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新人社員に伝えてきたこと

季節柄、皆さんの会社でも新卒の社員が入社時期を迎えている頃と思いますが、アトツギ社長さんも新入社員を前に訓示を述べられている方も多いのではないでしょうか?今回は、新人に向けて私がどんな話をしてきたのかご紹介します。

やり直しができる

冒頭のスライドは、常務取締役時代から入社式で、新入社員に伝えてきたことです。今、こうして内容を見ますと、自分の人生を通じて感じてきたことをそのまま書いているなーと思います。特に真ん中の”人生は、何度でも、いつでもやり直しができる”というメッセージは挫折を繰り返し乗り越えてきた自分らしいなと思います。

希望を胸に入社した新入社員に失敗することを前提とした話ってのはどうなんだろう。。。と思いますが、実はこれには訳があります。当社が第一希望ではなく、より競争倍率の高い企業を狙っていた学生が入ってくることもあります。また、入社したものの合わずに辞めていく社員も当然います。そういう事を想定し、入社後に自分に合わないと思っても「人生で務める会社は一社だけじゃないから、今の選択、失敗を恐れるな」という話をします。また、自分の経験談として大学卒業後に入社した会社は100名足らずの会社だったが、サラリーマンの最終キャリアは、IT企業の頂点にいる会社に入れている事を話しています。それと、「人からの恩を忘れるな」という事も伝えます。最初はこんな話をします。

経営者として目指している会社像

社長就任後の入社式では、以下のスライドも必ず入れていました。これは私が社長に就任して最初に挨拶したときに話したスライドの一部で、全社員に話した内容そのままです。

◆大切な人に入社を勧めれる会社

会社の理想像を語る言葉は様々考えられますが、社員にとって最も理想となる会社像はどう表現されるのか? 仮に、自分の子供や大切な友人を「自分が働いている会社イイから、入って来なよ!」と勧めれるとしたら最高の会社ですよね?他社のHPとか見て理想像を語る社長さんのコメントを見ますと「経営者目線からの理想像」を載せているケースが多いのです。それじゃ、社員に響かないなと思っていたので、社員からの目線で最も理想と思える会社だったら、社員がどんな行動に出るか考えて出てきた言葉がこれでした。

◆社員が企業価値を高める会社

これは、裏返せばトップダウン経営を否定している意図があります。私の先代は創業者でしたので強烈なトップダウンで会社をグングン引っ張り奇跡的な成功を収めた経営者です。しかし、二代目の私にそれはできません。またそれを続ければいい人材も育ちません。会社は社員一人一人の成長が積み上がり、企業として成長していくという話を伝えています。

◆挑戦的な失敗が許される会社

これも説明する必要はないと思いますが、新人は”失敗しちゃダメ”という頭でいる人も多いので、最初に”うちの会社は失敗しても大丈夫だよ”という事を伝えます。

この部分ですが、実は会社の社風として失敗して社長(=創業者)に睨まれると復活できない。という過去があり、社員は失敗を恐れて事なかれ主義が蔓延する社風だったのです。創業者は「そんな事は絶対にない」と言ってましたが、それは間違いない事実でした。なので、それを新入社員から「失敗しても大丈夫だよ」と伝える必要があったのです。。。

この他、新人社員にも全社員に公開している業績に関する情報、私が社長に就任してから立てた5か年計画などを説明していました。所要時間はQ&A含めておよそ1時間くらいでした。


終わり

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著者:ランナーズ株式会社 https://www.runs.co.jp/ 代表取締役 関根 壮至
”アトツギが提供するアトツギのための最強コンサルティング”

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