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ユニコーン「クロスロード」現地ライブレポ in神戸国際会館こくさいホール(24.3.24)

久しぶりのユニコーンツアー。
名古屋2Daysに始まり大阪2Days、東京2日目、そして今回の神戸と、実は6回も現地に行っているのだが、全てレポを書くのは難しかったため代表で私的ラストの神戸レポを書くことにした。

 
名古屋1日目は前から3列目(実質2列目)下手側で、メンバー5人とも目の前に来てくれたうえにEBIさんのピックをゲットするという最高な思い出ができたのに何故それをレポに書かなかったのかという後悔。(なのでここにチョロっと書かせてお願い)

 
私的ラストの神戸は1階19列目のほぼど真ん中というお席。
それではレポいきまーす!


 
 
登場シーン

初日から話題だったかっこよすぎる登場シーン、歓声を受けながら各々ポーズを決めるメンバーたちの中でも民生さんの破壊力がすごすぎる。

名古屋だったかでは両手ピースをほっぺにくっ付けるという悶絶モノのポーズをかましTLを騒がせたこの男、なんと今回は両手で指ハート🫰🏻!!!!

あまりの衝撃に幻覚を疑ったが、目撃証言多数のため「やっぱりあれは現実だったのか…!!!」と改めてもう一度衝撃を受け直すなど。あざとい、あざとすぎる。


1.クロスロード

大阪くらいから、コーラス隊(´.レ_ ` )(∂∀∂)が「流れに乗っかってー♪」の「てー♪」を異常に長く伸ばすくだりが恒例化したが、今回は長く伸ばしすぎて観客のみならず本人たちも笑ってしまっていた。

民生さんはスライドホイッスル吹きながら歌ってどっちつかずになるわ、EBIさんは演奏しながら笑顔で川西さんの後ろにチョコチョコ隠れるわ、楽しげで何よりです(幸)

 
2.Feel So Moon

バッチリひとつにまとまった5人の音が会場に響き渡り、あまりのかっこよさに毎回心を鷲掴みされる。

ツアーが進むにつれて、観客は何も言われずともみんな自然とペンライトを青にするようになり、会場が真っ青に染まる。
サビではその青い光が揃って左右に揺れる圧巻の光景。
演奏しつつそれを眺め、優しい笑みを浮かべる阿部さんと嬉しそうに口元を綻ばせるテッシー。幸せ空間だった。

 
MC①

(´ё ` )「はいこんばんは、ユニコーンです!」

(´ё ` )「神戸…あの、だいぶ前に大阪をやって…で、久しぶりに戻ってきたんですが。あの時は最初の方でまだ慣れてなかったので、大したことなかったと思うんですが」

\(爆笑)/

(´ё ` )「今日は、大したことあると思います」

ζ` Θ´ζ「今日『も』!」

(´ё ` )「ていうか何ですか、今日スゴいじゃないですか。なに、アピールしたい人でもいるんですか。」

片足を上げ、両手でピースをする上機嫌なテッシーに向かってツッコむ民生さんに初っぱなから爆笑の会場。

 
ζ` Θ´ζ「奥田民生ー!」

(´ё ` )「はい、テッシーー!!」

ζ` Θ´ζ \ジャーーン♪/(ギター鳴らす)

(´ё ` )「お!笑 すごいっすね笑 はい川西幸一ぃぃ!!!」

ζ` Θ´ζ \ジャーーン♪/

(´ё ` )「EBIーーー!!!」

ζ` Θ´ζ \ジャーーン♪/

(´ё ` )「あべどーーーん!!!」

ζ` Θ´ζ \ジャーーン♪/

(´ё ` )「………」

ζ` Θ´ζ「はい」

(´ё ` )「………俺は!?!?!?!?(クソデカボイス)」

ζ` Θ´ζ「最初に言うたやないかい!」

(´ё ` )「あ、最初に言ったか」


迫真すぎる「俺は!?!?」に笑いが止まらない会場。最後に小さく納得する民生さんも可愛らしいです。

 
3.与える男

客席の一体感がすごかった曲。
ライブでは毎回、サビで観客に歌うように求める民生さん。

歌いながら「なんか今日客席の歌声めっちゃデカイ気がする」と思っていたら、民生さんもいつもより少し長めに観客に歌うよう促す。
まだ3曲目にもかかわらず、曲終わりにはテッシーが両腕を上にあげ、満面の笑みで👍️&拍手をしてくれた。

ステージ上まで歌声が聴こえていたことも嬉しかったし、それに対してアクションを起こしてくれたことも嬉しかった。

普段ハモをやったりやらなかったりする阿部さん、この日はしっかりとハモっており、「阿部民2人で歌うとなんでこんなに声似るんだろう」と改めて不思議に思うなど。

ツアーが進むにつれてより伸びやかに、より洗練されていった民生さんのボーカルは言わずもがな素晴らしいが、演奏の厚み、まとまり、安定感も素晴らしい。
こくさいホールの音響もとても良く、一瞬で「今日来て本当によかった」と胸がいっぱいになった。

 
4.ネイビーオレンジ

同級生コンビ(´ё ` )(∂∀∂)がとにかくかっこいいでお馴染みのこの曲。

民生さんは自由に動き回るわ、EBIさんは前半は定位置で演奏→後半は前に出てきて昔の定位置で演奏するわで毎回目が足りない状態、どちらを見るか毎回めちゃくちゃ迷うのだが、今回は偶然、民生さんとEBIさんの動く方向が大体同じ!2人一緒に視界に収めることはできるので、あとはどちらにピントを合わせるかだった。

EBIさんの1番かっこいいパートはサビだから、それまではとりあえず民生さんメインで見ようかなぁと呑気に思っていたら…!!
なんと冒頭1音目から、足を広げて踏ん張り、ベースを低めに構えながらガシガシ演奏する若かりし頃のスタイルで弾き始めた!!!

