫に継がせたということが発覚。つまり、その子が亡くなれば、財産分与の権利が母親にできてくるという闇。話的には、そういうものだろうと思うが、こういう話って、今の世の中なら結構あるような気がする。もう、本当に鬼親はいなくなってほしいですよね。

そして、ドラマチックに容体は急変。いろんな手を考えても、許可を得てからでは手術は遅い案件。高杉はそんなことより、まず命と手術を行う!格好いい!さあ、この問題も、次回につながるようだが、どうなるのでしょうか?結構、複雑化してるドラマだが、描いてる問題は結構シビアな話ですよね。

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