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「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第4話)」刑事ドラマ風の成長物語に、いろいろ癒される

4回目。今回の最後には、戸田恵梨香の過去にあることを示唆するような写真が出てくる。なかなか大物女優さんと一緒に写っている一枚。ドラマも中盤で、永野芽郁の警察研修的なものはここまでで、次のステージに入る感じですな。

今回の話は、先週の続きの婦女暴行犯の逮捕まで。県警が所轄に本部を作り、まるで「踊る大捜査線」。しかし、その名前をムロツヨシが永野と戸田に振ると、二人とも知らないという。「太陽にほえろ」と「あぶない刑事」の話を出しても、思った方に話は行かない。そう、時代は、そのくらい進んでいるのかもしれない。大体、「踊る大捜査線」やってた時は、都知事は青島幸男だったんだものね。だが、このドラマは、どちらかと言えば、前にも書いたように「こち亀」の影響の方を多く受けている気はする。そして、その話は出てこなかったが、先のドラマたちに比べたら、若い人への認識度は高いであろう。

まあ、そんな中で、捜査の風景は、「踊る〜」のパロディーと言っていいだろう。そして、親父臭い、汗臭い表現がなかなか秀逸。西野七瀬がその中に入ってる様は、異次元的で面白かった。実際のところ、刑事さんたちはこんなに強面ばかりではないだろうが、臭くはありそうな感じはわかる。しかし、この世界もいまだ男性社会だからこそ、こういう表現になるのでしょうな?そこで婦警が主役のところに面白さがある。しかし、婦警さんが2人でいる交番など、実際あるのでしょうか?

今回の最後の逮捕のきっかけになるのは、最初にあった、永野芽郁の所轄管内の歩き確認だった。まあ、この暑い中、マスクもつけずにこんなとこ歩いたら、コロナ感染も仕方ないかと思ったりもする。(永野さん、早く復帰してくださいね。お大事に!)そして、彼女の街の地図がグルメマップなのも面白い。世の中の街の目印認識度は、多分こんなものである。しかし、タクシーの運転手と違って、警官が美味しいお店を知っているという話はあまり聞かないから、こんな人はいないのだろう。

まあ、しかし、ドラマとしては、とても面白くなってきている。頼りない永野が、戸田という頼もしい先輩の背中を見ながら大きくなっていく姿はなかなか自分の新人時代を思い出すし、それを囲む、三浦翔平や山田裕貴の芝居もなかなか板についてきた。そして、ムロツヨシや千原せいじなどの緩い芝居もうまく嵌め込まれているのが、良いところでもある。

これから、戸田が追いかけている事件に段々フォーカスしていくのだろうが、永野芽郁の芝居の成長に期待というところだ。


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