 これまで現地に行った5公演は全て、このスタイルに戻るのはサビだけだったが、ついに冒頭からあのスタイルで演奏し始め、その後もサビ以外でも度々あのスタイルをチョイ出しするもんだから完全に視線がEBIさんに固定されてしまった。

今現在のEBIさんのベースプレイは、どちらかというとピッキングはソフトで柔らかめ、変な主張のない、優しい丸みと軽快なリズムを兼ね備えた演奏をされるのだが、若かりし頃のベースプレイは…なんというかこう…オラオラしている(語彙)。

いつものゆらゆらとした不思議な動きではなく、踏ん張りながら全身で拍を取り、すべての音符に対してジャストタイミングで音を出す抜群のリズム感。
荒々しいというよりは一つ一つの音を「逃すまい」と刻むような、そんな演奏。
派手なわけでも激しいわけでもないが、いつもの妖精のようなEBIさんからはかけ離れた、非常に男性的なそのプレイスタイルと、洗練された色気の溢れる演奏がかっこよすぎる。

民生さんも民生さんで「飛ばしてくれよ」「運んでほしいよ」のしゃくりを強調した歌い方…!!なにあれ同級生2人で私たちを殺す気!?!?()

曲終わりにはテッシーがニコニコの笑顔で民生さんを指差して拍手。
テッシーの、民生さんへ抱くリスペクトと信頼がしっかりと伝わってきて胸熱だった。

加えて演奏全体のまとまりと迫力も素晴らしく、見ているうちに自然と涙が出てきた。
所謂泣くような曲ではないのは重々承知しているが、あまりのかっこよさに動悸が止まらず左手を胸に当てたまま演奏を聴いていたら、いつの間にか泣いていた。
悲しくて泣いたり感動して泣いたりすることはあったが、かっこよすぎて泣くのは初めて。本当にそれくらいかっこよかった。

 
5.OAW!

私が現地に行った中で1番、阿部さんの「交差点上空♪」が綺麗に決まっていた。

「OAW!」の部分で、観客は皆リズムに合わせて手を上げる。サビの最後では阿部さんも同じ動きをし、それを見ていた民生さんはニコニコの笑顔に。

この日も抜群の安定感で伸びやかに歌声を響かせる阿部さん。
ずーっと前からある定番曲かのような、まとまりのあるこなれた演奏も素晴らしい。

観客の動きに合わせて盛大にベースのヘッドを動かすEBIさん笑
観客の動きに合わせるどころか、なんならEBIさんの方が0.5拍くらい早く動き出してた。(可愛い)

 
MC②

健人タイム(∂∀∂)の準備のため阿部さんがMCを始める。

 
(´.レ_ ` )「だいぶ前に大阪やって…久しぶりに戻ってきました!ツアーもあと3本で。競馬でいうとラストスパートです」

(´ё ` )「なんで競馬に例えるんだ笑」

(´.レ_ ` )「この後は山形だけだからもうこれが(実質)ラスト(ってことにして)でいいんじゃない?」

\(歓声)/

(´.レ_ ` )「そう、だから今何曲かやったけど、あとはどんどん速くなってくと思います」

(´ё ` )「曲のテンポがね」

\(爆笑)/

(´.レ_ ` )「…ちょっと水もらっていい?笑」

(´ё ` )「いいよ」

(´.レ_ ` )「ほんとにね、今日ここ乾燥してて笑」

少し笑いながらそう民生さんに頼む阿部さんと、なんでもないことのように間髪入れず即答し、iPad横のスタンドに置いてある自分の水をさっと手渡す民生さん。
この何気ない自然なやり取りから、2人の信頼の厚さと長年の友人感が感じられてとても素敵だった。

