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「八月は夜のバッティングセンターで(2回)」人生スイングしなきゃ進まない!

関水渚の、前に前にという感じの演技が好きである。勝ち気の演技をさせたら本当に気持ち良い人だ。そして、なかなか野球のユニフォームが似合う。ふくれっつらが良い。彼女で少女野球バイオレンス映画を作ってみたい。

まあ、そんな妄想も起きてくるこのドラマ、面白い!今回、バッティングセンターから妄想のグラウンドに流れる時に、関水渚が「ねえ?これどういう仕組み?」というのは面白かった。そんなことどうでもいいドラマだからいいと言うのもあるのだが、あえて言わせるか…。

ゲストの主役は堀田茜。バッティングセンターに来て、ストライクをふることさえできない女。それは、恋の第一歩を踏み出せない女ということだった。つまり、好き嫌いの御託を並べて、男に対し距離を置いてしまいデートにさえ進めない女を堀田が演じる。

単純な話なのだが、これを見て身に染みる人も多いだろう。そして、人生にある恐怖感というのは、ここにあるようにスイングすることさえ恐ろしい、結果がともなわないことが怖いということに通じるものがほとんどだ。

野球に例えるなら、まずは振らなければ当たらないということである。ここでも言っているように「勇気が出塁につながる」ということ。

今回のプロ野球ゲストは山崎武司。言わずと知れたセパ両リーグでホームラン王になったレジェンド。やはりホームランバッターにとっての魅力はフルスイング。周囲にバカにされようと、見た目が格好悪かろうと結果のために最大限のパワーを出す感じ。プロ野球選手のこういうスタンスは好きだが、日常生活で、他の仕事でこういう事はなかなかできない気がする。まあ、そんなに豪速球も飛んでこないということもあるけどね。

彼が最後に言う「まずは一回振ってみる」その通りである。仕事上では、最近PCを使いきれない人が、能書きばかり垂れて、スイングしないと言う感じの人が多い。もう、そう言う人は、完全に時代遅れだ。つまり、PCを使えないと言うのは、ビジネスではバットを持つことさえできないレベルなのだ。最初は球が当たらなくたって、スイングすればいつか前に飛ぶようになる。そんなことを考えたりもした。

ドラマの中では、堀田茜が、入社からずっと声をかけている男の食事の誘いを受けるところで終わる。なかなか心地よいエンディングだ。

しかし、仲村トオルの熱さがなかなか良いですね。そして、それに釣られて、関水も熱くなって来ている。このドラマの舞台は、ほぼバッティングセンターとグランドだけなのだが、自分の頭の、なかなか深いところに感じるものがある。私が野球を見るのが好きなのは、常にここにあるような人生とのシンクロを考えているからかもしれないと思ったりもした。

次週は川崎宗則がゲスト!良い演技期待しています!


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