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「アカイリンゴ(第10話)」そして、最後にSEX解禁の中で人は何かを取り戻せるのか?

最終回、小宮と川津が結ばれて終わるというのは綺麗な終わり方。結果的には総理が辞めれば、SEX禁止令など簡単になくなるということ。そして、こういうくだらない法律は、政治家の匙加減でどうにでもなるということだ。現在のリアルな日本だって、閣議決定でなんでも決められるらしいから、何をやってくるかわからんわけだ。もはや、形だけでも議会を通すこともしない社会に未来はない。岸田総理は、異次元の少子化対策のために、毎週金曜日の夜のSEX 義務付けくらいするかもしれない。

最終回、小宮と新條のSEXを配信しようとするところに、セトリが逮捕状を持って現れる。配信を強行しようとするも、内部にも裏切り者がいてダメになり、飯田基祐と、それに加担したとされる、小宮の父の和田聰宏はその場で逮捕される。そして、総理の子供ということをバラされた新條と、小宮にも逮捕状が出るが、二人は川津と逃げ出す。この最後の三人の逃避行は、小宮と川津の愛情確認と、新條の失恋状況で終わり、小宮は自首しにいくわけだが、どうも、この辺りがもどかしい感じはした。確かにSEXが禁止された世界では恋愛の仕方もよくわからないという設定ではあるのだろうが、あまりそれだからこその面白みがない感じがしたのだ。

この主人公の三人はそれなりにインパクトのある俳優だったと思う。これからメジャーになっていく三人なのだと思う。そうなれば、このドラマは結構伝説的にはなるということか?どうなのでしょうね・・・。

結果、主題であるSEX禁止令は、三年後に首相の辞意とともになくなり、ラストシーンでは、ラブホテル街ではしゃぐ若者たちが出てくる。一旦禁止されたものが解禁すれば、それなりに禁止されていた経済は潤うという流れが描かれている。そう、異次元の少子化対策には、一旦SEX禁止を促してみるのもいいかもしれない。そうすれば、SEX産業は闇に紛れていくが、このドラマの中で言うように、性犯罪は減る可能性もあるし、AV産業の活発化も抑えられるかもしれない。・・・ネットでグローバルになってる中ではそううまくは行かないとは思いますが。

このドラマの面白さは、そう言う論争ができるところなのだろう。SEXを禁止することによって、人間はある意味、アカイリンゴをもう一度食べに向かい、もう一度、この地球というエデンの園から追放されるかもしれない。いや、昨今はマウスのオス通しで子供ができたという話もある。アカイリンゴは、新しい形で私たちに供給されることになるかもしれない。

とはいえ、人間はSEXをすることで根本的な「愛と光」を感じたりするわけであり、種族をそれで増やすというシステム自体が崩壊することは即近ではないのであろう!テレビドラマとしては、結構攻めている感じで面白かったです。


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