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MTR&Y(奥田民生)「ラビットツアー」現地ライブレポ in 静岡市民文化会館(23.3.3)

2日前の名古屋公演で心臓を鷲掴みにされ、静岡への期待が高まっていたこの日。
名古屋も1階5列目上手端という良席だったが、静岡はさらなる良席。1階3列目(1列目が潰されていたので実質2列目)の上手端。

 
MCの前後関係など少し曖昧なところもあるので、大体こんな感じだったんだなーくらいの温かい目で読んでいただけたら…!!



ライブ前の出来事

この日も16時から物販だったので、母に頼まれたご当地ワッペンを買うべく、時間前から待機していた。
そろそろ物販も始まるからその前にトイレにでも行っておこうと女子トイレに入ると、遠くの方からぼんやりとドラムの音が聞こえてきた。明らかにリハ中だ。

 
その後ホール外で物販待機列に並んでいるときも、中からぼんやりとベースの音が聞こえてくる。
名古屋の時(物販待機中に曲名までわかるほどリハの音がハッキリ聞こえた)ほどではなかったが、この日もしっかりリハの音漏れを聴くことができた。

 
その後、RINGSIDE横浜ぶりに会う友達と合流して「笑っていっとこ」阿部民ポーズのプリを撮り、他愛もない話で盛り上がるなど。
名古屋に引き続き、同年代のユニコーンファンと時間を過ごすことができてとても楽しかった。

 
開場

予定時刻ぴったりに開場し、早々に入場した私達は各々座席を確認。
前から3列目とは知っていたが、1・2列目の目の前の座席が黒いシートで覆われ潰されていたので、何の遮りもなく礼さん有太さんを見ることができる良席だった。
1列目は座席にかかわらず全て潰されていたので実質2列目、民生さん側ではないものの文句無しの素敵なお席。

 
 
1.太陽が見ている

開演時間になり、照明が落とされる。
拍手の中登場した礼さん。
紙コップをひっくり返し、水を切るような素振りを見せる。
礼さんがリズムを取りだすと、民生さん、有太さん、湊さんの順で他3人がステージに現れる。

 
名古屋ではここで手拍子が起こったが、今回の静岡はそういうこともなく、紙コップのリズム、民生さんのギターと歌だけが会場に響く。

 
民生さんが最初のフレーズを歌い終え、全ての楽器が一気に演奏に入る瞬間、地鳴りのような衝撃と振動が足裏から伝わってきた。
というのも、上手のスピーカー真ん前の席で、目の前に遮るものが何もない。
名古屋の時もスピーカー真ん前席だったが、まだ前に人がいたり距離も少しあったりしたのでここまでの衝撃は感じなかった。

 
足裏から骨を蔦って腰、胸、心臓までバスドラとベースの深い低音が響き渡り、体内のあらゆる臓器が物理的に揺らされる感覚になった。

 
2.無限の風

民生さんの喉の調子も好調。そして何より有太さんのハモリが素晴らしかった。
この曲最大のライブ映えポイントである、最後の「太陽を背負って」部分、民生さんの歌唱力と声の伸びが素晴らしいのはもちろんだが、音量バランスを気にして今まで控えめにハモを歌っていた有太さんが、この部分では声量を上げ、ここぞとばかりに民生さんのボーカルを押し上げる。

 
有太さんの安定感ある太めのソフトな低音ハモと、民生さんの伸びやか且つキレのある迫力ボーカルが綺麗に重なり合って共鳴し、全てを照らして眩い光を放つ、まさに歌詞の如く「太陽を背負った」ような歌声。

