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「新空港占拠」新たな敵は何を狙っているのか?そこがドラマの本筋だと考えれば?

初回から、「獣」の一人(蛇)が櫻井翔の前で身バレするという展開。それも、その正体は、「大病院占拠」で警察の管理室のシステムを動かしていた宮本茉由。確かに前シリーズの最後に、彼女が鬼側の人間だったことは開示されていたが、そこと繋ぐとはなかなか面白い、第二章の始まりである。

そういう意味では、続きを作るというのは、最初から考えられていたのかもしれないが、舞台は空港。コロナ禍もあった中で医療の闇を暴く設定の前作だったが、考えるに新空港を占拠して何かを訴えるというなら、もっと公権力側の腐敗に対する闇を暴こうとしている気はする。新空港などというものを作る裏ではさまざまな裏金が動くだろうし、そこに政治家が絡んでくるのも当たり前の出来事だろう。だから、議員である櫻井の姉(奥貫薫)が出てきたのかもしれない。

舞台の「新かながわ空港」は仙台空港でのロケらしい。いかにも権力のために作ったと言わんばかりのデザインされた空港。なかなか象徴的に見えるのはいい。敷地の使い方も病院とは違うし、管制塔などもあるから、まあ前作とは違うアプローチがいろいろできるのだろう。この混乱の中で飛行機を飛ばさせるということも可能ですしね・・。そういえば、パスポートと旅券を持った手塚とおるは気になりますよね。何者?ショッカー?

とはいえ、櫻井の演技は前作とほぼ同じ。今回は銃がまともに撃てるようになったことがどう生きるのか?そして管理官も前作と同じソニン。休職中に突然こういう事件で戻るという流れに無理があるが、視聴者に矛盾を感じさせないためにそうしたのだろう。犯人側に変わった宮本茉由に変わっては白石聖。初回はあまり活躍しなかったが、これからどうなるかは楽しみ。

そして、前回も最初から仲間が殺されたふりがあったが、今回も二人仲間が殺されたのは真実なのか?十二支の中の「子」と「戌」がいないという話になっていたが、亡くなったか?という二人がそれなのか?まあ、考えたら、仲間が仕掛けた爆弾でやられるわけはないと思うが・・。それよりもこの爆発事故で勝手に動こうとしていた所轄の片桐仁と瀧内公美がソニンに何もいえなくなったことは確かで、ここから二人はどういう動きをするのか?

いろいろ見どころはありそうだが、「獣」と呼ばれる集団のパフォーマンスは前作よりもイカれた感じに作ってあり、ここからどう展開されるのかも楽しみだし、閉めた扉の先にスーツケースに入った爆弾を置くという施策も新しく、警察側の突入がどう行われるかも楽しみなところではある。

そして、「獣」の中心人物が、ネットではもう破れている感じではあるが、見ている皆さんすごいよね。でも、こういうSNSで話題になることでドラマが化ける時代なわけで、その辺りも考えての見せ方だろうな。とにかくも、このドラマに関してはゲーム世代もうまく取り込もうという感じなのだとは思う。ドラマ自体をどう面白いロールプレイングゲームみたいにするかが大事なところだ。

どちらにしても「獣」が本筋に動き出さないと面白さが見えてこないところはあるが、早く先が見たい感じにさせてるのは、正月から、そこそこの話題にはなるドラマではあるわけですよね。



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