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「この素晴らしき世界(第7話)」嘘が重なって、家族崩壊。芸能界は日常を壊す夢の世界?

しかし、セクハラディレクターが薬を入れていたケースはなんなの?笑ってしまうセンスのなさ。確かに自己顕示欲が強いからこそ持てるトランプ柄のケースではある。そのケースを持って走る平祐奈。こういうことに使うために元男の設定ということか?若村が彼女を使って、セクハラの証拠を掴もうとしたわけで、そのミッションは成功。そして、その若村に「何してるの」と言った円井わんのところに、センスのないケースは渡る。

セクハラ疑惑を担当していた弁護士、猫背椿の夫の佐戸井けん太は、このドラマで初めて、若村が替え玉の仕事をやっていることを知り、セクハラの話の援護射撃をお願いするが、若村は、佐戸井の不倫現場を押さえていた。沢村一樹が弁護士の弱みを掴もうと追っていたのですね。ということで、疑惑のバーター取引に。こういうのは面白いですね。

そして、先週、日本に帰ってきた若菜絹代はまったり生活。その間に、若村が替え玉仕事を行なっていない流れもなかなかうまい。二人が出会うのはもう少し先か?しかし、若村さん、ちゃんと二役を上手くこなしているのはなかなか。

そう、このドラマの主眼は、女優の替え玉という話なわけだが、ここにきて、プロダクションの存続問題になっていってるのは、ちょっと視聴者からすると物足りない。まあ、この話は、最初に書いたセクハラの証拠もできたわけでなんとか乗り切れるのだろう。

ソレよりも、疑惑を持ったマキタスポーツの方が面倒くさく、そんな家に、息子の中川大輔が永瀬莉子を連れてきて、そこに警察が来て、中川と永瀬が起こした詐欺まがいのビジネスがバレてしまう。そして、マキタが怒り狂う中、家庭崩壊状態。さあ、若村周辺も賑やかになって、やはり、世の常で嘘はバレるし、バレると面倒くさくなるという絵図。

ドラマとしては、そこそこ面白い流れを作ってるのだが、もう一つフォーカスが替え玉の話にあっていないのが私的には不満。若菜絹代が沢村に説明して、と問うたが、沢村はちゃんと説明したのだろうか?そして、どう問題を収束させるかは、沢村が考えるということのような気もする。

まあ、セクハラ問題みたいのは、芸能界が、一般社会とかなり乖離した世界であることを描くのにはいいのかもしれないが、どうもドラマの構成の中では余計なもののような気もしますよね。とにかくも、大きなバックに守られたセクハラディレクターが、陥落させられるのか?というのが来週の注目どころではありますが・・。考えれば、ジャニーさんも、大きな利権に守られながら男の子たちを弄んでいたわけで、色々こういうのが晒されて非難を浴びないと、芸能界的な論理は覆らないのでしょうが、こういうドラマが作られるのも、時代の変化ということかもしれませんな。

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