 
3.月を超えろ

2曲目の流れのまま「月を超えろ」がスタート。
1番のあとギターソロで下手の客席前ギリギリまで出てくる民生さん。

 
新しめの曲が多いセトリの中で、「月を超えろ」はわりと昔の曲ということもあり、それまでゆったりとステージを見ていた皆さんもノリノリに。

 
曲終わりのにはステージ中央まで出てきてくださって、名古屋より少し長めのギターソロを演奏。
3曲目にして会場は大盛り上がりだ。

 
MC①

(´ё ` )「どうもですこんばんは、奥田民生でーす」

ジンジャーエール🍺片手にゆるゆるな挨拶の民生さん。

 
(´ё ` )「静岡、来ましたよ。だいぶ…通りすぎてましたけど。…いや俺のせいじゃないんですよ?…そこには…色んな大人の事情というものが…」 
 
今日の観客はノリのいい方が多く、民生さんが何か仰る度客席からは拍手&笑い声が。

 
(´ё ` )「静岡も浜松も…だいぶ通りすぎてましたね。お久しぶりです。…まあそりゃ、80公演とかあれば満遍なく回りますけど。今回…14公演?」

有太&礼「14笑」

(´ё ` )「14公演…しかないのに…!!(静岡にも来てやったぞ!)」

 
キッパリと言う民生さんに大爆笑&拍手の会場。

 
(´ё ` )「…そう、それが言いたかった!笑 これ…この後川口でも(ライブ)やるんですけど、次が仙台でその次が川口。…そこでも言おうと思ってます。同じ掴みを笑」

(´ё ` )「まあ…ここまで来たんなら名古屋にでも行けよと思うかもしれませんが…東京でも名古屋でも行けるじゃんって話ですけどね、でもこの場所が…大事ですから」

 
(´ё ` )「久しぶりなので、頑張ろうと思います。」

\会場から拍手/

(´ё ` )「いや、でも最初の3曲ですでに頑張ったんですよ?だからあとはもうダラダラと、そうやって終わっていくと思います。」

 
相変わらず民生節全開のMC笑
ひとしきり盛り上がった後、メンバー紹介へ。

 
(´ё ` )「ベース、緑!!(緑の衣装の礼さんを指差す」

(礼さんペコリ)

(´ё ` )「キーボード、グレー!!(グレーの衣装の有太さんを指差す」

(有太さんにこやかにお辞儀)

(´ё ` )「ドラム……モノクロ!!」

白も黒もグレーも入ったような衣装の湊さんに、「何て言おう…」と一瞬の間が生まれたのち、まさかのモノクロ笑

 
礼「赤茶!!(民生さんの衣装を見ながら)」

(´ё ` )「…(模様が)曲がってるんすよ、これ」

礼「曲がり赤茶!!」

衣装の色でメンバー紹介が終わり、爆笑の会場。

 
(´ё ` )「はい、メンバー紹介でした!……あとでちゃんとメンバー紹介しますけどね。というか、もはやいらないけどね」

 
4.ライオンはトラより美しい

名古屋と同様に、民生さんのオフマイクでのカウントから曲がスタート。

 
民生さんのゆったりした低音ボーカルと有太さんの美しいハモリが会場に響き渡る。
さすがはMTR&Y、歌も演奏も安定のかっこよさで観客を魅了。
スローテンポな曲ではあるものの、相変わらずバスドラとベースの低音が地響きのように振動として足裏から伝わり、ずっと身体の中の臓器が揺らされてるのでだんだん車酔いのような状態になってくる。

 
それはどうやら母もそうだったようで、終演後「バスドラ酔い」「ベース酔い」などというこの世に存在しない単語で盛り上がる親子。

 
5.カヌー

名古屋で聴いたときは、穏やかで心地よい演奏に身を任せっぱなしで意識がステージ全体へと行っていたので、静岡では民生さんの歌声に集中して聴いてみようと思っていた。

 
民生さんの、普段とは違う潰れた平たい歌声と、情欲的な歌詞。
紙に書かれた文字を朗読するかのように淡々と、飾り気も繕いもない裸一貫の演奏が会場を包み込む。
そのひとつひとつを噛み締めながら、曲に集中した。

