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ABEDON AND THE RINGSIDE「ROUND 2」全曲レビュー

1. U.H.O

聴けば聴くほど癖になる1曲。
ベースとバスドラムの音が重なり、ノリのいいリズムが気持ちいい。
奥野さんの作る曲の特異性がとてもよく出ていて、今までのRINGSIDEとは一味違う雰囲気だということがすぐにわかる。

 
2. MODOKA・C☆

曲名的に、もっと明るくはっちゃけ大爆発のふざけた曲(言い方を考えろ)かと思っていたのだが、全体を通して爽やかで、どんさんの伸びやかな歌声が心地いい。
当たり前だが、まだまだ衰えないなと感心してしまうボーカル(偉そうに言うな)

ガシガシ強く弾くと自他共に認めるヤックのベースだが、ガシガシ弾いてる割に音が柔らかく丸い。爽やかな雰囲気の支柱になる、重く強さもあながらも柔らかいベースが素敵。

1曲目とは全く違う雰囲気で、2曲目にして早くもこのバンドの振り幅の広さに感心させられる。

3. ハバナエキゾーチカ

出ましたBody!!!(バカにしてるのか)
コーラスでは木内さんの高く美しい声が響く。サビから2番Aメロにかけてヤック&木内さんのハモリがとても綺麗。声質の違う2人だが、調和して耳馴染みがとてもいい。

後ろノリの気だるげなドラムが特徴の民生さんに対し、この曲のどんさんはとても優等生的なドラム。正確且つ軽快なリズムが曲全体をドライブさせ、明るくリズミカルな1曲に。絶対的にライブ映えする曲だと思う。

 
4. くれよしんちゃん

ふざけた歌詞よりリバーブかかりまくりの音響より何より、キーの高さに驚いた。1曲を通してずーっと高い。ライブではこれをドラムを叩きながら歌う(おそらく)というのだからとても楽しみ。

出だしから定期的に見せ場が来るトランペット(どんさん)とサックス(奥野さん)があまりにも不安定すぎて笑える(いい意味で)
とんでもなく練習したという話を聞いて、「頑張って吹いてるのだから真剣に聴かねば」と思っていたのだが、定期的に聴こえてくる、弱々しく頼りなさげな音を聴くとどうしても笑ってしまう笑

基本民生さんボーカルなのだが、急にどんさんボーカルになり、普段は似てる似てると言われる2人の声が、1人ずつ歌うとこんなにもはっきり違うのかと驚かされた。
…ん?じゃあなんで2人で歌うと聴き分けられないんだ???なんでユニゾンだと一気に同じ声になるんだ???(謎は深まるばかり)

5. ブンブン文

イントロのシンセが超かっこいい。そこから歌謡的なメロディーに移行するインスト曲。

…歌詞カードに歌詞書かれてるけど歌ってなくね???
米印で注意書きあるけどよくわかってない(理解力ない女)

歌詞カードを見た母「…喧嘩したのかな?奥さんと」(母もよくわかってない)

ほぼインスト曲なので、逆にライブが楽しみ。なにか阿部ショー的な催し物(催し物言うな)をするのか、インスト曲ならではのミュージシャンの本気演奏が見られるのか…

 
6. ゼロキュー

とてもとてもいい曲。本当に素敵。このアルバムの中で異質(本当は異質じゃないんだけど、他が異質だらけで異質まみれアルバムになった結果この曲が逆に異質になった←わかりづらい)な曲。

木内さんのボーカルをきちんと聴いたのは初めてだったのだけど、高めで素朴、落ち着きと優しさに溢れた素敵なお声で、じんわりと心に染みた。

しかし懸念点(?)がひとつ。
「ABEDON  Rhythmbox」の表記。
……え、ライブどうするの???やることなくない???定価的にいじったとしても、そんな頻繁にリズム変えるわけでもないし、その間何やる?手持ち無沙汰マンの誕生よ???曲的におふざけはしないと思うのだけど、どんさんの動向に注目。

 
7.暗密

ロックンロールな1曲。(雑)
サビの木内さん&どんさんコーラスが爽やかで素敵。

2番のAメロで、ドラムとボーカルのみになってその隙間をシンセが飛び回り、ベースが入ったあと他の楽器が一気に入るところがかっこいい。この部分にとどまらず、所々シンセが跳ね回って曲に味付けをしており、ロックンロールでスパイシーな1曲に。(超絶ニュアンス)

 
8. ろうにゃくなんにょ

かっこいい。最初聴いたときに「かっこいい」と思ったらやっぱりかっこよかった。個人的に、バンドで曲をやる際、民生さん詞曲&ボーカルのこういうテイストの曲が大好物。民生さんのバンドマンとしての資質が爆発していると思う。

1番のAメロ、「色白いの君」のコーラスで、それまでユニゾンで歌ってたところを急に3声で歌うのも凝っててとても素敵。

「それときどき10分」のあとのヤック呟きパート、あまりの小ささに何を言っているかわからなかったのでライブに期待(その呟きが「これほんとは5分 それときどき10分」が何のことなのかの答えらしいので何としてでも聴きとらなければ)

とにかく民生さんの歌うこういう曲が大好き(「MTRY」「快楽ギター」的なノリのいい感じのテイストね)
こちらも民生さんはドラムを叩きながらの歌唱になりそうなのでライブがとても楽しみ

 
9. がんばれ!ビッチーズ

さすがは民生さんとヤックが難しいというだけある、こちらもほぼインスト曲で、ドラムのリズムが難しいわ、後半のベースが複雑だわで超大変そう。

どんさんのシンセに合わせて演奏したというこの曲、おそらくライブではまた違ったシンセの旋律になりそうなので皆さん更に大変だと思う。
インスト曲はおふざけタイムと化すか本気演奏タイムになるかの2択だと思ってるので(普通のバンドなら本気演奏タイムの1択だが、なんせあの人たちなのでね)ライブで見るのがとても楽しみ!!

 
10. Bitchi inside

イントロ1音目から濃厚に香るDeep Purple臭笑笑
どんさんの美しい裏声が堪能できる良曲。歌詞はVIPの皆様と共同製作(?)の業界用語。

忘れた頃に再び間奏で香るDeep Purple臭。
母「これ、これ大丈夫??変えてるけど、変えてはいるけど………ねぇ?」笑笑笑

この曲がアルバムの最後を飾るのだから、やはりRINGSIDEは慰安旅行ってわけだな(???)

 
❮ 総括 ❯

奥野さんの加入により、明らかに毛色が変わったRINGSIDE。
奥野さんの作る不思議ながらも聴けば聴くほど癖になる激難インスト曲により、振り幅の広さがとんでもないことになってしまった。ライブが楽しみで仕方がない。
全体を通して、バスドラムとベースの低音域がよく聴こえるミックスになっており、ベース強めミックス大好き芸人の私は泣いて喜んだ。

インストも多めで、じんわり染みる曲から爽やかで明るい曲、ゴリゴリのロックに、くれよしんちゃん(そこだけ曲名)ととにかくジャンルが1つにとどまらない。ライブ映えしそうな曲ばかりなのでとても楽しみ。

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