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「街並み照らすヤツら(第5話)」全てがバレる中で、さらに火事を起こすミッションはもうダメだろう

偽装強盗で保険金をもらって事業を続けるという話はもう船越英一郎も知ってる事実であり、この商店街はどうなるのだろうというところで、ビルを持っているでんでんがやってきて、今度は火災保険を下ろすために放火をやってくれと森本慎太郎と浜野謙太に頼みにくる。一度は躊躇するが、実行に至る二人。だが、そこには誰かの死体があり、自分たちが何もしないのにビルには火がつく。運ばなくてもいいだろう死体を運んで外に出る森本。浜野はもう捕まったかという知らせも、さあ、これじゃ、主役が捕まってドラマ終わっちゃうじゃないというところまでくるが、まだドラマは5回目。

まあ、ネットとかでも書かれているが、無理くりな非合法なことをやって金を稼ごうというドラマなので、あまり、この商店街の人々に同意してる人はいなさそうだ。というか、この商店街、再開発したって、客が来そうもないし、今住んでる人も、今の金であり、未来に投資するような人たちではない。そういう意味で出てくる人々皆に深みがないわけである。

そんな中、偽装強盗が次々にうまく行くのは面白いが、どうも着地点が見えない。だいたい、これ商店街が明るく未来が見えるようになっても、浜野と森本は完全に犯罪者であり、捕まったら実刑だろ。

ということで、その事実を知った森川葵が怒るのはわかるが、そこにいい男が現れるとかもないわけで、もう一つ盛り上がらないよね。曽田陵介といい仲になったりはしないだろう。そう、曽田にしても、悪いことして、他人のそれもリーダーの女に手を出してるって、いい根性してますよね。

とにかく、急拵えの脚本であることはわかるが、ちょっとテーマがアナーキーすぎた感じはするよね。そして、先に書いた放火の件は、森本たちよりも悪い奴らが悪いことしていて、森本と浜野が全部罪を被るみたいな感じではないのか?その実態の伏線もなかったが・・。

そして、そんな森本に惚れてる刑事の吉川愛っていうのも緩すぎますよね。どうせ緩い刑事なら、森川の務める店にエロいドレスで出てきて、商店街の内情を調べるとかしたらどうだろう。そういう遊びもあんまりないのですよね。

で、なんか、緩いけど面白いのは、浜野謙太くらいなのだが、これも、いつもの浜野の演技とあまり変わらずインパクトはあまりない。そう、全体にチープなのは面白いが、インパクトがあったのは初回だけみたいな感じですよね。急拵えの10回ドラマって、脚本家が回を追うごとにアイデアが出なくて困ってる感じに見えますよね。まあ、ここからドラマ後半。日本テレビさん、無理やり脚本作って、また死者を出さないようにしてくださいね。

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