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「あたりのキッチン!(第7話)」ナポリタンという日本的料理の愛情と奥深さ

ナポリタンというパスタは日本の家庭ではお馴染みの料理であり、洋食店や喫茶店のメニューとしても昔からあるものである。その発祥は横浜ホテルニューグランドとも言われてますが、私の子供の頃は、パスタという言葉もなく、スパゲッティは、ナポリタンかミートソースくらいしかなかった。その後にボンゴレとかペペロンチーノがきた感じですかね?そして、ナポリタンは給食のメニューとしても人気があった。そのくらい、日本人に思い出を作ってるナポリタンのお話。

今回は工藤美桜からのSOS電話から始まる。そして、実家に帰る際に祖母に料理を作りたいという話から、始めてみたものの全く才能がないことがわかり途方に暮れる工藤。そこで、桜田ひよりがすけだちすることに。とりあえず簡単だと思われる豚汁を学習。しかし、工藤は「一口大」と言われたら、口を定規で測ってみたり、なかなか要領が変わっていて、自分で作ったレシピにも数式が。医学部だから、そういう思考ということなのだろうが、「フェルマーの料理」にも通じる料理=数学というのは流行りなのか?基本、料理は化学実験に近いことは確かなのだが、数学的なのは「小さじ一杯」とかいうくらいですよね。まあ、時間軸と温度は大事ですけどね。

そして、桜田も工藤の料理サポートで一緒に工藤の家についていくことに。ということで、今回は阿吽の外の話で、桜田と工藤の友情物語でもありそれはそれで新鮮であった。

で、田舎に着いて、祖母のアルバムを見ると、彼女の祖父との思い出の味は「ナポリタン」だったのだ。で、二人は計画変更。渡部篤郎に電話でサポートしてもらい、「昔ながらの喫茶店のナポリタン」に挑戦。まあ、これは炒め方と味付け方法のみの勝負ですな。あと、麺の柔らかさみたいなものがあるのだが、今回はそこには触れてなかった。そして、問題になったのは最後のコクだしのところで何を使うか?この辺りは確かに個人の好き好きである。

最初、よくあるバターでコクを出したものを作ると、祖母は少ししか食べなかった。そして、リベンジをと、今度はほとんどの工程で工藤が作り、最後のコクはミルクで出すというものを作ると、祖母は美味しそうに食べたというお話。これは、脂っこさの加減の問題だが、よくある話ではある。

それよりも、最後に桜田が言うように、工藤の愛情あっての料理の美味しさという部分が大きいと思う。料理って、やはり誰が作るかで全然味が違うのだ。そこは、レシピには書けないところで、その愛情の差みたいなのが飲食店の差別化の一番大きいところであろう。とにかくも美味しいものにはいろんな愛情が凝縮されているのだ。そして、人に笑顔を作る料理は美味しい料理である。

当たり前のことだが、そんなことを考えさせた良き話でした。ある意味、料理が苦手な人っていうのは論理立てて考えてしまうからできないのかもしれない。私など、ただ、雰囲気で料理作ってるものね。そして、料理って、「美味しくなーれ」って呪文かけるのが大事なのですよね。今回のナポリタン講座、なかなか面白かったし、見終わったら「ナポリタン」食べたくなりましたね!

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