「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」飯豊まりえと同じ能力を持つ者が現れる不可解さ・・。
これの第一シリーズが放送されたのは、2年前。シーズン2をはじめるにはいい時期か?まず、感じたこと。主役の飯豊まりえが綺麗になってるというう印象。まあ、新婚さんだからということかもしれない。そして、同じ役をやるとなれば、それなりに新しい何かを出そうとする感じもあるのだろう。初回を見る限り、飯豊の演技はなかなか勢いがある。
そして、今回は浅香航大に加え、飯豊のバディのように、影山優佳が刑事として一緒に張り付いている。若い刑事の方が意見が紋切型と言う珍しいコンビ。影山、この間の運び屋のドラマも同じような芝居だった気はする。彼女、演技の幅はあまり望めない。
で、第一回目のクライアントというか、犯人は若月佑美。考えれば、飯豊と若月は「何曜日に生まれたの」で共演していた。若月がどちらかといえば、感情が激しい役が多いので、ある意味、いいコントラストの2人ではある。そして、彼女は元アイドルで付き合っていた彼氏を刺してここにいる。
で、飯豊が取り調べをすると、彼女の目から出てくる色はオレンジ「期待の色」。人を殺そうとした人間の怒りや不安なようなものが一切出てこない。これは、確かに一般的な感覚ではわからない事象だ。その技量が、警察に必要かどうかはわからないが、これにより、冤罪事件がなくなるような気もする。まあ、こういう能力を持った人間がいればだが・・。これは、刑事の野生の勘とは違いますものね。
そして、取り調べしてる間に、殺そうとした彼が無事元に戻り、そこに新しい彼女がいることがわかる。そこで、初めて若月の色が変わる。少し、不安を感いたようだった。だが、彼女の色はしばらくしてまたオレンジに。
はっきり言って、これだけで、若月の変態的な感情がわかる飯豊はちょっと凄すぎる。結果的には、殺人者となって、それをリピートすることによって、愛した彼の心に常に自分の存在を置きたいというのが、若月の本性だったのだ。まあ、話的には面白いが、プロローグ的に若月の殺人に至るまでの動向みたいなものを先に出していた方がわかりやすかった気はする。
で、ここで話は、解決はしないが、こういう変態的事件って、最近は増えてる気もしますよね。まあ、男としては、女にそんな縛られ方したら、溜まったものではないですね。
で、その後に、飯豊が神奈川県警から警視庁に何故呼ばれたのかと浅香に聞くと、浅香は一人の韓国人を連れてくる。彼は、飯豊と同じ能力を持っているということ。そんな話の後で、飯豊の姉の松井玲奈が殺された人の前に立っている。まだ、松井が絡む事件がここでも繰り広げられるというのか?
他人の心を、そこから浮かび上がる色で判断していくという話は、なかなかおもしろい。そして、このドラマ、犯人が普通の心の人間でないことが興味深いところだ。このドラマを観た後では、いろんな人間が存在するということも感じるわけで、ある意味、令和の今、作るからしっくりするドラマとも言えるわけだ。