 
6.音のない音

「5回に1回しかイントロが成功しない曲」との噂は聞いていたものの、名古屋で見事に成功を納め、今回の静岡でも難なく成功。

 
歌もハモリも演奏もバッチリ決まり「難しいって聞いてたけど大丈夫なんじゃん!」と思っていたところ。
ギターソロで下手前方に出てきた民生さん。最初は良かったが、途中から急に音がぐちゃぐちゃになり、度々不協和音が笑
違和感は感じたものの「そういうテクニックなのかも?」と思っていたら、ギターソロからマイクの位置まで戻るため振り返った民生さんが笑っており、「あ、やっぱ失敗したんだ笑」と思うなど笑

 
MC②

(´ё ` )「…楽器とか紹介した方がいいすか」
 
\客席拍手/

(´ё ` )「えー…これが、ギターです。」

てっきりギブソンだとかフェンダーだとかそういう話かと思っていたら、「楽器の種類」という初歩的な紹介をされ大爆笑の会場。

 
(´ё ` )「誰が発明したのかわかりませんが、これがギターというもので、こんな音が鳴ります。\キューン/」

へなちょこな威力でたった1音鳴らしてみせる民生さん。

 (´ё ` )「普通(ドレミファソラシド♪とギターを鳴らす)こう弾きますが、最後だけ合っていればそれでいいです。間はどうでもいい、最後だけ決まれば笑 さっきの曲(音のない音)のギターソロみたいに笑 だいぶ見失ってましたけど笑」

 
この一言で、音のない音のギターソロを間違えたことを確信 笑
その後、ドレミファソラシを適当に弾き最後のドだけカッコつけて弾くという茶番を何度か繰り返す。

 
(´ё ` )「礼さんのベース、フェンダープレシジョンベースというものですが…1番の旨味は何なんですか」

礼「え?(急に振られてびっくり)」

(´ё ` )「いや、旨味よ。なに『え?』って笑」

礼「あぁ、旨味?…いつも触ってることですかね、いつも触ってることが旨味です」

(´ё ` )「嘘つけ笑 触ってないでしょ笑」

礼「うん触ってない笑」

(´ё ` )「触ってないし自分で運んでもないでしょ笑」

礼「運んでない笑 重いもん笑」

(´ё ` )「1番低い音は?あんまり聴くことないでしょ、ベースの音だけって。」

礼「低い音?(超カッコつけながらボーンとベースを鳴らす)」

 
礼さんとのほっこりなじゃれ合いに笑顔溢れる会場。

 
(´ё ` )「…要するにこれ、次の曲への取っ掛かりを探してるんです。この流れで紹介が続くと思うでしょ、ここまでで終わりです。毎日ここの流れは変わるからね。」

礼「毎回ね笑」

(´ё ` )「毎回よ。うん、毎日。……まーいにちまーいにち僕らは鉄板の♪(←およげたいやきくんを1フレーズ)」

有太&礼「違う違う笑」

(´ё ` )「まいにちーまいにちー♪僕らは♪一般の♪(←Motherを1フレーズ)…なんて曲もありましたね。」

(´ё ` )「…関係ないですけどあの人たち(PUFFY)今年で50になるらしいですよ、驚きましたけど」

 
「毎日」からの流れでご自身がPUFFYに提供した「Mother」の歌詞を一節歌い、PUFFYについて少し話す民生さん。
「今年で50になるらしいですよ、驚きましたけど」の言い方がしみじみと親心に溢れていて、そりゃ20代の頃から見てきた女の子たちが気が付けば50だなんて感慨深いだろうなと思うなど。(師弟関係大好き人間)

 
7.愛のボート

名古屋で見てMCの流れのまま突如曲が始まることを知っていたので、民生さんが「毎日♪」と歌い出してドラムが入る瞬間と同時にリズムにノリ始めることができて「私もバンドの一員みたい~!」と少し優越感(バカ)

