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「この素晴らしき世界」芸能界の影武者話。大人のドラマとして成立させられるか?

始まる前に鈴木京香の降板で話題になっていたドラマ。脚本は烏丸マル太ということだが、新人ではなさそうだ。誰かの変名か?ということでネットでは話題になっている。つまり、主役と同じように脚本家も影武者かという感じを狙っているのか?そんなことは、見ている方にはどうでも良いことだが、ドラマは至ってスムーズな流れで、新人作家の作品ではないように思われた。

そして、主役の若村麻由美である。やはり綺麗な女優さんだ。過去に宗教家の結婚みたいなこともあったから、この役には鈴木よりもスキャンダラス風味が混ざってる感じの女優である若村の方が正解だったかもしれない。そして、朝ドラ出身女優と言っても、昨今はゴールデンでの主役などなかったわけで、女優として仕事を増やせるいい機会かもしれない。そう、いろんなことが、ドラマの中の役柄にオーバーラップしていく感じがこのドラマ、面白かったりする。

でも、若村の素人役としての謝罪会見はなかなかお見事というか、棒読み風をちゃんと芝居でできているのはさすがだと思った。それをフォローするというか勝手に盛り上げる、夫役の沢村一樹がいて、この会見が成立感じを見せていくところもなかなかお見事。ということで、ドラマの導入部としては初回はよくできていた。

というか、最初に女優である若菜絹代という人物を出さずに、若村を見つけるところも見せずに、唐突に、「替わりに記者会見出てくれれば300万円差し上げます」という、時任勇気の唐突な申し出から始めるわけで、まあ、ラノベ的な省略形から始まる大人向けドラマと言っていいだろう。色々、語られるよりもフォーカスを影武者の若村だけに当てることで上手い脚本になっっているのだ。

そんな中で、事務所の社長木村佳乃は、最近の中では一番綺麗に見えた。何かあったか?困ってる役なのに綺麗なのはいいのか?それに対して副社長役の西村まさ彦は、ずいぶん歳を取ってしまったような。まあ、田村正和が亡くなってるわけだから、彼も歳をとるのだが、現在62歳。まだまだ老ける歳ではないだろう。

あと、脇役的には、マネージャーの円井わんという女優さん、無表情な感じが印象的ですね。当の若菜絹代が大嫌いと言ってしまうキャラがどう影響するのか楽しみである。

そう、最後にその若菜が自殺未遂という流れだが、若菜絹代は出てこないのだろうか?私的には、若村に二役を与えて、女優の力を見せてもらいたいところなのだが・・。

とにかくも、次週からは影武者として女優もこなす流れ。まだ、蚊帳の外のマキタスポーツの動きも気になるし、息子の中川大輔も恋愛突入なのか?そんなサイドストーリーが、影武者営業にいろんな困難を生じさせていくのだろう。ある意味、見せたいドラマはシンプルで初回は上々のスタートでした。


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