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縮毛矯正失敗(断毛)…美容院と示談〈3〉

〈前回までのあらすじ〉

縮毛矯正を受け、施術日の晩に頭皮の触り心地から「根折れ」に気づく…。

翌朝、美容院に電話し、その日の午後に美容院Xに行き担当スタイリストAさんに確認してもらうことに。

ミスを認めたAさんは、「2週間以上髪を伸ばしたのち無料で修正する。断毛の恐れはない。」と言うが、2週間を待つ間に「根折れ」の多くは「断毛」してしまう…。

悩んだ結果、美容院Xに対し「損害賠償請求」することを決意する。

この記事は『縮毛矯正失敗(断毛)…美容院と示談〈2〉』の続きで、
ついに美容院Xに対して実際に責任を追及した体験を綴ります。

私と同じ状況・或いは他の対美容院トラブルを抱える方には“やっと”参考になる内容が少し出てくるかと思います!笑

※記事〈1〉の冒頭にも記しましたが
美容師さんは「裁量」でカットしたり他の施術を行うことができます。
ですので、単に「思ってたのと違う!」「伝えたのと少し違うな…」というような、個人の意見相違の範疇に留まる場合は参考になりません。
(おそらく、多くの場合がクレーマー扱いされてしまうと思います…)
明らかな「施術ミス」があった場合、ご参考になさってください。

美容院X
指名担当スタイリストA
アシスタントB

1、損害賠償とは…美容院トラブルは「債務不履行」によるもの…

損害賠償請求権というのは、民法(つまりは法律)により保証される権利です。

損害賠償には「不法行為による損害賠償請求権」と「債務不履行による損害賠償請求権」の2つの種類があります。

今回は後者の「債務不履行による損害賠償」に当たります。

詳しい説明は省略しますがこんな感じです。


多くの方が
「損害賠償請求って個人でできるの?弁護士にお願いしないといけないのかな…。」
と不安に思われるかと思います。

できます!!!!

弁護士さんというのは、個人で解決が難しい場合に法律のプロとしてお手伝いしてくれる存在です。

つまり、お手伝いがなくても個人で解決できれば解決しちゃえばいいんです。

もちろん、請求額が大きかったり債権債務関係が複雑な場合に個人で挑むのは自殺行為ですが、
今回のは債権債務関係も上の図で示したようにとても簡潔で請求額もそんなに大きくありません。

逆に、こういう簡単なケースで弁護士を雇っても弁護士費用でむしろ赤字になります。

(これは個人的な考えですが、)
もし美容院側が
「クレームだ!うちの顧問弁護士と話してくれ!」
と、威圧的なある意味脅しともとれる態度をとってきた場合、むしろそうしてもらうべきだと思います。

美容院の経営者はおそらく法の知識のない方ですので、そんな人と頑張って口喧嘩をしても平等な解決策を提示してくるとは思えません。

相手に雇われた弁護士ですから、相手側に少しは有利なように動くとは思いますが、悪い弁護士でない限りきちんとお互いに不利益のないように調整してくれると思います。

提示された案に納得できないようなら示談書にサインしなければいいだけですし、
請求する額が60万円以内であれば少額訴訟を提起して公平な判決をいただくことができます。
(少額訴訟について詳しくはご自身でお調べください)

…と、ズラズラ書きましたが、要するに私は今回「個人で損害賠償請求をしてみたよ〜」という話です(笑)

2、私が考えた損害賠償の額(何が「損害」だったのか)…素人の見積もりです…

それでは、具体的に今回の施術ミスに対して、私が素人ながらに「損害」とそれに伴う賠償してほしいものを列挙していきます。

まず損害は
「施術の失敗」「根折れ」「断毛」「毛髪のダメージ」
の4点としました。

(1)「施術の失敗」について
→今回の施術費用全額。カットとトリートメントも含んだ額でしたが、セット料金だったのでそのまま請求することにしました。
(2)「根折れ」について
→私が選んだ別の美容院での修正費用+その美容院までの往復交通費
(3)「毛髪ダメージ」について
→断毛箇所が正常な長さに伸びるまで適切な期間・回数のトリートメントメント費用
(4)「断毛」について=精神的苦痛
→謂わば慰謝料です。断毛箇所が正常な長さに伸びるまで期間。月1万円


(4)の慰謝料については悩みました。
「こんな髪の状態を、月いくらもらえば我慢できるか…」

もちろん、上を見たらキリがありません。
かと言って数千円ではイライラが収まらない!

私の怒りを鎮めることにできる『最安値』はいくらか、という風に考え1万円という額を出しました。

大事なのは、「多く見積もりすぎない!」です。
せっかくだからぼったくろう(笑)という考えでは交渉はスムーズにすみませんし、逆に悲しい思いをするかもしれません。

あくまでも、「正当な額」を請求することをお勧めします。

3、美容院へ電話

以上のことを考えた後、実際に美容院に電話してみました。

2/14日のことです。

初めは受付の方が出ましたので、これまでの経緯をザッと説明し、

「修正してもらうことになっていましたが、断毛してしまい、修正してどうにかなる状態では無くなってしまいました。
お金の話もしたいので、店長さんなどの責任が取れる方とお話しさせてください」

と、お伝えしました。

店長さんはお客さんの対応中とのことで、数時間後に折り返しお電話いただくこととなりました。

〈4〉に続きます。。。

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