 
演奏に合わせてノる民生さんの動きに若い頃の面影を強く感じて「動きの癖って歳を取っても変わらないんだな」と思うなど。

 
ギターソロで下手からステージ中央まで歩き回り、客席ギリギリまで出てくる民生さん。
演奏のグルーヴに乗せて名古屋より少し長めにアウトロのギターソロを弾き、最後は4人顔を見合わせて曲を締める。

 
(´ё ` )「…毎日毎日やってたらどんどん(ギターソロ)長くなっていってる」

曲終わりにボソっとそう呟き、会場から笑い声が漏れるまでがワンセット笑

 
MC③

次の曲のために暗闇の中ギターを変える民生さん。

(´ё ` )「ギターを変えるのには色んな理由がありまして。まずやってるとチューニングがずれてくるのでリフレッシュという意味もありますね。さっきの曲と次の曲で違う音がほしいからというのもあります。でも1番は……自慢です(キッパリ)」

民生さんの発言に笑い声が上がったあと、拍手と共に「ヒュー!!」とギターをもてはやし始めるノリのいい客席 笑
 

(客席からの歓声を受け、暗闇の中無言で得意気にギターを掲げる民生さんのシルエット)

(さらに盛り上がる会場)

 (´ё ` )「もうすぐ…このギターをオークションに出そうと思います笑」

 
会場のノリの良さに笑いながらそんな冗談を言う民生さん笑

 
有太&湊「え?笑」

(´ё ` )「いや、やっぱりね、もっと身の丈にあった…」

湊「え?何が?身の丈に??笑」

有太「時々よくわからないことを言うんですよ」

有太さんの急な毒舌に会場は爆笑。

 
8.マイカントリーロード

ハーモニカホルダーを装着する民生さん。
名古屋で、ハーモニカを吹く度なぜか両肩が上がって首がすくんでしまう可愛らしい民生さんを見ていたので、今日も見られるかなとワクワクしていた笑
 
 
曲がスタートし、ハーモニカパートが来る。
期待通り、両肩をぐっと上げて吹き始める民生さん。
私も隣の母も爆笑しながらその姿を目に焼き付ける。(そんなことしてないで曲を聞け)

 
アウトロのハーモニカパートで息の加減を間違えたらしく、最後の1音が途中で消え入りそうになったため慌てて瞬時に息を吸い、力技で強行突破していらした笑(可愛い)

 
9.白から黒

民生さんのボーカルもさることながら、インストの見せ場も多いこの曲。
スピーカー前の席でドラムとベースの音が直撃、しかも目の前遮るものなしだったので有太さんの手元がよく見え、素晴らしいインストを存分に堪能できた。

(´ё ` )「斎藤有太ー!!」
の声とともに、有太さんキーボードソロ。
跳ねるようなタッチで両手が鍵盤の上を飛び回る。

 
ふと民生さんの方を見ると、有太さんの手元を眺めながらわざと下手の舞台袖ギリギリまで下がり、最大限キーボードに皆の注目が行くよう気配を消している。
そういう気遣いの姿勢が素敵だと思うし、民生さん側にはスポットどころかライトすら当たっていないにもかかわらず律儀に端に寄る姿が何だか可愛らしくて思わずくすっとした。

 MC④

「白から黒」が終わり、皆さん各々楽器の準備をする。
民生さんもギターのメンテナンスをし出したものの、トレモロ(細かな音の揺れ)がかかったままの状態でチューニングを始め、それを見ていた礼さんが声をかける。
 
礼「トレモロかかった状態だとチューニングしづらくない?」

(´ё ` )「しづらい!しかも次の曲この音じゃないし笑」

じゃあなんでトレモロかけたままチューニングをしていたんだと爆笑の会場

 
(´ё ` )「この音だから。(と普通の音に戻して1音鳴らす)」

(´ё ` )「…さぁ、もう半分くらいまで来ましたよ」

(会場)\えーー/

(´ё ` )「えーじゃないよ当たり前でしょ、ライブってそういうもんですよ」

毒舌民生さんに会場爆笑。

 
10.明日はどうだ

さっきまでのMCと打って変わってバチバチにかっこいい演奏を見せるMTR&Yの面々。
全部かっこよかったのだが、最後の最後「お前の明日はどうだ」のがなり声があまりにもかっこよすぎて他の部分の記憶がほぼない。(ポンコツ)