(´.レ_ ` )「ね?山形は中継が入ってガッチガチになると思うので…笑 今日がラストです笑」

\(歓声)/

(´.レ_ ` )「ね、ガチガチで…笑 配信ないから笑 ガチガチ…笑」

 
不穏な空気を察知しクスクスと笑いが漏れる会場

 
(´.レ_ ` )「最近、親子でテレビを見ててソワソワする瞬間がなくなってきてるだろ?」

(´ё ` )「え?」

(´.レ_ ` )「…そういう時間は大切だと思う(ニヤニヤ)」

(´ё ` )「………要するに下ネタってことでしょ」

 
ズバッと言う民生さんに会場は爆笑

 
(´ё ` )「前回くらいからなんかすごいよね?」

(´.レ_ ` )「そう、俺は前回(下ネタを)言ってからどんどん言うようにしてるんだ」

(´ё ` )「でもそれあれなんじゃないの笑、そうやってどんどん言って次(生中継のある山形で)困るってやつじゃないの笑」

(´.レ_ ` )「それもある。……どうだ、この微妙な空気は!笑 だいぶどうしようもない空気になってきたぞ!笑」
 
(´ё ` )「……これ以上ないくらいの良い空気だからね(甘)」


EBIさん登場

EBIさん登場に向け、徐々にピンクのペンライトの光が増えていく。

(´.レ_ ` )「はい、今日はね、ベイビーさんが来てくれてます!」

(´ё ` )「ベイビーさん?…赤ちゃん?(可愛い)」

(´.レ_ ` )「はい!ベイビーさんですどうぞ!!」

 
キラキラピンクのスパンコールジャケットを着たEBIさんが登場すると、会場からは拍手が。

 
(∂∀∂)「ハロー!!!!神戸ーーー!!!………(謎の間)」

\「神戸ーー!」/

(´ё ` )「いやこれ別に神戸って返してほしいわけじゃないのよ」

 
民生さんのツッコミに思わず笑ってしまう観客

 
(´ё ` )「返してほしいんじゃなく、ただ言いたいだけだから」

(∂∀∂)「いや俺結構好きよ?」

(´ё ` )「え!?!?」

 
漫才かと思うほどの軽快なやり取りでさらに爆笑の会場。
この「え!?!?」が心底心外そうな言い方で可愛らしかった。

 
(´ё ` )「今日はベイビーさんだからね」

(∂∀∂)「え、今日俺ベイビーなの?……ベイベーのベイビーってことね(ボソッ)」

(´ё ` )「あっ!!!!(クソデカボイス納得)」

(∂∀∂)「えっ!?!?(困惑)」

 
同級生コンビが絡むとどうしてこうも面白いのか。

広島テシ誕のMC
(↑ (∂∀∂)「西の真ん中でぇ」
(´ё ` )「西の真ん中ってどこですか」
(∂∀∂)「広島です!」
(´ё ` )「広島って西の真ん中なん?」
(∂∀∂)「いや、俺西区で育ったからね」
(´ё ` )「あぁ、なるほどね」)
でもそうだったが、民生さんの納得ポイントが謎すぎて笑いが止まらない。なぜそれで納得できるの。

 
(∂∀∂)「アメリカ横断ウルトラクイズ!!神戸といえばーー!?」
(∂∀∂)「そう!神戸といえばビーフ!」
(∂∀∂)「ですがー?…米が2つに夢が1つでー!?」

 
とんでもない勢いの方向転換にこの日1番笑った。
無理やりの力業すぎてもはや神戸との関連性が何一つなくなってしまうベイベーのベイビーさん(∂∀∂)

 
(∂∀∂)「そう!!まいべいゆめ!」

(´ё ` )「だから『そう!!』って誰も言ってない、なにが『そう!!』やねん」
 
\(爆笑)/

(∂∀∂)「ではー?まいべいゆめと書いてーー!?」

 
6.米米夢

そうして始まった米米夢。
ベースに夢中になるあまり1番のサビ前コーラスをすっかり忘れる阿部さん。
2番ではハッと思い出して、なんとか途中から参加していらした笑
 
EBIさんの拍の取り方が観客と若干違うため、ペンラを上げるタイミングがズレる。
完全にEBIさんに翻弄される観客と、観客を混乱させているとは全く知らず全力で歌い動き回るEBIさんのコントラストに笑ってしまう。
 
最後の方では阿部民が至近距離で向かい合って演奏→それを見たテッシーがチョコチョコ近寄り、気付いた阿部民が真ん中に入れてあげるというハートフルな絡みを見ることができ、あまりの微笑ましさに保育園児を見ている気分になった。

 
7.頼みたいぜ

何回聴いてもノリノリになってしまう大好きな曲。
 
民生さんギターソロ→落ちサビの流れでは、ドS心が顔を出してなかなかマイクまで戻らず踊りまくる民生さんと、代わりに歌わされる不憫なテッシーの構図に思わず吹き出してしまった。

「2回言うぜ」「Go!Go!」「Back!Back!」「Back!Go!Go!」を思い切りやりたいのでこの曲ではペンラを使わないというのが私のこだわり。(どうでもええわ)

 
8.オカゲサマ

電大の底力が凄まじい曲。
普通に聴いてるけど、よく考えたら阿部民はトランペットとサックスしか演奏していない。Aメロなんて実は電大の3人しか演奏していない。それに気付かせないほどの安定感と音質、まとまり。本当にすごい。
 
言ってしまえば管楽器は装飾品(バンドにおいて言う場合)。基本ベースとなる楽器たちが揃った上で、より良くするため細かなディテールやニュアンスを補う役目を担う。
キーボードやシンセもそこの役に該当するのだが、何せ管楽器とは汎用性が違う。シンセは1台で複数の違う音色を出すことができるが、管楽器は微妙な音質の差こそあれど、基本的に決まった音色しか出ない。

言ってしまえばシンセでホーンセクションの音も出せるのだから、なにもわざわざ慣れない管楽器を吹く必要性はない。
誤魔化しがきかないライブの場で、バンドという限られた人数の中、5人中2人が管楽器(しかも慣れてない)を吹くなど冷静に考えたら正気の沙汰ではないのだが、そこがユニコーンのユニコーンたる所以、「遊び心」であるのだ。

もっと言うと、この「遊び心」には技術が必要だ。技術のない人間が遊び心を出そうものなら、それは遊び心ではなく「遊んでるだけ」になってしまう。
個々の確かな技術と、その間の信頼、きちんとした連携があった上で初めて「遊び心」としてそこに在ることができる。

そしてそれを地でやってのけるのが「ユニコーン」というバンドなのである。ずっと前から今もなお。当たり前に、特別なことなど何もしてませんよという顔で、さらっととんでもないことをする。

この曲も、「電大」という強固な基盤があり、そこに信頼と実力がきちんとあるからこそ、阿部民の2人があんなことをできるのだ(あんなこと言うな)。

いいですか皆さん、このすごさがわかったら黙って電大のツアーに行きましょう。
「ユニコーンの曲」ではなく「ユニコーンの音」も好きなら電大は絶対に行くべき。ユニコーンがユニコーンである理由がそこにはある。
ユニコーンの音の成り立ちをより深く味わい、より深く知ることができます。
 
曲終わり、客席からの「テッシー!!」の声に  ζ` Θ´ζ「…『さん』は?」とツッコみ、ひと笑い取るまでがセットでした。電大のライブだともっと濃いのが見られますよ(?)

