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最近読んだ本 2023/10/13

試験勉強が、10月初めでひとまず終わり、図書館でみつけた三冊を読んだ。

生きる どんなにひどい世界でも (2019) 茂木健一郎、長谷川博一

対談って、本当はこんな話までするはずじゃなかったのに、というような内容が入っている気がして面白い。
そして口語で話し手の顔が思い浮かぶとスッと入ってきてすぐ読めてしまう。
知見を広げる(not 深める)のにとてもいい気がする。

下記、興味深かった点。
・主訴を改善するのではない、長く伴走して深くにある歪みに向き合う
・類型論の限界
・社会のど真ん中にいることの苦しさ
・社会によって人間が動かされているベクトルが強くなっている
・人間の劣化

サイモンvs人類平等化計画 (2017) Becky Albertalli

アトランタ近郊の郊外住宅地に住む高校生が主人公のヤングアダルト小説。
2018年に映画化もされているらしい。
登場人物たちが日常の中で、素敵なことを前触れもなく発したりする。
タイトルにもある「人類平等化計画」とかもいい。

ゲイであるだけで、なんでカミングアウトが特別な意味をこんなにも帯びてしまうのか。

個人的には、リアとノアが好きなキャラクターだった。
クールに見せているけれど、本当は愛されることを強く望んでいて、最後の表現者としての一幕も素敵だった。

「死にたい」と言われたら 自殺の心理学 (2023) 末木新

語り口が説教臭くなくとても読みやすい。
あくまでも論理的に、どのように自殺をとらえて、対応すれば良いかのヒントをくれる。

研究の動機と、理論化されたものをどう実際の臨床に適応して友好的に活用するか、という点もとてもわかりやすくシンプルに書かれていて、リサーチクエスチョンを整理する活力にもなった。

以上


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