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2021年回顧1(テレビドラマ)

今年もあと一週間ない状態。昨年に続き、日本全体は感染列島であり続け。まあ、そんな中、世界中がまだその渦中にある割には、日本がそこのところ、落ち着いてきていることは、ちょっと平和な感じがする年末。とはいえ、マスクは外せないし、ワクチンアプリみたいな話も始まり、日本の首相は、顔もよくわからない人に変わり、なおさら、利権のやりたい放題になりそうな予感。とはいっても、個人的には、最後に畳み掛けるようにいろんな人が寄り付いてきていただいたおかげで、とても明るい新年を迎えられそうでございます。この勢いが来年一年続けば、やっとなんか私も思っていることができてきそうな感じ。時の風に押され頑張ろうと思っているところで、今年の回顧を書いていこうと思います。

まずはテレビドラマ。まあ、それなりに秀作もあったが、凡作も目立ち、テレビドラマというジャンルが、ネット社会でどう生き延びるのか?を問うてきている感じの一年だったと言えるのかもしれない。とはいえ、日本のテレビドラマもネットの映像配信の目玉になるという生き延び方もできるので、今までよりも、ずっと長くマネータイズできる環境はできているわけで、そういう中で、もう少し、必死こいて作品作ってくれないかな?と思うところが大きいのですよね。とりあえず、私の書いていたドラマの感想を見ながら、もう一度、リピートしてもいいかな?と思える作品を並べてみると

「天国と地獄〜サイコな2人〜」
男女入れ替わりもののドラマとしては、なかなか巧妙で楽しませていただいた。綾瀬はるかと高橋一生の入れ替わり演技は見事であった。

「俺の家の話」
私には、今年、一番面白かったかもしれない。長瀬智也X宮藤官九郎作品として、そして介護問題をマスクしながら見事に語り、プロレスドラマとしても面白いという賑やかなドラマ。以前の宮藤作品に比べまとまりが本当に良くなっている。戸田恵梨香も、謎の介護師を熱演!

「その女、ジルバ」
冴えない40女が、水商売を始めて、人生が変わる話である。熟女キャストを揃え、主演、池脇千鶴の芝居のうまさも光った。今年、主役にまで上り詰めた江口のりこだが、今年の仕事では、このドラマでの演技が一番光っていたような気がする。それはともかく、今までにない雰囲気のドラマとして高評価

「にじいろカルテ」
これも、地方の変わった医療ドラマとして、そののどかな感じが面白かった。主演、高畑充希の雰囲気にはぴったりのドラマだったか?とにかく、虹の村の雰囲気がよく作られていた。こんな村でのんびりしたいと思わせたところが勝利!

「生きるとか死ぬとか父親とか」
ジェーン・スー原作のエッセイのドラマ化。主演の吉田羊と國村隼の親子演技がとても良かった。今年も多くの深夜ドラマが作られ、それなりにゴールデンでは作れないようなものが多かったが、この作品が最も完成度が高かった気がする。

「大豆田とわ子と三人の元夫」
坂元裕二脚本のドラマ。いつもながらに変則的なものだったので、全体のまとまりや、その主張するものが理解できたかといえば、色々消化不良なのだが、まあ、今年のドラマの中で印象度としてはピカイチ。もう少し、アメリカンナイズしたラブコメとして結実すれば尚良かったね、というところ。

「コントが始まる」
売れないコントグループ「マクベス」と、その推しである有村架純の青春劇。現代の、いや歳は関係ないか、とにかくの青春劇として、なかなかよくできていたし、ドラマ全てをコントのようにまとめたラストも好きである。菅田将暉、仲野大賀、神木隆之介のコントのバランスも良く、楽しめた。「俺の家の話」と同じくらい好きな一作。

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」
永野芽郁、戸田恵梨香、の交番勤務物語。永野芽郁は、映画、ドラマと今年は成長を一番感じさせた女優さんだった気もする。戸田恵梨香とがっぷり四つの雰囲気で、アクションも含め色々新しい面をここでも見せていた。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
パンデミックで、病院ものが作りにくい中、車の中に手術室を持ち込み、ちょっと派手に救急医療を見せることに、成功した一作と言えるだろう。ある意味、「ドクターX」の救急医療版にも見えたが、見ていて、なかなか興奮させられた。医療現場の裏で醜い政治が動いている部分もなかなか面白かった。

「#家族募集します」
「にじいろカルテ」と同様に、ほんわかムードで、家族を描く一作。SNSを使って擬似家族を集め、「家族」とは何か?というテーマに、見事に切り込む。重岡大毅、仲野大賀、木村佳乃、岸井ゆきの、という四人のマリアージュは成功。そして、子供たちの好演で、見事な作品に仕上がっていた。

「最愛」
今年の最後を飾る、傑作だったことは間違いない。脚本、演出が冴えた一本。そして吉高由里子、松下洸平の熱演は今も余韻を残す。もう一度見て、確かめたいことが多い作品。このくらいの熱量のオリジナルドラマを多く見たいですよね!

といったところだろうか?とにかく、ここに書いたものは、私が気に入った作品なのだが、もう二度と見たくもない作品、いわゆる凡作も多く並んでいた。プロの仕事として、どうなのか?という作品が多々見られることは、やはりテレビドラマ制作の危機の一面が現れているのだろうと思う。とにかくも、来年は、もっとネットとのせめぎ合い見たいのが激しくなるだろうし、さらに作り手を育て、より良い作品を世に送り出したいという人たちを増やしていって欲しいものだとおもいます。そして、観る方もつまらないものは、つまらないと、もっと大きな声を出せるような世界になって欲しいものだと思う。もちろん、良い作品は、それ以上に声を上げて、多くの人々に届くようにしたいものだと思っております。

今年も、作り手の人たちには、感謝しかございません。来年も、もっと面白いドラマの登場を期待します。とりあえず、今年の振り返りまで。

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