 
9.1万トンバース

個人的に、EBIさんばかり見てしまう曲。
誤解を恐れずに言うと、とても暇そうに、そのうち弾きながら喋りだしそうなくらい軽々と演奏しているのがたまらない。
いつものゆらゆらした動きではなく、均等な拍でリズムに乗りながら、まるで手グセのように軽快な動きでさらっと弾くEBIさん…ギャップが好(ハオ)…

ツアーが進むにつれ「ところでABEDON♪」のところのギターが上達していく阿部さん。

川西さんのボーカルは相変わらず気まぐれだが、川西さん曲にしてはかなりキー高めにもかかわらず、音程正確率は今までに比べて非常に高い気がしている。…いや私が慣れただけか?(やめろ)

 
川西さん口上(?)

(^↓^)「兵庫の皆さんこんにちは!…あのー…2月の11、12日かな?大阪でライブをやりまして。で、その次の日僕たち残りまして、尼崎に移動してミュージックビデオを撮ったんです」

\(歓声)/

(^↓^)「まあその曲…今日やるかちょっとわからないんですが」

 
真顔でそう言う川西さんに爆笑の会場。

 
(^↓^)「で、その尼崎を舞台にした「あまろっく」という映画のタイアップをさせていただいてるんですけど…4月の19かな?先行上映ということで。皆さんよろしくお願いします!」

 
宣伝を忘れないできる男、川西幸一。

その後ビーチチェアにもたれる流れになると、背もたれ倒れすぎ防止委員会会長(´.レ_ ` )が川西さんを照らすスポットライトにカットイン。ピックを口に咥えたまま、優雅な動きで背もたれに手を添え、川西さんの無事を確認するとさっと暗闇に戻っていかれました笑

(^↓^)「はぁ~ええわぁ~」

 
10.モッカ幸せ

1万トンバースで見せた好調さはどこへやら、冒頭から近年稀に見るレベルの素晴らしい川西節を響かせる(^↓^)

もはや恒例となった阿部さんロックオンの絡み。
「ずーっとこのまま抱き合って♪」では客席に背を向けて正面から阿部さんをハグ→全方位から視線を浴びまくり羞恥で思わず笑ってしまう阿部さん。

その後ずーっと阿部さんの周囲に貼り付き歌っていた川西さんだが、突然猛ダッシュでテッシーの元へ向かい「あぁ素敵な毛並みだね♪」
そのためだけにあんなに走ったんかい。

 
11.風と太陽

初めて聴いたときからずっと大好きな曲。
個人的に、テッシーが担当する鐘の音がすごく好きなのだが、百が如くツアーの映像では鐘の音はなかったので今回のツアーでもなしでやるのかなと思っていたらちゃんとあって嬉しかった。

ベースラインもめちゃくちゃ好きで、この曲もEBIさん民生さんをメインに見ていた。

間奏での末ズ(∂∀∂)(´.レ_ ` )コーラスも非常に美しい。
音響の良い会場だったので、きちんとセパレートされた綺麗なハモが聴こえてうっとりしてしまった。

 
12.オラ後半戦いくだ

改めて「テッシーは本当に良い曲を作るなぁ」と思わされた1曲。
阿部さんもこういうしっとり系の良い曲はたくさん作るが、阿部さんの作るしっとり系がHELLOや、それこそアルカセのような「起承転結のある、ドラマチックでダイナミックな曲」なら、テッシーは「淡々と、それでいてじんわりと浸透する、重みのある曲」。

ベーシックだからこそ、素朴で飾り気のない、ユニコーンというバンドそのものが持つ本来の色が鮮やかに映し出される。

どういう表現をしたらこの感情が伝わるのかとても難しいところではあるが、例えるなら、民生さんの「THE STANDARD」のユニコーンバージョンとでも言おうか。もちろん雰囲気の話だが、ああいう「その人が持つ本来の部分」の良さを強く感じるのだ。

涙が溢れて止まらなくなるほどの凄まじい激情も、動悸が止まらなくなるほどの熱い興奮もないが、聴き終わったあと、黙って拍手をして、あとはただ静かに自分の中で何度も反芻したくなるような、そんな曲。
じんわりとした温もりと、ゆっくり浸透していく心地良い音の響き。

曲を聴きながら、5人を順に見ていき、最後に目を閉じて音楽だけを聴く。
「あぁユニコーンって本当にいいな、この5人で本当に良かったな」
心からそう思った。

 
13.デジタルスープ

生で聴く前はどちらかというとHELLO系の「迫力!!」みたいな曲だと思っていたが、実際ライブで聴いてみると、暖かみのある優しい曲でびっくりした。

出音から音の厚みもまとまりもすごいのに、爆発力というよりは、丸くコンパクトにストンと響かせるような。

AメロBメロのベースラインがとても好きなので、この曲もEBIさんを見てる率がかなり高い。ラスサビ前の3声ハモもとても美しく、音響の効果もあってかEBIさんの高音が綺麗に響き渡っていた。
なんかこのツアーEBIさんばっか見てないか?()

 
14.バイカーズパラダイス

バイクのエンジン音が流れた途端、ペンライトをピンクに変える優秀なユニコーンファンたち。
 
民生さんはサックスを吹いているが、サックスソロの合間には阿部さんがシンセでホーンセクションを演奏。なら最初からシンセでええやないかい案件だがそこはユニコーン、「遊び心」、どんどん出していきます。

「トラトラ!」の掛け声はもはや川西さんと観客の役目、ピンクのペンライトを振りながらみんなで頑張ります笑

 
15.ZERO

阿部民の良さを強く感じた1曲。
民生さんも以前「お互いハモったりしてるうちに同じようなこと(歌い方)になってくる。だから俺と阿部もそう、お互いやってるうちに似たような感じになった。」と仰っていたが、まさにその通り。

