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「ばらかもん(第4話)」島の暮らしに慣れたところで天の広さに気づき、帰京するのは早いよね・・。

島の生活に慣れ、まだまだ納得する書は書けないものの、心は穏やかになって、今まで見えてなかったものが見えてきたような杉野遥亮。ドラマとして、なかなかわかりやすい。そして、なる役の宮崎莉里沙の存在が彼に大きな導きを与えてることも、話の流れでよくわかる。昔は都会でもこういうガキはいたわけで。懐かしさもある。しかし、このドラマ彼女がいなかったら、面白さ半減しますよね。子供の力はすごい!

今回は、書を頼まれ続けるところから。神社の寄付した人の名前の札。そして、豊嶋華の父親の宍戸開の船に船名を書くという大役。ペンキを使って刷毛で曲面に書くと言う難題。その周りでウロウロする子供たち。緊張感があるようでないみたいな状況の中で書くシーンはなかなか面白かった。子供たちが船に手形を押してしまい、それを隠すと言うことでフォーカスがしっかりできて書が出来上がると言うのもまあ怪我の功名でありうることだろう。

しかし、宍戸開、十分におじさんになって、宍戸錠の跡取り俳優としてすっかり雰囲気出てきましたね。芸能界も世代がすっかり変わってることを感じさせられました。

そして、宍戸がお礼に「魚の干物」を持ってきてくれて、とても一人では食べられないと、村の人たちにお裾分けに行く杉野。飯尾和樹の畑のピーマンを根こそぎしてしまったりする失敗もするが、それ以上に村の人たちの暖かさに触れる。しかし、そのピーマンの話が一気に村中に噂が流れるのは、インターネットより早いかもしれない。そう考えると、人のニュースの共有というのは、昔の方が早かったかもしれないと感じたりもする。そう、ここの島にもインターネットが引かれてるわけだが、それ以上に人の心が繋がってる感じをドラマの中に出せているのが微笑ましい。夏休みに見るにはホッとする作品ではある。

そして、夜、裏山で足を挫くも、そこで大きな星空を見る。もう、ひと月位この島にいるのに、今更、そこに感動する流れは少し遅すぎるが、まあ、宇宙の広さを感じさせることが、島にきた一つの意味合いなのだろう。そして、触発される書が、何故に、白黒反転なのかはよくわからないが、力強さはある!そこに、何かしっかりと自分の変化を見つけたのだろう。そのまま東京に戻る杉野・・。

誰にも挨拶せずに行ってしまうのは、まだ彼の成長が途上だと言うことなのだろうと私は思う。残された、宮崎が最後にそれに気づき途方にくれるラストはなかなか刹那いものがあった。小さい子を泣かせてはいけないよね・・。

と言うことで、多分、この自信の書も、自分の書を確立させるものではないのだろう。ここから、どうやって島に戻り、さらなる成長を遂げるのか?ドラマ的には興味深いところ・・。

というか、この島の景色あっての物語だと思うので、東京の話はそこそこにして、戻ってきていただきたい。


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