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「アイのない恋人たち(第4話)」三者三様、年齢の割には幼い恋物語をどう受け止めるか?

この前、ネットでカラオケ店の客が減ってるという話があって、理由が合コンが減ってるからということを言われていた。本当かどうかは知らないが、マッチングアプリの拡大で合コン自体が減ってるというのは確かみたいだ。スマホの利用拡大で、昔の出会い系サイトよりもまともなサイトも多くなったのだろうが、でも、そこには危うさが潜んでいることは事実。それよりも、そんな危うさにつながる身体の関係を特に求めないという流れもあるみたいなので、確かにここに出てくるように、30歳前後での処女や童貞は思いの外多いのかもしれない。そういうところから、切り込んでいかないと少子化なんて解消できないですよね。まあ、お金をズルして、愛人囲ってるような政治家に現代の状況を別れと言っても無理だということ。

そして、ドラマは、そんな経験を皆がしようかな?というところまできたが、はっきり言って、80年代だったら高校生の話ですよね、これ。見ていて、これにシンクロできる人が多々いるなら、時代を描いてると言える気もするが、どうなのでしょうね、本当のところ。

ラストは、行為に入ろうとする福士蒼汰に面倒臭いことを色々いう岡崎紗絵。で、結局はできず。岡崎、こういうウブな演技ができるのが良いですね。でも、その後に酔っ払って福士に抱きつく佐々木希を見てしまうという流れ。福士は腐れ縁の佐々木に気があると言うことはないが心配している演技は上手くできている。それをわからない岡崎という感じなのだが、見ている方としては、岡崎が処女だとしても鈍感すぎる感じはする。

そして、成海璃子と本郷奏多に関しては、本郷の方がキスするのにも固くなっている。童貞の演技は上手いが、何か不自然にも感じたりする。そして、彼が義理の父を嫌って家に寄り付かないみたいなところは、あまり同情できないし、年齢の割には子供という部分を曝け出してるわけで、本郷で脚本家は何を描きたいのかはもう一つ見えない。成海の方から見ても、本郷の何に惹かれているのだろうか?

もう一組の深川麻衣と前田公輝。こちらは、結婚したくて、もうホテルにも行ってるわけで、そういうウブな感じはないが、深川の両親が結婚を許さないという古臭い慣習の中にいる。これも、なんか時代錯誤の気がするが、こういう親がまだ多いの?深川の家、そんな金持ちでもなさそうだし、前田は警察官で安定した職業なわけで、そんなに問題は感じないのだが、よくわからない。

そう、この三つのカップルは、確かに今までドラマでは描かれてこなかったような三組なのはわかるが、そんなに興味深いものでないというところが問題なのだろう。今回で4回目だが、先がそれほど見たくなる展開でもない。そして、脚本の遊川和彦にしては、変化球を全然投げてこない感じがもどかしい。

岡崎紗絵の純情演技があるので、次も見ますけどね・・。

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