互いに1人で歌うときはさほど似ているわけではないのに、2人でユニゾンで歌うと、1人の声かと思うほど似ている。
声ばかりか、歌い方もそっくり。阿部さんと民生さん、2人のピッチの上下をグラフにしたら、全く同じ動き方をしているはずだ。

ここでも、サビで観客の動きに合わせてベースのヘッドを低くし、ぶんぶんと思い切り振るEBIさんが可愛い笑
 
間奏、川西さんがスティックを上下しながら演奏する部分では、観客もその動きを真似てペンラを上下。それを見た阿部さん民生さんがとても楽しそうに笑っていらした。

 
16.チラーRhythm

(´ё ` )「神戸ーー!!!」の声と共にペンライトを左右に振り始める観客。さすがはライブ定番曲、一体感がすごい。
 
川西さんの「チラチラー♪」パート、今回は「メリケン波止場でー♪」
明らかに字数が多いため、リズムに合わせようとだいぶ早めに歌いだし無理やり詰め込んだ川西さんに、観客はおろか他の4人も吹き出す。

会場の音響なのかミックスなのかはわからないが、全体的に高音が映えやすく、最後(´ё ` )ζ` Θ´ζ主旋律、(´.レ_ ` )(∂∀∂)ハモの部分が綺麗に響いていた。

 
17.SAMURAI 5

暗闇の中、袖から運ばれてきたスタンドマイクのシルエットを見るなり旗の用意を始める観客。

サビ前からサビにかけて、阿部さん以外の4人のコーラスがバッチリ決まっていて美しかった。

「ちょっと待て」で止まると、皆さんお待ちかね、阿部ショーのスタートだ。

 
交差点タイム

(´.レ_ ` )「俺が交差点を…あれ…あそこ何だっけ、あの駅」

(´ё ` )「三宮?」

(´.レ_ ` )「そう、三宮の駅の前の交差点を渡っていたとき…笑」

(´ё ` )「交差点いっぱいあるだろ笑」

(´.レ_ ` )「あそこめっちゃ人多かったんだよ今日!!」

(´ё ` )「今日ね。…あれ皆何してんの?(バッサリ)」
 
 
民生さんの辛辣な発言に爆笑の会場。

1つ目の交差点へ行きそこで拾ったのは、ファミリアというブランドの、刺繍が施された赤いバッグ。

 
(´.レ_ ` )「これは何ですか?」

\「ファミリアー!!」/

(´.レ_ ` )「ファミリア?」

(´ё ` )「ファミリアは車だろ」

ζ` Θ´ζ「古い古い笑」

\(爆笑)/

(´.レ_ ` )「へぇ~…可愛いねぇこれ!欲しくなっちゃうな笑」

 
バッグの中をゴソゴソ漁るとなにかお菓子が入っていると思われる缶が。

 
(´.レ_ ` )「開けてみようよ!……開かない…これテープが笑」

(´ё ` )「おいその辺ちゃんとやっといてくれよ!!」

 
なかなか缶が開かずスタッフさんに文句を言う民生さんに爆笑の会場。


 (´.レ_ ` )「あ、いけた(開いた)!」

(´ё ` )「…デカ!すごいデカイよ」

(´.レ_ ` )「これは…何ですか?」
 
\「ゴーフル!!」/

(´.レ_ ` )「ゴーフル?」

(´ё ` )「なにそれ!?…いつの間に知らんものが名物に…」

\(爆笑)/

ζ` Θ´ζ「いや昔からあるよ」
 
(´.レ_ ` )「テッシー知ってるの?」

ζ` Θ´ζ「うん、これミニ(サイズ)もあるんよ」
 
(´ё ` )「なんでそんな知ってるん」

ζ` Θ´ζ「好きだからね」

(´ё ` )「ゴーフルってなに?」

ζ` Θ´ζ「せんべいや」

 
「せんべい…??ちょっと違くない…?」とざわざわする会場 笑

  
(´.レ_ ` )「(袋を開けて)なんかすごくいい匂いがする!!……うん、美味い。」

 
パクリとゴーフルを咥えると、そのまま民生さんに近付き、至近距離で停止する阿部さん。ポッキーゲームの要領で反対側を民生さんに食べさせようとしていることに気付いた観客からは悲鳴のような歓声が。
 
もちろん民生さんも意図を理解したが、「え!?えっと…」的な感じで一瞬躊躇い、手で受け取ろうとする。
それを受け、阿部さんが半歩距離を取ると「いや急だったからびっくりしただけで別に嫌とかじゃない」と言わんばかりに受け入れ体制に移り、出そうとした手を引っ込めつつ自分から少し近付いてパクリと咥える。

再び悲鳴のような歓声が上がる会場。

そのままゴーフルを民生さんに渡し、別の袋を開けてまた食べ始める阿部さん。1口食べると、その食べかけをEBIさんに手渡し、受け取ったEBIさんはお上品に手で割りながら食べる。
一方の民生さんは、阿部さんの食べかけを1口食べ「美味い」と言うと、そのまま川西さんに渡し、川西さんは阿部さんの食べかけの民生さんの食べかけを食べる。
…なんなんだこのバンドは。(好き)
 
 
(´ё ` )「甘っ!!!お菓子ってなんでこんなに甘いんだ」

(´.レ_ ` )「…それは笑 お菓子だからじゃない?笑」

(´ё ` )「そうかお菓子だからか」

\(爆笑)/

 
2つ目の交差点へ向かうと、そこには巨大な紙袋が。あまりの大きさにメンバーからもツッコミが止まらない。
袋から出てきたのは明石焼き。だしとソースが用意されており少しでも傾ければ大惨事のため、阿部さんが片手でお盆ごとウェイトレスのような持ち方をする。
 
