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ともだちこいびと

私には中学時代からの親友が1人いる。
その親友とは学生時代を共にしたあと
社会人になった今でも、たわいない話など盛り上がったり
お互いがぶつかる色々な壁を助け合いながら、この世を駆け抜けている。


ここ最近のわたしと親友について書きたい。

どんな些細なことでも何でも腹を割って話してたはずだったが、
気づくと親友に話すべきか考えたり、ためらうことが増えた。
それは学生時代のときとは違った今に置かれて価値観や考え方が違うのは前提。
けれど長く続いたわたしたちの関係にちょっとした渦ができるのが嫌なのだ。
言い合いや喧嘩、お互いが理解のできない空気をつくりたくない、
一緒にいる心地よさを保ち続けたいからだと思っている。
だから、なんとなく合わせていたり、そういう話は持ち込まなかった。

ただ、親友らしい何でも言い合える関係ってこういう感じだったか?
そういうちょっとしたことに気になっている。

その空気のちぐはぐを起こし兼ねない要因として
言い合いや喧嘩、心地よくない空気が考えられていたが、
2人でいるときにあまり触れたくない内容に気付いた。

親友の彼氏についてだ。
付き合っている彼氏とは結婚をしない、したくない。
また、家庭の事情でその彼氏とは結婚することが難しい。
いつか別れなければならない時を迎えたくない。
1年ほど付き合っているその男性との関係を最近思い悩んでいる。

私の恋愛観と違うのもあるが、
親友がそう思っている感情や事情に同情や共感が難しく、
会いたいときに会うだけの都合の良い関係になっている
いまのずるずるとした付き合いはやめたらどうかと思っている。
が、言わない。
ただ関係を保ちたいだけに聞くだけにしている。


本音を言いたい私の心の裏にもう一つの声が聞こえる。
「私の大事な親友をとらないで」なのかなと。


親友とは恋愛関係になりたいわけでもないのだが、
いつか別れるであろう彼氏といるのならば、私と一緒に過ごしてほしい。
彼氏と過ごした時間がいつか無となるならば、私といる時間で満たしてほしい。
親友の恋人になれない。


これはわたしの話にはなるが、昔片思いをしていた大好きな人には彼女がいた。
とても仲が良かったのだが、もしかしたら先へ進むチャンスはないのかと思い、
意を決して私は好意を伝えると、親友みたいな恋人だと言われた。
親友から恋人にはなれない。


「友」止まりで親友からその先へ行けない関係に
歯がゆく感じることもあるんだなと思うこともあるけれど
恋人とは違い、その関係に終わりはない。
また、話したい時に話さないといけない時が来るのかもしれない。


今の今まで繋がり続けさせてくれた過去と今よ、ありがとう。
人と深くつながらずには得れなかった人間臭い悩みを与えた関係よ、これからも。


今回はこのへんで。

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