 
よくよく考えたら名古屋公演でもこの辺の記憶がない。(ポンコツ)
去年の中津川でもこの曲の記憶がない。(ポンコツ)
仕方がないんだよ、1番最後に1番かっこいいところを見せる民生さんが悪い。(暴論)

 
11.KYAISUIYOKUMASTER

大大大好きな曲。民生さんのギターが鳴った時点で跳び跳ねそうになるほどテンションが急上昇。

 
名古屋公演レポでも書いたが「ドゥビーヤ♪ドゥビーヤ♪」の部分が死ぬほどかっこいい。気だるげでしゃがれた低い声にゾクゾクする。

礼さん有太さんのコーラスではお二人に目線を映し、コーラスをしている姿すら見逃すまいと目に焼き付けた。(恐ろしい執念)
 
 
何度も書くが、最後の「すぐ飛んでく」と「どんどん増える 倍の倍」の掛け合いほど興奮するものはない。
最後の民生さんの雄叫びに向けて期待が徐々に高まり、さらに身体が動いてノリノリになっていく。

 
雄叫びの瞬間、観客は皆拳を突き上げ、民生さんの圧倒的なド迫力シャウトを全身で浴びる。
最高に昂って最高に気持ちいい。まるで麻薬だ。仮に今死んだとしても後悔は一片もないと思うほどに、心の底から幸せだった。

 
MC⑤

次の曲のため民生さんがチューニングをしていると、キーンというノイズが会場に響き渡る。

 
(´ё ` )「…高いギターだといい音がするってわけじゃないんですよ、逆にこんな音だったりする」

そう言って民生さんが足元のエフェクターを踏むと、また先ほどのノイズが響き渡る。

 
(´ё ` )「…こんなん言うからあの高いやつ(ギター)だと思うでしょ?偽物です。4800円笑」

 
12.トリッパー

短めのMCで一笑い取った後、エレキの弾き語りで「トリッパー」がスタート。

 
以前民生さんがユニコーンのインタビューで「全員歌うバンドだから一人一人が歌う曲数が少なくて、本調子が出る前に終わっちゃう笑 あと2、3曲歌ったら本調子になりそうだなーって思いながらライブが終わっていく」というような話をされていたが、その点MTR&Yは民生さんしかボーカルがいないので、しっかり喉が慣れて本調子の姿を見ることができる。

 
この曲も出だしからバッチリ決まっており、高音のピッチも難なくクリーンヒット。
奥田民生の底力が窺える。
弾き語りの奥田民生も十分かっこいいが、バンドの奥田民生はいつもの5割増しでかっこいい。

 
まさかのトイレタイム

トリッパー終了後、次の曲に入るため湊さんがリズムを取り始める。そこに礼さんが加わり出したあたりで急に、
 
(´ё ` )「礼さん!!!」

との声。 爆音のドラムの中でも聞こえるかなり大きめの声だったので、何事かと礼さんも即座に反応する。

(´ё ` )「俺トイレ行ってきていい?」

爆笑の会場&有太さんと、理解が追い付かないキョトン顔の礼さん、思わずドラムを止める湊さん笑

(´ё ` )「トイレ!」

礼「え、誰が行ってくるの?俺?」

(´ё ` )「いや俺!!なんでやねん!『トイレ行ってこい』なんて指示出すわけないでしょ!笑」

礼「あぁそうか笑」

 
天然な礼さんにメンバー含め会場全体が爆笑。

 
(´ё ` )「湊雅史と小原礼による演奏をお楽しみください!俺は、便器に行ってきます!」

 
民生さんから無茶振りを受けるも、即座に演奏し出す湊さんと礼さん。観客もドラムのリズムに合わせて手拍子をする。
演奏が始まったのを見届けると、ゆったりと下手袖に捌けていく民生さん笑
民生さんが捌けたあと、なにもやることがない有太さんもリズムに乗りながら一度上手に捌け、しばらくするとまたリズムに乗りながら戻ってきて演奏に加わる。


