「消せない「私」~復讐の連鎖~（第２話）」吉本実優のクソ女ぶりがなかなか良い

先週の復讐のきっかけになるレイプ事件から、一気に10年後に飛ぶ。そして、主人公の志田彩良は自殺未遂をしたりするわけだが、そこから復讐劇に転換する。まず、最初の標的である吉本実優。この人、オスカーの全日本美少女コンテストでグランプリ取った人なわけだが、個人的には、芳根京子主演の「表参道高校合唱部!」に出てた印象の後、あまりパッとしなかった気がするのだが、そこから約８年ほど経って、こんなアクタレ女を演じるとは本人も思ってなかったのではないだろうか？主人公の志田の方が３歳下なわけだが、それを考えれば、なかなか女優でいくのかどうなのか迷いもある時期にも見える。そこそこ綺麗な顔が邪魔してる？

とはいえ、この悪役はなかなか秀逸。こう言うゲス女の二面性みたいなものをうまく演じてはいる。しかし、こんな女に騙される男というか、こういう女を抱いてモノにしたように感じる男は、まあ、どうしようもなく波動が低いような気がするが、そう思いません？大体、金しか興味ないんだから。

そこにあてがわれた男が、安井順平だとは、これもすごいキャスティングですよね。金があるからって、そこに靡くのか？いや、安井自体がそういう金持ちに見えてこない。もう一つ、異次元すぎてよくわからないストーリーではある。

まあ、昔からこういう復讐劇というのは、復讐する標的は、見ている誰も共感しないように設定しないとダメなのでしょうな。そして、それを演じる吉本を褒めるべきかどうかは微妙ではある。こういう役やると、ベビーフェイスには戻れないよね・・。それは、プロレスと同じことのような気がする。

そして、10年後、吉本に志田の正体がバレないのはちっと不思議ではあるが、こ綺麗な顔のメガネ女になったことでわからないといえばわからないが、話せば声でわかるよね。志田自体が、そういう不安をあまり感じてないのが不思議ではある。

そんな彼女だが、本郷奏多には、顔がバレないようにとする。女心といえばそうだが、それよりも本郷はもう金髪ではなかったし、今は何をやってるの？10年後の世界の説明があまりうまくなされていないのは気になりますよね。

次回は、吉本が結婚式？そして、復讐的にはそこで恥をかかされるような感じか？でもさ、この話、かなり金のかかる復讐をしているし、志田自体が、嘘をつくために報酬を払いながら他人を雇ってるようだし、安井との関係もよくわからない。まあ、復讐後に種明かしはあるのだろうが、もう少しその辺の計画の緻密さみたいなものをドラマ内で説明してもいいのでは？と私は思ったりします。

しかし、気に入らない女が堕ちていくのを見るのは心地よいという視聴者がそれなりにいる間はこういうドラマの需要はあるのでしょうね。