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「わたしのお嫁くん(第2話)」性的なものを排除して嫁を論じるとこうなるが、やはりコクがない生活に見える

高杉真宙の脳内に波瑠を抱きたいという気持ちがなかったわけではないのが、今回のラストでわかるが、彼が一気に野獣に変わるようには見えない。大体、彼の3兄弟の挙動を見ていると、どっちかといえば三兄弟とも男が好きということで描いていった方が描きやすい気もする。まあ、私なりの男像みたいなものがそこにないからだろう。

だから、九州からやってきた中村蒼の方が普通の男子に見えてくるわけだ。仕事がそれなりにでき、ブログでジャンクの飯のアレンジを発信していたり、こういう人は結構リアルに存在するような気がする。波瑠の整理ができない性格の中では、あまりきっちりした「お嫁さん」タイプの男は不協和音的な感じではあるのだ。

今回は、先週の流れから、高杉と波瑠が、一週間の嫁入りシミュレーションを行う。そして、きっちりとした3食を与えられる代わりに、ジャンクな生活を禁止される状況で、波瑠の生活はゾワゾワするだけ。そして、高杉は自分のできることをやっているわけだが、あまり楽しそうではない。ここのところが、見ていてあまり面白くない。

つまり、ドラマの中の生活はもっとワクワクがあってもいいのではないかと思うのだ。そう、二人で暮らすことにここまでワクワクがないのはおかしい。そして、結果的に二人とも楽しくないのだ。よく腹をつかめば愛が実る的なことをいう人がいるが、現代はそういう時代でもないらしい。私も、一番美味しいご飯は、どんな高級店の食事よりも自分で作る食事だったりしますもの。世の中、まずいものの方が少ないし、大体、他人の作る飯を「まずい」という人は、舌が馬鹿になっているか、性格がすこぶる悪い人だと私は思っている。

そんなことはどうでもよくて、そんな状況の中に描かれた波瑠に足りないものは色気である。ここまで綺麗な顔をしていて、色っぽい役みたいなものをできないが故に女優としてもう一つ伸びがないということなのかもしれない。多分、そういうものは、男だけでなく女も感じる時代。まあ、彼女を変化させる演出家が必要なのかな?とは思う。

結果的に、お金を払ってないから同居してもしっくりこないという結論に達する波瑠。そして、高杉も家賃を分け合って一緒に生活しようと言い出す。ここで、同棲という言葉は使わない。そう、彼ら、特に波留は高杉を男として認めていないし、最後に部屋に閉じ込められた時に「ベッドで一緒になっても一切身体を触らない」みたいなことを自分から言い出す。ただ、このセリフを吐く波瑠が不自然でないところがおかしくもあるが、それくらいスリリングさがなかったりする。

そんなことを言われて彼女にとびつく高杉だが、彼も何か勃たないような感じには見える。そんなことより、ダンボールで部屋が開かなくなった方が大問題だろう・・。それどころではない。

2回目、もう一つ面白みに欠けましたな。波瑠と高杉の夜が楽しみになるドラマにしないといけないのではないですかね?しかし、フジテレビ、木曜の夜はセックスレスに悩む話を流し、水曜には、セックスには全く無関心な話を流す。極端すぎるし、同時に流すものでもないだろう・・。

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