見出し画像

「ブラックペアン シーズン2(第7話)」 会長選挙と遠隔治療と会社の赤字補填と…。

内野聖陽が医学会の会長選挙を乗り越えて当選。このシナリオを読んでいた二宮和也は医師である前に、かなりの政治家である。医師で技術があって、政治を使って自分の夢を叶えようとするこういうスーパーマンは実際にいるのだろうか?よく、医師が政治家にはなるが、それは医師としての可能性が見えなくなったときだろう。そういう意味で、ここでの二宮和也はヒーローとしては面白い存在だ。

今回の話、患者である自動車会社の会長、堺正章を死なせようとする息子の城田優が出てくるところでかなり胡散臭い。そして、その申し出を引き受けようとする二宮。これで、今回のクライマックスがどうなるかは面白くなった。

そして、このドラマのもう一人の主役である、AIのエルカノ・ダーウィン。これが内科の遠隔治療にも使えるという話から、ラストはそれを外科手術にも使うという話になっていく。実現化はまだ遠いようにも見えるが、自動車の自動運転技術がこういうところに転化されるのを考えれば、あり得る話だったりする。世の中は、思った以上に加速がかかるのは、私たちが今、スマホでやりとりできてることを考えればわかることだ。スマホで体の異変を警告することはもうできるようになってるわけで、そう考えれば、さまざまにリスクのある人間ドッグなどもビジネス的には危うくなるだろう。

で、この遠隔治療の話で、突然出てくる副院長。演じるは、まさかの大黒摩季。彼女、演技経験があったのだろうか?私は初めて見るが、まあ、うまくはないが、それなりに適応できていた。ミュージシャンは見られる仕事なので、基本的な素養はあるのでしょうね。もう少し鍛えれば、結構な役者にはなりそうだが、何故に彼女だったのかはよくわからない。

あと、今回、エルカノの開発に熱心な田中みな実が、離島出身で、離島の医療のためにエルカノにこだわっていることがわかるが、こういう話って必要なのかね。そのためになんでもすると土下座するのは、ある意味気持ち悪い。こういう技術を先に進める際に、土下座は必要ないだろう。そして、このプロジェクトを進める医師たちの魂胆は基本「金」なわけで、そこで田中が土下座するのは違う気がする。

そして、内野と段田安則の会長選挙が終わり、会場や病院が喚きたつが、こんなに盛り上がることはあるのか?まあ、ドラマの、見せ方ではあるのだが、色々と大袈裟な表現が多い。二宮が一度手術を失敗させたようにみせ、二宮とエルカノの共同作業でことを収めるというのも、何か患者の体を使ってビジネスを成立させているわけで気持ち悪くもある。ただ、前回、目が悪いのか手術を降りた内野がAIをサポートすることで手術を成功させるというのは、今後あり得る話だとは思った。

色々、作り話的なシーンが続くわけだが、ここからクライマックス。ちょっとは私を感動させて欲しい気もする。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?