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「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜(第8話)」 学生に忍び寄る犯罪は増える。執行も増えるということか?

次週が最終回。その前のラストに「執行官になりたい」という伊藤沙莉。その言葉にも迫力がありなかなか良かった。この人の演技はなかなかリアル感を持ちながらテンションが上がってく感じが良い。来年は朝ドラヒロイン。まだまだ伸び代がありそうだから楽しみなところ。

今回の話は、学生役の幸澤沙良が投資詐欺に巻き込まれ、ファイナンス会社からの執行を受けるところから。世の中、奨学金というローンを組んでる学生が多い中、こういう話が実際にあるのだろうか?学生だと差し押さえるものも少ない気がするが、実態を知りたいところだ。ここでは、親が同居していてなんとかなる感じだったから良かったが、親がバカ親だったら大変なところ。今回の親役は筒井真理子さん。いつもはクセのある役が多いがここでは優しいお母さん。逆に、こういう役もやるんだと興味深かった。

そして、幸澤は、さらに自分で金をなんとかしなければならず、ネット内の個人融資サイトを使おうとする。結局、そこは売春サイトが名前を変えただけのようなところで、そういうのも確かにあるだろうなと、なんか悲しくなる感じだった。そんな彼女を街で見かける伊藤は声をかける。彼女が犬を飼っていて亡くしたばっかりだったということもあり、心配する。

そして、織田裕二から「こども六法」と「老子」の本をプレゼントされ、法律に基づいて現実を考えるようになったところとリンクしてきて、ドラマもわかりやすくなった感じ。個人的に許可も取らずに赤の他人に融資を行うのは法律違反。それが、投資話とくっついて犯罪になっていたりするわけだ。仮想通貨とか、実態がよくわからないものと一緒にすれば、困った人をより困った方向に持って行くのは簡単だということ。そして、学生だと、第三者に相談できるようなことが少ないから、なおさらカモにできる。まあ、ここに描かれたような話はごまんとあるのだろう。

そして、主役の幸澤のように、どん詰まりになって身体を売ってしまうことになってしまうことも実際にあるはずである。こういう流れで風俗に売り飛ばされるようなこともないではないだろう。とにかく、気をつけて!!ネット社会で、甘い言葉のバイト宣伝も多いが、本当に、日本のクズはどんどん増えていく感じがする。この辺り、国は対策取りきれないだろうね・・。

まあ、今回はあまり執行の話はなかったが、ソレなりに身につまされる怖い話でした。中島健人の予備試験の話と「こども六法」で法律に興味を持つ話と色々まぜまぜでしたが、なかなかうまくまとまっていた脚本ではありました。

で、今回の主役の幸澤沙良。まだまだ出たての、ダンス&ボーカルユニット「ブルーベリーソーダ」の一員だそうです。可愛い顔してるが、派手さはまだないですね。まだ17歳。ここからどう化けるか楽しみな素材ではあります。

さあ、次週が最終回!面白い話で終わってほしいところです!

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