湊さんのドラムと観客の手拍子の中、礼さんがテクニカルなベースソロを演奏したのち、民生さんが戻ってきたらそのまま曲に入れるように次の曲のコード進行で演奏を続ける。

 
しばらくすると、民生さんがドラムのリズムに合わせて踊りながら、上手袖からゆっくり登場。
前から3列目(実質2列目)で上手袖の1番近く、しかも目の前に誰もおらず遮るものなく上手が見える席だった私は、まだ民生さんが袖にいる時点でその姿を発見し、「上手端でも前の方の列ならラッキーなこともあるもんだ」などと思っていた。

 
名古屋公演の時に、本編が終わったあと皆さん下手に捌けたはずなのにアンコールで上手から登場したことを覚えていたので、民生さんがトイレに行った時点で「これはこっち側(上手)から登場もあり得るかも」と思っていたら見事予想的中。
上手登場の可能性も考え目を光らせていたおかげで、おそらくあの会場にいた誰よりも早く民生さんの登場に気付くことができたと思う。
予想外の出来事ではあったが、久しぶりに目の前の真正面から至近距離で民生さんを見ることができて嬉しかった。

 
湊さんの方を向いて演奏している礼さんは、上手から登場した民生さんにまだ気付かず。
民生さんがリズムに乗りながら後ろからゆっくり近付くとやっと振り返った礼さん、あんぐりと口を開けまるで漫画のように驚くその様に民生さんも観客も爆笑。

 
その後、踊りながらゆっくりペースでキーボードの後ろを通って定位置に戻った民生さん。
まだなお続く演奏に、

 
(´ё ` )「いいですよ、全然まだやってても」

有太「もう十分 笑(演奏しながら)」

13.まんをじして

礼さんが気を利かせてこの曲のコード進行で演奏していてくれたため、そのまま民生さんのカウントから曲スタート。

 
静岡公演前日、スペースシャワーTVでMTR&Yスタジオライブ(2021年)の映像が再放送されており、それで「まんをじして」を演奏しているのを見たので、「ラビットツアーセトリBに入ってるし明日生で聴ける!!」と楽しみにしていた。

 
民生さんの歌声も、4人の演奏も、映像の120倍かっこよかった。本当にかっこよかった。
礼さんのベースの安定感と上手さに何度も耳が持っていかれたし、なかなかにテクニカルな動きをしているのに、飄々と冷静にさらっとやってのけるその雰囲気も含め改めてすごい人だなと思った。

 
アウトロの最後の方、ギターとベースがどちらもミュートでジャカジャカ演奏するパートが痺れるほどかっこよく、スペシャで見た時も「うわかっこいい…!!」と思ったが、生で見たら全く比じゃない。お話にならないほどにかっこよかった。(語彙の死滅)

 
14.イナビカリ

シンセからリズムが流れて来た時点で既にノリノリの私。
この曲が大大大好きなのは周りも同じようで、ギターも入っていないのにノリ始めてる方がチラホラいらっしゃって「お仲間…!」と嬉しくなった。

 
シンセのリズムに合わせて身体を動かしながらリズムを取る民生さん。
ギターが入り演奏がスタートする瞬間、観客は皆手を上げる。

 
疾走感溢れる民生さんのボーカルと安定感ある有太さんのコーラスが合わさって響き渡り、会場は大盛り上がり。

 
その後、1回目のギターソロで民生さんが上手寄りのステージ中央に。
今までも中央に来ることは何度かあったが、シールドの長さ的にどうしても下手寄りに行くことが多かったので、明らかに上手目掛けて歩いてきた民生さんに大興奮。