 
(´.レ_ ` )「これ(ソースと出汁)どっちもかけるの?」

\(様々な声でザワザワ)/

(´.レ_ ` )「ほーん(全体にソースをかけようとする)」

(´ё ` )「あ!!全部かけるな!半分だけ!」

(´.レ_ ` )「え?だってこれどっちもかけるんだってよ?ねぇ?(観客に問いかける)」

\「違ーう!!」/

(´.レ_ ` )「………お前ら!!!どっちもかけるって言ったじゃねぇか!!」

 
自分が勘違いしてたのにお怒りの阿部さんに爆笑の会場。

そんな中、阿部さんの後ろに静かに貼り付く男が1人ζ` Θ´ζ
お盆を片手で持ちながらもう片方の手でソースをかけようとする阿部さんを見て手伝う素振りを見せるも、何だか様子がおかしい。

ζ` Θ´ζ「大丈夫?」

(´.レ_ ` )「大丈夫!俺けっこう器用なんだよ、だって俺サクランボのヘタ舌で…」
 
ζ` Θ´ζ(明石焼きに近付き割り箸をパキリ)
  
(´.レ_ ` )「俺より先に食うなー!!!…子どもが食べてるでしょうが!!(←北の国からネタ)」

気付いてツッコむ阿部さんに爆笑の会場。尚もテッシーは阿部さん(ひいては明石焼き)の側を1歩たりとも離れない。
 
 
(´.レ_ ` )「(明石焼きを1口食べ)……ふん……これは……まさしく……明石焼きですな」

 
阿部さんがそんな可愛いボケをしている中、変わらず側に スン…と佇むテッシーが気になりすぎて笑いが止まらない会場。
阿部さんが食べ終わるとスッとさらに1歩近づく。

 
(´.レ_ ` )「…そんなに食いたいの?笑笑」

 
笑いながら、子どもをあやすような優しい口調でそう言いテッシーに食べさせてあげる阿部さん。
 
 
(´.レ_ ` )「テッシー普段あんまり食い付かないんですけどね笑 今日はすごいですね笑」

(´ё ` )「腹減ってるんだよ」

\(爆笑)/

(´.レ_ ` )「腹ペコですか?」

ζ` Θ´ζ「うん(モグモグ)」

(´.レ_ ` )「明石焼き好きなの?」

ζ` Θ´ζ「好き(モグモグ)」

 
その後民生さんも明石焼きを食べ、EBIさんにも食べさせるかと思いきや「EBI(海老)がタコ食ったらダメだろ、えらいことになる」とイジったり、「メスダコ野郎って悪口になる?」と、一体どんな話の流れがあったらそんな議題が提示されることになるんだと思うような話をしたりする中、明石焼きを片付けつつ後ろを向いてこっそり摘まむテッシー笑

 
(´ё ` )「そんな明石焼き好きって言ったらいっぱい送られてくるぞ!どこ行っても明石焼き差し入れられることになる」

\(爆笑)/

(´.レ_ ` )「テッシー1番好きな食べ物は何なの?」

ζ` Θ´ζ「えぇ…(迷)」

(´.レ_ ` )「1番!いっちばん好きな食べ物」

ζ` Θ´ζ「……鰹」

\(爆笑)/

(´.レ_ ` )「鰹?」

(´ё ` )「前まで肉だったのに」

(´.レ_ ` )「ねぇ!肉じゃなくなった!『肉好きホルエモン』って言ってたのにね!」

ζ` Θ´ζ「それホテル取るときのね笑」

(´ё ` )「…ホテル取るときの名前を言うな」

\(爆笑)/

 
明石焼きのくだりが一段落し、ようやく手が空いた阿部さん。床に置いていた1つ目の落とし物、ファミリアの赤いバッグを再び肩からかける。

 
(´.レ_ ` )「可愛いよなぁ、これ。ほんと可愛いよなぁ…」

\「可愛いー!!」/

(´.レ_ ` )「可愛いよなぁ?……言われてぇー!可愛いって言われてぇー!!」

\「可愛いー!!」/

(´.レ_ ` )「うるせぇ!!やめろ!…照れるからやめろ!!」

(´ё ` )「わかるわかる、実際に言われたら困るんよね(同情)」
 
\「可愛いー!!」/

(´.レ_ ` )「やめろって!!」

ζ` Θ´ζ「…可愛い(ボソッ)」

(´.レ_ ` )「なっ!やめろ!!」

 
テッシーの掩護射撃と、不意を突かれた阿部さんの反応の良さに大爆笑の会場。

 
(´ё ` )「これ刺繍?そんなに可愛いか?(正面に回って覗き込む)」
 
(´ё ` )「…可愛いわこりゃ、かwわwいwいww これは可愛いわ笑」

 
可愛いのはお前だ(真顔)。
 
その後100円タイムでも観客からの「可愛いー!!」攻撃を一心に浴び、羞恥のあまりお立ち台でしゃがみこみ頭を抱える(´.レ_ ` )
 
100円がポケットに入ってたくだりで、ピコーンというSEとともに股間に近い下腹部を軽く叩く阿部さん。そこでは歓声が上がらず、(´ё ` )「そこは可愛いくないんかい!!」
と大声でツッコまれ大爆笑の客席。
 
