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【臨床心理学】独学で読んだ、読んでいる本(エッセイ、社会批評っぽい編)

今回は、心理関連で読んだ本について、各テーマを系統立てて説明するいわゆる教科書的な本ではなく、心理系の勉強を特にしていない人が読んでも普段の思考に気づきを与えてくれるような、早く心理士になりたいと思わせてくれるような、そんな本をまとめておく。

「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」(2022:東畑開人)

東畑開人さんの本は、このほかに「心はどこに消えた」(2021)、「聞く技術、聞いてもらう技術」(2022)、「日本のありふれた心理療法: ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学」(2017)を読んだ。
(日本のありふれた心理療法は、多分半分も理解できていないけど、事例もあって理論も面白く楽しむ読むことはできた。)

「心はどこに消えた」下記で書いた通り、心理職を目指す気掛けになった本だ。

彼の本は、言葉がシンプルで直接するする脳に入る感じで好きだ。
それでいて、こころについて、自分について、他者について考えたい欲を刺激されてしまう。
「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」では、人生を、生きることを考える上での7つの補助線を提示し、臨床現場のストーリー例も添えて、補助線の活用方法をイメージさせてくれる。

せっかくなので、自分の生き方、今の生活をテーマに補助線に沿って考えてみた。
恥ずかしいので活字にはしないが、頭の中の考えや思いやちょっとしたアイディアをちゃんと、メモでも一応筋道立ててアウトプットするのは刺激的で楽しい。

「河合隼雄 物語とたましい」(2021:河合隼雄)

日本の心理学におけるレジェンドと、いろんな本で言及される河合隼雄さん。
どんな人か興味があるけれども、1928年生まれということで、自分と歳も離れている。
いきなり難しい本を読んでわからないと嫌だったので、彼の社会批評的? 論考? がまとめられた本が近所の図書館にあったので読んでみた。

もっと硬くて怖い人かと思っていたが、そんなことはなく優しさを感じた。そして彼の洞察力とそれを表現すること、これこそが私の心理士を目指す理由の一つかもしれない。
他人を理解しようとすることは、その人が置かれている社会を、そしてその人に相対する自分を理解することが必要になる。
ただ見るだけではダメで、多層的に解釈する必要があり解釈に必要な師候補補助線が、心理学、また臨床経験を通して多く得られるのではないか。
世界を楽しむために臨床心理はとても有効、だから心理士になりたいと、その線が改めて感じられた気がした。

一つ一つの書かれていることについては、多分まだ全然理解できていない。
この本かどうかはわからないが、彼の文章はまた改めて読もうと思う。

映画や本などストーリー感想、今回の東畑さんの本のような補助線など、余裕がないとインプットと同時に、もしくは夜お酒と一緒に、もしくはベットの中で、単発的に考えて朝忘れてしまう。
せっかくの刺激的な機会だ、ちゃんと時間をとって残すようにしたいと思う。

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