 
そしてここで、バチッと民生さんと目が合う。
びっくりしすぎて「勘違いか?」と思ったが、前から3列目の席である上に、ほぼ目の前で目が合ったらそれはもう勘違いじゃないだろと己に言い聞かせる笑
限界までシールドを引っ張って上手側に少しでも寄ろうと踏ん張る民生さん。


毎度思うが、民生さんは本当に会場全体を満遍なくよく見ていらっしゃる。
ライブ全体を通して、見てない方向はないんじゃないかというほどにしっかり観客のことを見ているし、上から下、端から端まで、なるべく一人一人観客を見ようとしている。
ギターソロの時も、明らかに誰か1人のお顔を見つめていらっしゃったり、誰かに向けて頷いたり、そういう観客とのコンタクトを大切にされる方だと思う。

 
この時も、1度目のギターソロはステージ中央上手寄り、2度目のソロは下手寄りに行っていらしたし、そのあたりのバランスをしっかりと考えていらっしゃる。
あれだけの毒舌MCを発揮しておきながら、そういうところへの意識は誰よりも細やかな民生さん。
口でこそ言わないが本当にファンを大切に思ってくださっているし、この人のファンでよかったと常々思わせてくれる。

 
15.最強のこれから

中津川ソーラーぶり2度目の「最強のこれから」。初めて生で聴いたときの興奮が忘れられず、今回もとても楽しみにしてきた。
しかしさすが奥田民生、その期待を、そして中津川のかっこよさをいとも簡単に飛び越えてくる。

 
重く力強い演奏と、民生さんのボーカル。
もうその時点で既に民生さんしか目に入らない。
ギターをかき鳴らしながら歌う民生さんをひたすらに見つめた。

 
全ての音が消え、有太さんのシンセの音だけが響く。民生さんの歌声が入り、楽器が増えていく。
水面に小さな波が立つように、少しずつ、少しずつ。演奏にも歌声にも、そして観客にも確かに熱が生まれていく。

 
決して急くことなく、ゆっくりと時間をかけながら熱は肥大化し、渦巻き、身体を揺らす。
気付けば顔が歪んで、涙でぼやける視界。それでも尚、たった1人を見つめていた。
目が離せなかった。

 

「最高の最強のこれから」

 
たった1人が叫ぶ瞬間、その場にいた全員の熱が弾けて飛び散った。
あぁこの人を好きになってよかったと、心の底から思った。

 
アウトロで1度下手に行ったあと、ステージ中央にも出てくる民生さん。
白熱のギターソロを演奏すると、オフマイクで一声叫ぶ。
あんな爆音のド迫力演奏の中でも、オフマイクの民生さんの雄叫びがしっかりと直で耳に届き「声でっっっか」と今更ながら感心した。

 
16.御免ライダー

(´ё ` )「長袖はダメよーぅ」

チューニング中、袖を捲り直しながら絞り出すような声で可愛く呟く民生さんに会場からは笑い声が。

(´ё ` )「『(袖)折れますから!』って言うけどそういう問題じゃないだろ!」

民生さんがぼやくと会場は爆笑。
その後、暑かったのか片手で胸元をぐっと引っ張り、瞬時に1つボタンを外す。
その早さ、まるでブラホック外しのよう。(健全な例えをしろ)


そんなこんなで始まった、最高に大好きな曲、「御免ライダー」。
観客も皆ノリノリで身体を揺らす。
名古屋の時に引き続き、一動作でも逃してたまるものかと率先して動きまくる私。

 
「名古屋では単純にノリノリになっちゃったから、静岡ではもっとインストとかの細かな動きに集中して聴きたいな」などとぼんやり思っていたが、曲が始まるとそんな考えは一瞬でどこかに散り、ただただノリノリで踊りまくる小娘の爆誕。(ポンコツ)