その後100円とファミリアのバッグを2階席の方にあげようとして色々ハプニングがあったが、無事その方の手に渡り、交差点タイムも終わりに近付いてきた。

 
(´ё ` )「大阪来てた人たちはびっくりする、ここ(このコーナー)こんなに長くなかった笑」

(´.レ_ ` )「どんどん長くなる笑 最近ヤックに怒られるんだ、『曲ばっかやってんじゃねぇ』って」

 
完全にユニコーンサイドなヤックと、それに対して特に何の違和感も持っていないユニコーンメンバーに爆笑の会場。
 
 
(´.レ_ ` )「トイレタイムでもあるからね、皆さん全然トイレ行ってください。あ、今日は大丈夫?(民生さんに向かって)」

 
前日の京都公演で、この時間にトイレへ行った民生さんとテッシーに確認を取る阿部さん。
 
 
(´ё ` )「え?」
 
(´.レ_ ` )「大丈夫?トイレ」
 
(´ё ` )「あ、大丈夫ですよ」

(´.レ_ ` )「大丈夫?(テッシーに向かって)」

ζ` Θ´ζ「……7割。」

思いの外ギリギリで耐えてるテッシーに大爆笑の会場。

ζ` Θ´ζ「大丈夫、大丈夫」

(´.レ_ ` )「大丈夫?次行っていい?」

ζ` Θ´ζ  👍️👍️
 
(´.レ_ ` )「それで?何の宮だったっけ?」

(´ё ` )「三宮です笑 何の宮て笑笑」

 
「何の宮」に思わず笑ってしまう会場と民生さん。

 
(´.レ_ ` )「三宮の駅前の交差点を渡っていたとき、あいつが言ったんだ。あなたのスピード?」

\「やばくなーーーい!?」/

 
こうして交差点タイムは終わりました、はぁ長かった、これでもだいぶ省略して書いたんですよ()

 
18.大迷惑

この曲も「3年2ヶ月のいわゆる1人旅」をちゃんとやりたいのでペンラは持たない派。(どうでもいい)

さすがは昔からのライブ定番曲、いつ聴いても調子のムラがない。常に安定感がありテンポも一定。やはり演奏してきた回数が違う。

「だ!い!めいわく!」では観客は皆声を張り上げ、さらに雰囲気も盛り上がる。

それまでハンドマイクで動き回りながら歌唱していた民生さんがアウトロで定位置に戻ってきて、最後、川西さんに向かって一礼したのがとても印象的だった。

 
19.すばらしい日々

これも、意識的に聴くと色々な発見がある曲である。
阿部さんと民生さんがあの印象的なリフを弾いてイントロがスタート、ドラムとともにテッシーとEBIさんが入ってくるのだが、よく聴くとテッシーとEBIさんは冒頭、2人とも全く同じメロディーを弾いている。

ギター3本、ベース1本で弦楽器の数は計4本だが、実際に鳴っているメロディーは3種類。
実はユニコーンの曲にはこのパターンが割とあり、EBIさんとテッシーが全く同じメロディーを弾いていることも珍しくない。
しかし、特別意識して聴かないと、どの楽器がどの音を出しているか、細かいところまではなかなか気付けないものだ。

そして私はこの曲のEBIさんが大好き。(またEBIさんかい)
ベース自体は特別難しい動きをしているわけではなくとてもシンプルなのだが、EBIさんの手元に注視していると、その動きは実に忙しない。1曲を通して休む暇がほとんどないのだ。
 
民生さんと阿部さんの弾くリフに耳を持っていかれがちだが、一度EBIさんに注目してみてほしい。サビの「すーばーらーしーいひびーだ」の「すーばーらー」の部分しか休めるところがなく、あとはずーっと同じ速いリズムで演奏し続けている。

そしてEBIさんはこの曲で、決してアップピッキング(下から上へ弦をはじいて弾くこと)をしない。
あんなに速いリズムなのだから、効率を考えたらダウンピッキング(上から下へ弦をはじいて弾くこと)→アップピッキングを交互に繰り返して演奏する方が楽なはずなのだが、絶対にそれをしない。必ずダウンピッキングなのだ。
 
前回のアルバム「ツイス島&シャウ島」の「米米米」では阿部さんがベースを担当していたのだが、コードは違えど、サビのベースのリズムとテンポが「すばらしい日々」と同じ。
阿部さんも最初は「すばらしい日々」のEBIさん同様、ダウンピッキングのみで演奏していたのだが、ツアー後半になると、疲れからかダウン→アップを交互に繰り返すピッキングに変えていらした。そのくらい、あの速いテンポでダウンピッキングのみでリズムを刻み続けるのはしんどいことなのだ。見ているだけで手がつりそうになる。

それを涼しい顔して最初から最後まで常に一定のテンポをキープしたまま演奏してのけるEBIさん。
阿部さんも民生さんもベースを演奏できるが、やはり「ユニコーンのベース」は他の誰でもないEBIさんなのだ。リズムキープ力、スタミナ、安定感、どれを取っても凄まじい。

 
20.アルカセ

今まで生で聴いた6回のうち、この日がダントツで1番良かった。全体のまとまり、音の響き、迫力、そして民生さんの歌声。とにかく美しくて涙が出てきた。

「海の鼓動」の部分は本当に音源そのまま。ツアーが進むごとに高音のハリと伸びが洗練されていく民生さん。さすがはユニコーンのメインボーカルだ。
 
そしてこの曲の鍵を握るのはやはり川西さん。この人のドラムは本当に不思議な力を持っている。

単に音がデカイとか迫力がどうとかではなく、なんというか、相手の首根っこを掴んで、自分のいるところまで強引に引っ張りあげるような、そんなドラム。
観客も、そしてメンバーも、自然とその音に引っ張られ感情すら持っていかれてしまう、その凄まじい求心力。

ユニコーンの曲のテンションは川西さんによって決まるし、川西さんがそうと決めればそうなのだ。自ずとそうなってしまうのだ。
そんな不思議なパワーを持つ人が、一体この世にどれくらいいるだろう。
 
