見出し画像

「やんごとなき一族」化物屋敷の派遣争いという異次元に放り込まれたヒロインの怒りの展開は楽しみ。

こやまゆかり原作のコミックのドラマ化。コミックらしい展開といえばそうである。話は、貧乏一家から大金持ちに嫁いだ女が、いじめられながらも、どうのしあがっていくかという話らしい。初回は、結婚して、その家の異次元なしきたりというか、風習に馴染めぬままに、サウナに閉じ込められ、腕力でドアを破壊して怒りの顔を見せるまで。

こういうわかりやすい話は、それなりに視聴率は取れそうな感じがする。キャストも、それなりにエグみを持った方々が集められた?尾上松也と松本若菜は、「ミステリという勿れ」からの連投な感じ。日本のエンタメ界は、ある程度、決まったキャストで回されるため、ワンクール毎に前のクールの役柄を視聴者が引きずったりしてしまうので、切り替えが結構大変。もっと、本気で底辺のレベルを上げる施策をしていかないといけないと思う。最近話題のワークショップとかいう名のついたクソみたいな劇団の金集めが、こういう状況にし、その挙句、パワハラ、セクハラが平気で行われるような状態になってしまったのだろう。

話を戻す。ドラマの設定としては、そんなに珍しくもない。しかし、ドラマに出てくるお屋敷のロケ地はどこ?日本で、こんな家に住んでる奴はロクなことやってないだろうと思える屋敷。とはいえ、最初の方で、この門前で「煮込み」をぶちまけるというシーンは、なかなかエグい感じで印象的。このドラマの格差的なものを目に焼き付けるには凄く効果的なシーンでしたね。

そして、結構すんなりと嫁入り。とはいえ、女流社会の教育は、漫画的ながらも、面白くはある。そのテンションを高めるのが、松本若菜の演技。どちらかというと、今まで良い性格の役が多かった彼女。こういうイジメ役みたいなのは初めて?しかし、なかなか決まっていた。最後に、土屋をサウナに閉じ込めるところなど、いやらしさが全身から出てよかったですね。さらにテンション上げていただきたい。

それに反応する、土屋もなかなか抗戦的な顔ができる人だから、ドラマとしては結構成立する感じがする。初回から池で溺れる子供を助けるシーン。体育大学出ている人なので、運動神経は良いのだろう。こういうところも、安心して見ていられる。

ということは、ドラマのキーは松下洸平にあるのかもしれない。しかし、彼「スカーレット」で戸田恵梨香と共演して、ブレイクして以来、波瑠、吉高由里子など、朝ドラ女優たちと共演してきたが、ここでまた、朝ドラ女優、土屋太鳳。結構、さまざまな個性の女優たちと、それなりに結果を出した芝居をしてきてるので、ここでも、どう金持ちの息子を演じるのか?俳優としても大事なところだろう。

しかし、花見の会もなかなか華やかで、舞台が舞台だから、それなりに美術に金がかかってるようですが、こういうの作る勢いみたいなものが、まだ、フジテレビにあるのでしょうかね?回を追う毎にこういうのがしょぼくならないようにお願いしますよ。

とりあえず、ラストの土屋太鳳の怒りの表情が、次に期待はできますけどね。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?