 
かろうじて、
(´ё ` )「小原礼!!」
の声に反応し、礼さんのベースソロだけはガッツリ集中して聴けた。
安定してリズムを保ちながら、コード上で縦横無尽に動き回りテクニカルなベースソロを弾く礼さんがかっこよすぎたし、それを端からノリノリで見ている民生さんも可愛かった。

 
本編が終了し、一度皆さんが袖に捌ける。
御免ライダーでいたくハイにになっていた私が、両手を目一杯上にあげ拍手をしていると。
今度は有太さんとバチッと目が合う。
じっと見つめるタイプの民生さんに対し、にこやかな王子様スマイルで手を振ってくれる有太さん。

 
あまりにも優しい笑顔だったので、アンコール待ちの時間で母にそれを報告すると
母「あんたチビだし、私(母)の隣にいるし、付き添いの子どもだと思われたんじゃない?」
…あり得る(あり得るんかい)

 
encore

17.さすらい

下手からステージに登場した皆さん。
民生さんのカウントから曲が始まる。

 
相変わらず、アンコールとは思えない絶好調な歌声を響かせる民生さん。礼さん有太さんのコーラスもバッチリ。

 
(´ё ` )「はい静岡ー!!」
との煽りを受け、客席から合唱が響き渡る。
何度歌ってもやっぱり楽しいし、一体感を感じてとても嬉しい。

 
1番終わりのギターソロでステージ中央に出てきた民生さん。
身体自体は中央にいるものの、目線は上手を見ていらっしゃる。

 
反射的に両手を上げて振ると。
またもや民生さんと目が合う。
「体勢も顔の向きも変えず、目線だけこちらを見ている」という普通あまりない目の合い方と、数秒間に渡ってガッツリ目が合うというこれまたあまりない現象のため、「え、私か…?違う…?私…?違うか……?」となっていると、5秒ほど目が合ったのち最後にこちらを見たまま1度大きく頷いてくださった民生さん。それで「私だ!!!」と確信。(遅い)

 
RINGSIDE名古屋で最前列だったときも度々民生さんと目が合ったが、シャイだしすぐ目を逸らすタイプかと思いきや、こちらがたじろぐほどしっかり見つめ返す罪な男・奥田民生。
これから「私もしかして民生さんと目合った?」と思うような出来事を経験するかもしれないそこのあなたに伝えたい。
目が合ったような気がする時間が長く、尚且つステージから近い前の方の列だったなら、ほぼ確実に目は合っていると思っていい。
是非とも逸らさず、存分に見つめ返していただきたい。(獣の目つき)

 
18.快楽ギター

湊さんに1本指を見せ指示を出したあと、Led Zeppelinの「Out on the Tiles」からスタート。
名古屋と同様、一音も外さず高音を歌い上げると、そのまま雄叫びを上げ「快楽ギター」に突入。

 
観客はひたすらノリノリで皆踊りまくる。
テンションが上がりすぎてもうほとんど何も覚えていないのだが、最後の最後、
(´ё ` )「震えて待ってろ静岡ー!!」
に全力で拳を突き上げたことだけは覚えている。

 
曲が終了すると、拍手の中お辞儀をして回る民生さん。
シールドも外して阻むものが何もないので、上手端、私たちの目の前真正面まで来てくださって、RINGSIDE以来久々に遮るものなしの至近距離で民生さんを見ることができて嬉しかった。
ふわふわの髪の毛も、サングラスの下のキラキラに輝く目も肉眼でよーーく見えて「前列万歳!!」と叫びたい気分だった。

 
上手から下手まで満遍なく行き、一通り客席とコンタクトを取ったあと、手を後ろで振りながらテトテトとした可愛らしい足取りで袖に捌けていった民生さん。
拍手の中、ラビットツアー静岡公演は終了。


 

名古屋編のレポも書いたし、静岡編はもっとザックリ行くかーなどと考えていたものの、いざ書き出したら約1万2000字かい。もっとまとめろよ私。
これにて激長備忘録終了です、ここまで読んでくださってありがとうございました!!


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