そしてその川西さんにいち早く応え、呼応するのが民生さんである。誰よりも早く川西さんの出す覇気に反応し、誰よりも早く自分も同じテンションまで持っていく。
もうこれだけで、川西さんのドラムに心底惚れているのが伝わってきてたまらない気持ちになる。
 
川西さんのドラムを中心に、5人の音が1つにまとまり、大きな波となって会場ごと飲み込む。
これこそユニコーンのライブの醍醐味だ。

 
21.ひまわり

アンコールを求める拍手を受け、再び袖から5人が出てくる。
 
(´ё ` )「今日はありがとうございました、また、お願いします」

そうして始まったアンコール1曲目、ひまわり。この曲も、意識して聴いてみるとユニコーンのすごさがよーくわかる。

阿部さんのオルガンが響き、そこに民生さんのギターと歌が加わる。サビまでその2人で演奏したあと、川西さんとテッシーが同時に加わり、川西さんのカウントで最後にEBIさんが入る。
そう、最後に入ってくるのはEBIさんただ1人なのだ。
 
「ひまわり」といえば2009年、「蘇る勤労」ツアーの1曲目。ステージには幕が張られ、その状態のまま曲がスタート。川西さんのカウントで幕が落ち、5人の姿が初めて見える。
その印象があるからか、なんとなく「川西さんのカウントで皆一斉に入る」イメージが強いが、実際は川西さんのカウント前に既に4人演奏し出しており、カウントから演奏に入るのはEBIさんただ1人なのだ。
 
それにもかかわらず、あのカウントから音の厚みが増し、一気に演奏する人数が増えたような錯覚を起こすのはなぜだろう。

その秘密は2つ、川西さんとEBIさんである。
理由はシンプル、カウント前ハイハットのみを叩いていた川西さんは、カウント後にバスやスネアを使って叩く。そしてEBIさんはカウントから演奏に入る。ただこれだけのこと。
ただこれだけのことで、あんなに厚みを出せる、それがユニコーンのすごさ。個々の底力と経験が成せる技である。

 
この曲が好きなのか、サビになると、演奏しながら毎回必ず歌詞を口ずさんでいるEBIさん。広島のユニコーン35祭で初めてそれに気付いてから「今日は口ずさむかな」といつもEBIさんを見るのだが、誇張なく本当に毎回必ず口ずさんでいるので、相当お気に入りなんだなと思うなど。

 
22.100年ぶる~す

やることはやったのであとははしゃぐだけのおじさんたち。皆さん旗を持って自由に振り始める。
あまりにも自由に振るものだから観客も何が正解かわからずなんとなくその時の雰囲気に合わせて振っていた中、ようやく正解らしきものが…!!
 
悩める観客たちに正解を与えてくださったのはテッシー!さすがはファンクラブ大臣!!
サビ前までは割と自由に旗を振っているのだが、サビになると、途端にわかりやすく旗を上に掲げ「チラーRhythm」のサビと同じ拍でブンブンとわかりやすく振ってくれる。
 
それを見た民生さんも同じ動きをし、見本が2人に増えたことにより安心してそれを「正解」と見なすことができた観客。その2人を真似て、徐々に観客の動きが揃っていく。

そんな中、またもや観客を戸惑わせる男が1人。そう、(∂∀∂)である。
観客がほとんど同じ動きをしているにもかかわらず、のんびりマイペースに旗を振り、EBIさんが移動する度そこの観客たちはEBIさんを見るものだからまた動きがズレ、さらなる混乱が生まれる。
最終的にはEBIさん付近の観客たちもEBIさんを無視し、会場内でEBIさんただ1人が謎の旗振りをする可哀想な感じに。
さすがはEBIさん、かっこいいだけじゃ終わらない男。

民生さんは相変わらずどんちゃんと積極的に戯れ、5人それぞれがお立ち台でポーズを決めるところ以外は基本どんちゃんに付きっきりという溺愛っぷり。

「1!2!」「3!4!」の掛け合い部分では年下三人組(´ё ` )(∂∀∂)(´.レ_ ` )がどんちゃんを中心に集まってワチャワチャし、しまいには「ワンワン!!」と言い合い爆笑しすぎて歌に遅れる始末。楽しそうで何よりです。

最後のメンバー紹介でも最後に
(´ё ` )「どんちゃん笑 どんちゃーーん!!!笑」
と叫ぶ民生さん、どんちゃんが好きすぎやしませんか。(可愛い)

そしてそれに
(∂∀∂)「アン!!」
と応えるEBIさんな。(可愛い)

 
かっこよくて可愛くて最強なおじさんたち。
曲が終わると、手を振りながら順に袖へ捌けていく。

私は旗とペンライトを置き、両手を空けた。
これは私なりのこだわりというかなんというか、最後の最後、皆さんが袖へ捌ける際は、旗やペンラを振るでもなく、手を振るでもなく、1人1人に向かって全力で拍手がしたいのだ。

拍手と歓声に包まれながら4人が捌けたあと、最後に残った川西さんが深々とお辞儀をする。

今日のこの時間を振り返り噛み締めながら、ユニコーンへの愛と感謝をしこたま込めて、手がちぎれそうなほど全力の拍手をした。

最後に投げキスを残して袖へ捌けていった川西さん。最後の最後まで素敵な人だ。

 
 
まとめ

これにてクロスロード神戸の現地ライブレポは終了!相変わらずの長尺(約1万7000文字だってさライブレポの長さとは思えなくて笑っちゃうね)ですが、備忘録のようなもんなのでご容赦ください!ここまで読んでくださった方、お付き合いありがとうございました!!

それにしても今回EBIさん多めだったな…
……え、EBI班の仲間入りする???()



 

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