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「浦安鉄筋家族(12発目)」明るく楽しい家族ドラマは良いということ。

最後に佐藤二朗が「長い半年だった」と言う。最初はワンクールのはずが、コロナ延期で半年になってしまったわけだ。そんな世界の非常時にこんなドラマを作ったのも、何かの縁であろう。免疫力アップするだけの、無意味なドラマであったことだけは事実だが、エンタメってそう言うものであり、最後は、タイムパラドックスにかこつけて、完全に総集編状態だったのはお見事。と言うか、ちゃんと脚本仕組んであったのね。

佐藤二朗のキャラを十分に生かしながら、このはちゃめちゃな「実写などにできるのかよ」と言うような原作を見事にテレビの枠内に収まらないように作り上げたスタッフ、キャストに拍手である。

滝堂賢一が、時空局の職員という重要な役だったとは驚いたが、無理な設定を軽々とつなげてしまう感じは、さすが脚本、上田誠。と言うところ。「どこだってドア」に本多力が入らないことも、見ていてわかるが、こう言うタイムスリップのねたを書かせたら、もう無尽蔵に出てくるのかね。大したもの。

佐藤二朗の無謀な演技について行った水野美紀さんも、もうこの先なんでもありですな。あなたがいたからこのドラマは成立していたことだけは確かだ。すごい!

春巻の乗ったUFOは、単にタクシーをワープするためだけの道具だったのね。今ひとつ宇宙のなかの話が見たかった感じはある。

坂田利夫のおじいちゃんは、後半は最後まで別撮りカットだったね。実際、師匠、お元気なのでしょうか?少し不安が残ります。

で、サンタモニカは何処で撮ったの?

いろいろと、適当なところをパワーだけでつなぎ合わせたドラマであるが、こう言うパワーを発揮できるスタッフが、これからコロナ後のテレビドラマの中心になっていく感じもする。とにかくも、元気を与えるドラマは必要なのであろう。ラストは、回想シーンも多く、家が途中で変わったことなどもはや関係ない状態で、それが不思議に気にならなくなっているのも大したものである。

最後に、「つづく かも」と言う台詞で終わっているが、来週からでも続けて欲しい感じであります。まずは、お疲れ様でした!

テレビ東京のこの時間枠は、いろいろと実験場もあるのでしょうが、テレビがつまらないと言われる中で、もったいないと思う。このくらいのものをこのまま(1時間のドラマなどにしないでいい)ゴールデンタイムにブッこめる意識があれば、テレビはまだまだ戦えると思うのですけどね。

今度は「サザエさん」の裏番組でやってもいいよね。

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