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「アカイリンゴ」SEX禁止という世界のエロチックさを表現するという面白さ

これも関西ABCのみの地上波放送。関東はテレビ神奈川で流れるようだが、TVerで配信されている。しかし、関西のテレビ局は、この間書いた「インフォーマ」もそうだが、なかなかエグい題材のドラマで攻めてくる。昔、ノーパン喫茶などの風俗が流行った頃、その源流は全て関西からだったが、そういう熱みたいなものが今、関西のテレビ業界にあるのだろうか?こういうドラマを深夜に流すことをどう捉えるかは置いといて、とても面白く見させていただいた。

原作はムラタコウジ原作のコミック。原作者が映像化などできるとは思っていなかったようだ。こういうテーマが映像化できないと考えるのが今の一般的な日本人の考え方でもあるのだろう。日本のエンタメはその基本的な忖度をやめないと、絶対にビジネスとしてこれから盛り上がっていかないと思う。そういう意味では、先にも書いた関西のテレビ局のヤル気みたいなものは歓迎したい。

時は2050年のお話。そういう意味ではSFである。場所は日本、そこではSEXが禁止されているというのがこの話の前提。昔「徳川SEX禁止令 色情大名」などという、鈴木則文監督、杉本美樹、サンドラ・ジュリアン主演などという映画があったが、それは半世紀前の話。ここでは、27年後にはSEXが禁止されているということになっている。ドラマの中で説明的に入ってくるが、子供は人工授精で作るらしい。ここで出てくる「厚生労働省性行為取締官」の息子である、主人公もそうして作られたということだろう。

しかし、今、異次元の少子化対策とか言っている人がいるが、ある意味SEXと受精を分けて考えるというのは異次元な感じはする。岸田さん、これ考えてる?国民から精子と卵子をもらって、子供は政府が作りますみたいな?

それは冗談だが、ここでは、どうしてそうなったかが説明されていない。その辺はこれから出てくるのだろうか?

そして、いわゆるSEXをする場は地下活動として円山町の地下にあるというのは、まあ、「売春防止法」ができても売春は無くならないみたいなもので、どう考えたって、どう男子が草食化しても、SEXというものをなくすのは無理だろう。

だが、やってはいけないと言われれば、その味を知ったものはそこに溺れるという感覚は絶対なわけで。そこを映像としてうまく描けば結構な面白いドラマにはなりそうだ。主演の男、小宮璃央の傍の二人の女、新條由芽と川津明日香は、違った印象で共に裸にならなくてもエロチックな感じがするから初回からなかなか興奮させられるようなドラマに仕上がっていた。

ラストの新條が小宮の股間を触って誘うシーン。ここ、これだけなのだが、テレビドラマの中で行うとかなりいやらしい感じですね。さあ、どんな展開で、どんな画が作られていくのか、かなり楽しみなところです!

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