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「ミス・ターゲット(第7話)」結婚詐欺の話がこういう展開になる面白さ

前回は、松本まりかが沢村一樹に捕まるまでの話。そして、今回はそこから早足に公判。そして懲役三年の実刑。そして、三年後、刑務所を出てからの話が始まる。ということで、恋の第二章なのだろう。

松本は、詐欺師廃業で、気質の仕事をするというので、梱包の仕事を選ぶ。そして、派遣先が、上杉柊平の店の量産工場だったという流れ。上杉が、決まったスーツで髪もちゃんとして出てくるところからそうだが、まあ、人が変わってしまったということを、視聴者にすぐにわからせる脚本はなかなか軽やか。

松本の助言で作ったお菓子「月の花」が一大ブレイク。広尾の店には毎日行列。あちこちで販売しているらしい。そして、コンビニにもそれを出すという話で、視聴者にも「上杉さん、どうしてそうなったの?」と思わせる感じがなかなかうまい。それを見て、いや、余ったお菓子を食べて、複雑な気持ちになる松本まりか。そして、その工場の外での再会シーンという流れも小気味良かった。

そして、今の上杉の仕事をマネージメントしているのが鈴木愛理。詐欺の弟子だった鈴木が、松本に物申す感じになっている。ここまで、鈴木の使い方が中途半端だなと思っていたので、「こういうことか」と相槌を打った次第。まあ、特に気負った脚本ではないが、こういう流れの作り方はうまい。

で、これ、普通に考えて、上杉がビッグビジネスに目覚めてしまったのは、鈴木に女として誑かされたからだと思うのが普通。そう、鈴木だって、金目当てとはいえ、そこまで持っていくのに女は使っているだろう。でも、そう考えると、上杉と松本の恋が元さやにおさまる感じでもないのかな・・?この辺り、脚本家はどう考えてるかで、この作品、傑作として残れるかどうかという感じはする。

そして、ここから、沢村一樹が二人をどうしたくなるのか?結構、彼、筒井真理子とうまく行ったりする気もしますけどね。そして、もっと面倒くさそうな八嶋智人も、出所。で、ここでも「お勤めご苦労さん」シーンがあるが、実際の出所はこんな感じではないのでしょうな。だいたい刑務所の正門から出されるなど、絶対にないだろう。

で、再度、上杉と八嶋と松本の三角関係的なものが描かれるとは思うが、そこまでどうやって持っていくかですね。上杉は、結構な金を貯めてるわけで、松本も八嶋も、それを詐欺で奪いにいくという展開も、面白そうな気がするが、どうなのでしょうか?

とにかくも、「忙しいから、草餅作らない」とか言ってる上杉はダメでしょう!

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